【レポ&インタビュー】城 南海、ファンと一緒に楽しんだカラオケクリスマスパーティー

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2019年12月21日(土)東京・渋谷のカラオケ ビッグエコー渋谷センター街本店にて、<城 南海クリスマスパーティー>が行われ、参加した10名のファンと一緒に「ONE」をカラオケで歌う等、賑やかにクリスマスパーティーを楽しんだ。

このイベントは、DAMから配信されている城 南海の楽曲「ONE」「アイツムギ」等を課題曲として歌い、応募した方から抽選で10名の方が参加して行われたもの。会場となったカラオケルームでは、イベント開始前から参加者同士が和気あいあいと交流しており、城 南海コンサートの常連さんや、DAMを頻繁に利用している人たちが集まっている様子も見られた。全員、用意されたパーティー用のカチューシャを付けるなどして、準備万端で“本日の主役”の登場を待った。

盛大な拍手で迎えられカラオケルームに入ってきた城 南海は、可愛らしいサンタ風のドレスと真っ赤なリボン姿で「今日は、お越し頂きありがっさまりょーた〜!」と、出身地・奄美大島流のご挨拶。「みんなで、クリスマスパーティー楽しんで行きましょう〜!よろしくおねがいします!ハナハナ〜(乾杯)!」と、参加者全員とグラスを合わせて、イベントがスタートした。




まず、12月18日にリリースされたニューアルバム『one』についてトーク。アルバムタイトルは、友情を歌ったシングル曲「ONE」(ドラマ『特命刑事 カクホの女2』主題歌)の意味もありつつ、デビューから10年を経て新たなステップに上がるという意味でも付けているという。また、アルバムタイトルのみ小文字にしているのは、これまでより身近なテーマを歌っているということもあり、パーソナルな意味も込めているそうだ。制作についての話題では、一緒にビジュアルイメージを作ったタレントのYOUについて、「本当にテレビでみなさんが見ているまんまの方で、撮影はめっちゃ楽しかったです」と振り返った。また、「YOUさんは撮影スタジオの中でクラブミュージックを大音量でかけながら、ノリノリで踊りながら撮影していて(笑)。全身筋肉痛になるぐらい、色んなポージングをして楽しい撮影でした」と、時折YOUっぽい雰囲気の声色も交えつつ、エピソードを語った。これまでのイメージを一新するようなビジュアルについて、参加者からは「カッコイイ!」との声が挙がり、大好評の様子だ。

続いて、事前に募集した質問コーナーへ。「物真似した方が歌いやすいのでカラオケでプチ物真似しているのですが、カラオケ大会ではできるだけ物真似しないように思っていても、やっぱり似せちゃってるみたいです。どうしたら自分の歌声がわかるでしょうか?」という女性の質問に対して、「物真似できるということは、耳が良いんですよ。私も、歌手になる前は、絢香さんの「三日月」とかを歌うときに物真似から始めたので、そこがスタートなのは全然イイと思う」。また、どうしたら城の歌う「サンサーラ」のように伸びのある声が出せるのか?という問いには「う〜ん、練習かな?(笑)」と言いつつ、「歌って、大きい声を出すよりも、小さい声で伸ばす方が意外と難しかったりするので、思いっきり歌ってみたらいいかもしれない」と回答。「カラオケの精密採点の結果を見ると、安定性・抑揚の点数が低いです。あとビブラートが下手なんです」との男性の問いには、「ビブラートが苦手なら、やらなくてもいいんです。1曲の中で違う種類のビブラートが入っちゃうと、安定性がないって取られちゃうので。同じ音を伸ばしていれば安定性が伸びるので、やらなくてもいいと思う。でもビブラートをつけて安定性を出したいのであれば……」と、一青窈の「ハナミズキ」をビブラートをかけて歌いつつ、「音を変えていくことから始めると、覚えやすいと思います」と語り、抑揚の付け方については、プロの歌手はマイクとの距離を駆使しており、自分に合うマイクとの距離を見つけることが大切であることを明かした。「『THEカラオケ☆バトル』だと、みんな定規を使って距離を決めたりしていますよ」というマニアックな話も飛び出した。

