【インタビュー #5】大田紳一郎、doa15周年と波乱万丈な音楽履歴「やっぱり歌いたいんでしょうね」

■厳しい姿勢で歌い続けて
■いい感じに枯れていきたい

──いえいえ、昭和世代の正しいロッカーの姿だと思います（笑）。さて、大田さんはミュージシャンとして末広がりの道を歩んでこられました。今後は、どんな人生にしたいと思っていますか？

大田：歌える限り歌っていたいですね。ミュージシャンというのは、一生続けられる保証はない。だから、少しでも長く歌えるように、自分ができることはなんでもやっていこうと思っています。現役じゃなくても音楽と関わっていくことはできますよね。たとえば、若い子に歌やギターを教えたりとか。でも、僕はたぶん人に教えることはできないと思う。教えるとなるとめっちゃ厳しくなって、習っている人が嫌になってやめちゃう気がするんですよ（笑）。それに、最近は自分に対して、より厳しくなっているというのがあって。

▲doa

──どうしてですか？

大田：絶対に音を外しちゃダメだと思っているし、歌のリズムとかに対しても年を追うごとにシビアになっているんです。外れていると気づいていても、コントロールが効かなくなるときがあって、そうすると自分の中ですごく嫌な気持ちになる。なるべくそういうことがないように、もっと鍛錬していきたいという気持ちがあるんです。そういう厳しい姿勢で歌い続けて、いい感じに枯れていけるといいなと思っています。

取材・文◎村上孝之






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