【ライブレポート】草彅剛、<はっぴょう会>2DAYSに奥田民生、和田唱、斉藤和義、田島貴男「今一番楽しんでいるのは僕」

ツイート

草彅剛が11月27日および28日の2日間、東京・昭和女子大人見記念講堂にて<草彅剛のはっぴょう会>を開催した。初日に奥田民生と和田唱(TRICERATOPS)、2日目に斉藤和義と田島貴男(ORIGINAL LOVE)といった4名の豪華ゲスト陣を迎えた同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆<草彅剛のはっぴょう会> 画像

草彅剛がギターを始めたのは約7年前。舞台で共演した大杉漣さん、小澤征悦さん、二人の楽屋から聞こえてきたギターの音色に興味を持ったのが全ての始まりだった。そこからギターの魅力にどっぷりハマり、“趣味として”楽しんできた草彅剛がコツコツと練習を積み重ねてきた腕前と自作の曲を発表する<はっぴょう会>を開催。


▲草彅剛 (27日)


▲草彅剛 (28日)


▲草彅剛 (28日)

今まで数々のコンサートを経験してきた彼だが、一人でステージに立つのも、人前で1曲以上の弾き語りを披露するのも今回が初めて。11月27日、11月28日、場所は昭和女子大人見記念講堂。観客の前で深くおじきをすると湧き上がる拍手。各日2,000人、計4,000人を動員した本公演は、まさに<はっぴょう会>という名がピタリとハマるアットホームな雰囲気の中、幕は上がった。

この日のために作った「はっぴょう会のテーマ」
全てはこの曲から始まった「いま・新しい地図」
愛するギターへの想いを歌った「僕のギターで」
不良な気分で作ったと語る「カメレオン」
ギターを始めて一番最初に練習したと言う「夢の中へ」
渋谷を通ったときにイメージが湧いた「渋谷バラッド」
人生色々あるけれど、どうせなら楽しく過ごしたい! 会場をハッピーに盛り上げた「twist shake」
1日目はコール&レスポンスを投げかけるも観客にフラれ、2日目はそれに学び事前に皆で練習することで見事に成功した「I Love Pure」


▲和田唱 (27日)


▲和田唱 with 草彅剛 (27日)


▲奥田民生 (27日)


▲奥田民生 with 草彅剛 (27日)

自作の曲を中心に8曲を披露したところで11月27日は生放送の直電で出演依頼をした和田唱と奥田民生、11月28日は田島貴男と斉藤和義、ギタリストとして、アーティストとして草彅剛が尊敬してやまない4人のレジェンドがスベシャルゲストとしてステージに登場。草彅剛がリクエストした曲をそれぞれが披露した後、これまた彼が希望した曲を一緒にセッション。アンコールでも「さすらい」(27日)、「歩いて帰ろう」(28日)と思い入れのある曲を三人揃って弾き語った。

和田唱をギターの道を導いてくれる師と仰ぎ『ギブソン』をもじり『ワダソン』と呼んでいるエピソードを披露。奥田民生には「聞きたいことが沢山あるんです」と舞台上で質問攻めに。曲になかなか進めない事態に陥り会場が爆笑に包まれる場面も。そして、田島貴男の凄さを熱く語り、斉藤和義への愛を語り、ギターとレジェント達への思いがMCでも爆発。結果、本当は舞台袖にハケるはずだった“レジェンドタイム”も真後ろの特等席にちゃっかり座り観賞することに。「多分、この会場で今一番楽しんでいるのは僕だと思います」と笑った。


▲田島貴男 (28日)


▲田島貴男 with 草彅剛 (28日)


▲斉藤和義 (28日)


▲斉藤和義 with 草彅剛 (28日)

二日間だけの特別な夜。楽曲はもちろんのこと、実はスペシャルなものがもうひとつ。それがステージセットだ。バイク、スカジャン、デニム、ブーツ……ステージに置かれた大量のビンテージアイテムは全て本人の私物。その総額、なんと2億円!

「前日に搬入を手伝い自ら配置しました。実は冷蔵庫も持ってきたんだけど置く時間がなくて残念。ステージにあるものは美術さんが作ったものではなく全て本物のビンテージ。細部にわたって偽物がひとつもない。偽物があるとしたら、僕の歌声とギターの技術だけ。いつか本物になりたいです(笑)」──草彅剛


▲草彅剛 (27日)


▲草彅剛 (28日)

観客の手拍子につられてリズムが狂ってしまったり、レジェンドに挟まれ頭が真っ白になり歌詞が飛んだり手元が狂ったり。演奏中、ミスってしまう場面も何度か。だがしかし、それも<はっぴょう会>のご愛敬。自ら「間違えました」と報告する飾らない姿に笑いが巻き起こり、会場もほっこりとした空気に。

“かっこ悪くてもいい、ヘタクソでもいい、ギターをかき鳴らせ!”(「僕のギターで」)──その歌詞通りに誰よりも楽しそうにギターをかき鳴らし、会場と一緒に思い切り音楽を楽しんだ。そんな彼が最後に会場に投げかけたのが「いくつになっても新しい挑戦を、新しい自分を求めて生きていってください」という言葉。新しい音楽の世界に飛び込んだ草彅剛の<はっぴょう会>はまだ始まったばかり。「今後も続けていきたい」と語る彼が、これからどんなステージを見せてくれるのか楽しみだ。


▲草彅剛+奥田民生+和田唱 (27日)


▲草彅剛+斉藤和義+田島貴男 (28日)

■<草彅剛のはっぴょう会>2019年11月27日(水)@昭和女子大学人見記念講堂 セットリスト

open17:00 / start18:00
ゲスト:奥田民生 / 和田唱 (TRICERATOPS)
▼草彅剛
01. はっぴょうかいのテーマ
02. いま・新しい地図
03. 僕のギターで
04. カメレオン
05. 夢の中へ (井上陽水カバー)
06. 渋谷バラッド
07. twist shake
08. I Love Pure
▼和田唱
09. GOING TO THE MOON
10. 1975
11. スターライト スターライト
12. Raspberry (TRICERATOPS) with 草彅剛
▼奥田民生
13. マシマロ
14. 恋のかけら
15. 働く男
16. 風は西から
17. イージュー★ライダー with 草彅剛
▼草彅剛
18. はっぴょうかいのテーマ
encore
en1. さすらい (奥田民生 / 和田唱 / 草彅剛)
en2. クルミちゃんの唄

■<草彅剛のはっぴょう会>2019年11月28日(木)@昭和女子大学人見記念講堂 セットリスト

open17:00 / start18:00
ゲスト:斉藤和義 / 田島貴男 (ORIGINAL LOVE)
▼草彅剛
01. はっぴょうかいのテーマ
02. いま・新しい地図
03. 僕のギターで
04. カメレオン
05. 夢の中へ (井上陽水カバー)
06. 渋谷バラッド
07. twist shake
08. I Love Pure
▼田島貴男
09. フィエスタ
10. 接吻
11. 朝日のあたる道
12. フリーライド
13. 月の裏で会いましょう(ORIGINAL LOVE) with 草彅剛
▼斉藤和義
14. やさしくなりたい
15. 月光
16. 歌うたいのバラッド
17. ウサギとカメ with 草彅剛
▼草彅剛
18. はっぴょうかいのテーマ
encore
en1.步いて帰ろう(斉藤和義 / 田島貴男 / 草彅剛)
en2.クルミちゃんの唄


この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス