80年代ファンキーアナログシンセの再来「Kroma」が1.5にアップデート、新たにデュアルレイヤーシンセ追加&プリセットも拡充

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80年代のレアな16ボイスアナログシンセサイザーRhodes Chromaを継承したソフトウェア音源「Kroma」の最新バージョン「Kroma 1.5」がリリース。新たにPolarisをベースにしたデュアルレイヤーシンセ「PolarX」を追加したほか、操作画面の強化やカスタムデザインの音色プリセットの拡充も行われた。現在、お得な発売記念価格で販売中。既存のユーザーには無償で提供される。


▲Kromaのメイン画面。80年代で流行したボタンをたくさん並べたスタイルのプログラムデザインを採用した実機をイメージしつつもわかりやすく構築したパネルを用意。

「Kroma」のベースとなったRhodes Chromaは1982年発売。世界で最初にマイクロプロセッサーを使用したアナログシンセサイザーの一つで、ARP 2600やOdysseyで有名なARPが1981年にCBSに売却する前に手がけた最後のキーボードでもある。1オシレーター/16ボイスまたは2オシレーター/8ボイスモードを持ち、ボタンをたくさん並べたスタイルのデザインで操作性はよいとは言えないが、洗練された豊かなサウンドが評価されており、特にベースやストリングス、ファンキーピアノやプラック系のサウンドは特筆すべきものがある。


▲新たに搭載されたPolarX。操作パネルが簡素化された実機と同様、シンプルな構成。メイン画面にはアンプ、フィルターのスライダー、オシレーター選択ボタンなどが配置される。

このChromaに続いて誕生したのがRhodes Polarisで、1984年に6ボイスのシンセとしてリリース。操作パネルは簡素化されたが、MIDI対応によりフルプログラミングと複数のパッチが扱えるように。厚みのあるアナログサウンドには定評があり、ベースやブラス、ストリングスなどで絶大な威力を発揮する。

「Kroma 1.5」ではこのPolarisをベースにしたデュアルレイヤーシンセ「PolarX」を新たに追加。独立したアンプリチュード、マルチモードフィルター、ステレオ、ピッチ、16ステップアルペジエーターを装備。柔軟で多彩なモジュレーターと高品位エフェクトで自由で快適な音作りをサポートする。加えてインスタントモジュレーションホイールマッピングにより、ダイナミックな演奏表現も可能だ。


▲上段左からピッチやモジュレーションホイールのエディット、ステップモジュレーターとLFO、ドライブやフェイザーを備えたエフェクト、アルペジエーターの各エディット画面。

「Kroma 1.5」には350以上のカスタムデザインされた音色プリセットを用意。どれも実機のChromaとPolarisの質感と魅力をありのままに感じ取れるようプログラミングされている。その守備範囲は広く、一般的なシンセサウンドからモダンスタイルまでをカバーし、明快なカテゴリー分けにより、目的のサウンドを素早く見つけることが可能だ。そのまま使える即戦力のプリセットであるのはもちろん、ユーザー自身が新たなサウンド・デザインにチャレンジする際の基礎となるよう配慮された設計となっているのもポイントだ。実機からのオーディオ信号を丹念に収録したサンプルはフルエディットできるシンセオシレーターとなり、生波形プリセットを用いることで実機のサウンドそのままに自身の音色を一から構築可能になる。

「Kroma 1.5」は、UVIのフラッグシップインストゥルメントのFalconまたは無償提供のUVI Workstationのライブラリーとして64bitシステム環境で動作し、すべてのメジャーDAWのプラグインとして扱うことが可能。最新のiLokシステムにより、コンピュータ/iLokキー問わず最大で3つまでのデバイスに認証して同時利用できる。単体での発売のほか「Vintage Vault」「Vintage Legends」にもバンドルされており、1.5はこれらのユーザーにも無償提供される。

製品情報

◆Kroma 1.5
発売記念価格:49米ドル/ユーロ(UVIストア価格)/ 5,500円(税込、国内UVIセールスパートナー) ※2019年11月25日まで
通常価格:79ドル/ユーロ(UVIストア価格)/ 8,800円(税込 国内UVIセールスパートナー価格) ※2019年11月26日以降
発売日:2019年11月20日
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