【インタビュー】大人系アイドル・DREAMING MONSTERの素顔と伝えたい想い

■新作に込めた思いとこれからの目標

──メジャー2ndシングル「太陽」はシンプルだけど今を悔いなく生きるという深いメッセージがこめられたポップなナンバーですが、どんな気持ちを込めて歌っていますか？

水口：この曲は出会いや別れがあって変わっていく中、太陽は変わらずに降り注ぐから今を大切にしていこうという内容なんですが、大人系アイドルとして今までいろいろな経験をしてきたからこそ、等身の自分たちが出せたという想いがあります。ポップな曲調ですが、メッセージ性は強いので、そのギャップを大切にして歌っています。

松本：前向きでメッセージ性の強い曲なのでライブで歌うときは「今を大切に生きようね」ってお客さんの背中を押せたらいいなと思って歌っています。“冬の匂いがすると いつか君との今を思い出すんだろうね”という歌詞が大好きなんですけど、聴いてくれる人にも“いつか私のことを思い出してね”という気持ちを込めて歌ってます。

藤方：最初に「太陽」を聴いたとき、ファンの方とダイレクトに気持ちが通じ合える曲だなと思ったんです。ドリモンらしさがある曲だし、私たちだけじゃなくファンの方が日常の中で思うこともこの曲には込められていて、ライブでもお互いに共感しあえる曲なんです。

──別れも経験した大人だからこそ歌える曲ですよね。

藤方：はい。中には泣いていらっしゃる方もいて、まっすぐ気持ちを伝えられる曲ですね。



──黒のフェミニンな衣装で撮影しているMVは街中や自然の中などシチュエーションもさまざまですよね。

松本：砂漠のように見える場所は実は海の近くで、風だったり自然の現象によってできた地形なんです。

水口：ヨーロッパ風の街並みも実は都内のオシャレなところなんです。ちょっとオトナっぽく仕上げていただいて。

松本：衣装もオトナな黒で統一してシックな雰囲気ですね。若い女のコには出せない感じを意識しています。

藤方：みんなアラサーだからね（笑）。

水口：曲に入り込んでいる表情にも注目してもらいたいですね。

▲「太陽」TYPE-A

──太陽をイメージさせる振り付けにも注目ですね。カップリングのバラード「獏」についてはどうですか？

木下：「獏」はシンガーソングライターの熊木杏里さんに作詞、作曲していただいたんですが、オトナアイドルをイメージした歌詞になっているので歌っていてしっくりきますね。

──歌詞で好きなところは？

木下：“全部自分なんだから 受け取って行こうか”っていう歌詞はウチの歌姫（長田）が歌ってくれているんですけど、いつもウルッときて自分たちの曲だけどいい曲だなと思います。

▲「太陽」TYPE-B

──ダンスナンバー「Make My Dream」はみなさんが作詞をしていますね。

水口：初めて作詞したんです。

藤方：曲だけもらって、そのイメージでそれぞれが考えてきたフレーズを合体させました。

──共同作業は楽しかったですか？

水口：ずっとやってみたかったことだったし、楽しかったけど実際にやってみると大変でしたね。

松本：熱が出そうでした（笑）。

岡崎：言葉の意味を調べたりして、すごく大変でした。

藤方：文字数がハマらないみたいなね。

手塚：“夢”をテーマに最初のサビまで各自が書いてきたんですけど、一人ひとりの捉え方が違って、私は“ゴールの見えない”って書いたんですけど、人によっては“夢必ず掴む”って書いていたり、メンバーがそれぞれ夢について思っていることがわかって自分の中で広がったなと思いました。

藤代：歌詞を書いたこともあり、すごく思い入れが強い曲なんですけど、私と岡崎ちなみちゃんは3月に加入して2ヶ月たった頃だったので、どうしていいかわからなくてみんなで居酒屋に行って話し合った思い出があります。

木下：苦労したから1曲に繋がったときはすごく感動しました。みんなで作った曲だから思い入れが強い曲になったと思います。

▲「太陽」TYPE-C

──最後に“夢の続きをもう一度”がドリモンのコンセプトなので、これからの目標を教えてください。

水口：目の前の目標としては今年、国際フォーラムでワンマンライブをやらせていただいてたくさんの方が見にきてくださって嬉しかったんですが、さらに大きな会場でワンマンをすることです。海外に遠征させていただく機会もあるので日本以外でもドリモンが広まっていったらいいなと思いますし、老若男女というか、世代や性別を超えて好きになっていただけるようなグループを目指していきたいと思います。

──次にやってみたい会場はありますか？

藤方：私はさいたまスーパーアリーナです。

水口：あと日本武道館。憧れの会場です。

──何かを始めるのに遅いことなんかないっていうのもみなさんが伝えたいことなんですよね。

水口：そうですね。夢を追い続けてきたけど悩んでいる方もたくさんいらっしゃると思うんです。“オトナになってもアイドルとして活動できる”って頑張っている私たちが、背中を押せたらいいなと思っています。

取材・文◎山本弘子