日本DJ協会、ALS啓発フェス<MOVE FES. 2019 Supported by Hard Rock Experience>を後援

ツイート

一般社団法人WITH ALSが、2019年12月22日(日)に、東京・新木場 STUDIO COASTにて、“BODERLESS”をテーマにしたフェス<MOVE FES. 2019 Supported by Hard Rock Experience>を開催。開催を目前に、当フェスにも出演する一般社団法人 日本DJ協会 代表理事:橋本 達史が同フェス主催の EYE VDJこと武藤将胤(むとうまさたね)にインタビューを行った。

一般社団法人WITH ALSは武藤が27歳の時に難病ALSを発症したことをキッカケに、ALSの課題解決を起点とし、全ての人が自分らしく挑戦できるBORDERLESSな社会を創造することを目指し、設立した団体である。現在は、エンターテイメント、テクノロジー、ヒューマンケア(介護)の分野で活動を行っている。

※【ALS】筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)脳や末梢神経からの神経伝達を筋肉に伝える運動神経細胞(運動ニューロン)の変性によって筋肉への命令が伝わらなくなり、徐々に筋力が低下していく難病。しかし、意識や五感、知能の働きは正常のままである。極めて進行が速く、現在、治癒のための有効な治療法は確立されていない。

◆ ◆ ◆

ーDJを始めた理由は?

アメリカのLAで生まれ、映画やエンターテインメントの環境の中で育ったのですが、15歳からバンドを組み音楽活動をスタートしました。18歳でさまざまなアーティストを集めてイベントのオーガナイザーをやりはじめ、マイクパフォーマンス(MC)をつとめたのち、2010年にEDMに出会いDJ活動を開始しました。

ーEYE VDJを開発しようと思った理由は?

2013年9月にALSが発症し、進行によって手が動かなくなってしまって……ちょうどDJが楽しくてしょうがない時にDJが奪われることがとてもショックでした。しかし、世界中のDJが各々のプレイスタイルを確立しているのを見て“プレイスタイルは自由に表現できる”と感じました。ALS患者は、手足を動かしたり声を出す自由が徐々に奪われてしまうのですが、目の動きは比較的最後まで残るため、目の動きを使った視線入力装置「眼鏡型デバイス“JINS-MEME(ジンズ・ミーム)”」に着眼し、視線で電子機器を操りDJが出来るよう研究を始めました。その後、目で音楽(DJ)と映像(VJ)の二つの世界観を表現する「EYE VDJ」が出来るアプリ「JINS MEME BRIDGE」を開発しました。そうすれば、健常者時代にプレイしていたようにDJを操れる!と思ったので。誰しもが、このようにDJを操作する奴が出てくるとは夢にも思わなかったでしょう。


ーJINS-MEMEとは?

人間の眼球は、角膜側に正の電位を帯びています。この正の電位を持つ眼球の角膜側が、視線や瞬きの際に動くことで、周辺の皮膚の電位に変化が生じます。これをJINS MEMEの鼻パッドの部分に搭載された3点式眼電位センサーが計測し、視線や瞬きを検出することができます。


ーシステム開発をして、実際にイベントで使用してみてどうでしたか?

2016年9月に渋谷WOMBでイベントを開催しました。最初は、出だしの1曲目をかけるのに20分もかかってしまい、まだシステムも不安定だったので操作の練習に7〜8時間かけたり、慣れるまではとても大変でした。その後、3年かけてシステムを改良していまはとても使いやすくなりました。

ーシステムは販売してますか?

無料でシステム(アプリ)を公開しています。

ー世界初の「EYE VDJ」の可能性は?

ALS患者やハンディキャップを抱えた方々への希望のプロダクトになるのではないかと感じました。このシステムを活用して、目の動きによってさまざまな電子機器をコントロール出来るようになれば、ALS患者さんをはじめ、すべての人に最低限の意思伝達に留まらず、“表現の自由”を届けられるのではないか?表現の自由を届けたい!という想いをずっと抱いています。

ー自由な表現を届けるためにテクノロジーを開発している武藤氏に、今後もテクノロジーを啓蒙する他、海外のビックフェスに出演するなどDJとしても更なる挑戦を期待します。

はい、是非挑戦したいです。僕が“EYE VDJ”をパフォーマンスすることで、音楽を通じて障害も性別も国籍も越えたボーダレスな環境で一人ひとりが人生の限界を突破するきっかけになって欲しいと思います。

ー今後DJに挑戦したいと思ってる方にメッセージをお願いします。

音楽(DJ)を通じてさまざまな方とのコラボレーションができました。テクノロジー×音楽でボーダレスなエンターテインメントが生まれますし、やりたいことに挑戦できます。ALSになって、改めて病気を目の前に突きつけられたときに、やりたいとこに挑戦せずにもし死んでしまったら後悔すると思いました。誰にでも言えるとこですが、時間は有限です。後悔しない様に、目の前の一瞬一瞬を大切に、やりたい事にどんどんチャレンジして欲しいです。どういう状況でも、挑戦してる最中は苦労も多いかもしれないですが、やっぱり挑戦してほしですね。さらに幅も広がりますし、やりたいと思った事が出来るようになったらめちゃくちゃ楽しいじゃないですか。

◆ ◆ ◆


来年新たな手術を受けるため、自身の声で話せるのは今回のイベントが最後になるという。前向きに挑戦し続ける武藤氏の活動を当協会は今後も後援していきたい。


<MOVE FES. 2019 Supported by Hard Rock Experience>

2019年12月22日(日)
15:30(開場)/16:30(開演)〜21:00(閉演)
新木場STUDIO COAST(東京都江東区新木場2-2-10) ■販売チケット価格:先行¥4,500(期間2019/10/12~2019/11/30まで)/一般¥4,500(期間2019/12/1~2019/12/15まで)/当日券¥5,000
■主催:一般社団法人WITH ALS https://withals.com/
■Fundraising partner:一般社団法人せりか基金
■協賛:ハードロック・ジャパン /株式会社アイル /株式会社INFORICH (ChargeSPOT) /めちゃコミック /HODOPHILAX /a.ladonna.+ /Skullcandy /株式会社サンシャインジュース /HOMEOS
■後援:株式会社J-WAVE /株式会社オリィ研究所 /ペルモビール株式会社 /株式会社マザーエンタテイメント(STUDIO COAST) /株式会社REBORN/株式会社YOUND /END ALS /ZUKKYZ /ヤンバルジェラート/株式会社電通サイエンスジャム
■お問い合わせ:info@withals.net

今年のイベントは、参加アーティストによるパフォーマンス、音楽を通してのコラボレーションをはじめ、テクノロジーを使ったエンターテインメントとして今年初披露となる“自身が伝えたい言葉”を脳波コントローラーで選択し、ラッパーと共に音楽にのせて届ける「BRAIN RAP」。そして障がい者も健常者も含めた、さまざまなモデルがランウェイを歩く「BORDERLESS」をテーマにしたファッションショーが見所だ。

◆一般社団法人 日本DJ協会 オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報