「アルバム『one』にサブタイトルをつけるとしたら?」という質問には、「新しい城 南海のアルバムということで、『Reborn』ですかね!」と、カッコ良く発音して大喝采。「お気に入りの曲は?」という質問には、「全部お気に入りなんですけど、歌詞で言うと、富貴(晴美)さんが書いてくれた「ボーンフィッシュ」は、夢を追いかけていく気持ちをお魚と重ねて書いてくれていて。自分の気持ちを読まれているようなところもあって元気が出て好きですね」。さらに、初めて作詞した曲「紅」のアンサーソングでもある自作詞曲「東京」も「東京に10年住んでみて書けた歌詞かなと思うし、新たな思いで書いた曲ですので受け取ってください」と語った。続いて「“お腹から声を出す”とよく言いますが、どうやったらできますか?それと、どうしたら音程が取れるようになりますか?」という歌唱テクニック的な質問には、「お腹から声を出そうと思ってないんです。お腹は呼吸でしか使っていなくて、鳴っているのは喉なので。喉の筋肉を鍛えるというのは、最初のボイトレで教わりました」と答えた。音程の取り方について、もともとクラシックをやっていたため音は取れたという城。対策法としては「自分の歌を録音して聴き直して、どこがズレやすいかを意識してみると良いと思います」。また、出だしで音程を外さないようにするためには、「ライブのときでも、マイクに乗っていないときに口を閉じて音を出して喉を開けておくだけでも、出方が違います。緊張もほぐせるし。レコーディングのときもやっています」と明かす等、具体的なアドバイスに、参加者はみんな満足そうだった。


続いては、「南海サンタからの選べるプレゼント大会」へ。A賞として、城が歌を聴いて得点獲得に向けてのアドバイスをしてくれる「カラオケ歌唱指導」を2名に、B賞として『one』のポスターに、サインと当選者のニックネームを入れてくれるプレゼントが3名に。城による抽選の結果、A賞を獲得したお2人が「精密採点Ai」で歌唱することに。まず、男性のEGさんが、中孝介の「路の途中」を優しい歌声で熱唱。城はステージ横に座り、画面に映る採点のポイントなども見つつ聴き入っていた。得点は88.482点。歌い終わると、「めっちゃ難易度高めの曲をありがとうございます。中孝介さんの曲は難しい曲が多いので、すごくレベルが高いと思う。敢えて言うとしたら、安定性ですね。原曲のキーだとちょっと高い気がしたので、自分に合うキーを見つけると安定すると思います。採点カラオケのビブラートの判定を参考にして、自分に合うキーを探ってみると良いと思います」とアドバイスを送った。続いて、女性のともかさんが城の曲「ずっとずっと」を歌唱。歌詞は暗記しているとのことで、画面を見ずに城の方を向きながら歌い上げた。伸びやかで力強い歌声に、参加者からも大きな拍手が送られた。点数は91.263という高得点。「すごい!もう言うことないです、どうしよう(笑)。私より上手いんじゃないかなって。声もミックスボイスで、裏声とスムーズに繋がっていく部分もあってとても聴き心地の良い素敵な声でした。とにかく感動しました」。採点については、「まだ私もAi採点を攻略していないのでわからないですが、ちょっと採点が人間寄りになってきていて。たぶん人によって抑揚の付け方が違うことを、機械も考慮してくれるようになってきてるみたいなので、自分に合う抑揚の出し方を見つけたら良いと思います。きっと今のまま練習し続けていたら、絶対点数も伸びると思います」とアドバイス。歌唱した2人にとって、なかなか得難い貴重な機会になったようだ。



最後は、「南海ちゃんと一緒に歌おう!」ということで、全員でマイクリレーして「ONE」を歌うことに。城がフルコーラス歌い、同時に参加者はマイクを回してワンフレーズずつ歌い分けた。歌いながら手拍子をしたりタンバリンを叩いたりと、クリスマスらしい大盛り上がりとなった。最後は“最高の友は あなただけでいい”の歌詞に合わせて、人差し指を全員で掲げて、歌を締めくくった。エンディングは、城を中心にして全員で記念撮影を行った。



「みなさんと「ONE」を一緒に歌えてとても嬉しかったです!短い時間でしたけど、楽しんでもらえたでしょうか?年内にもまだ色んなイベントがありますけど、今年も一年みなさま、ありがっさまりょーた〜!来年も猪突猛進で……あ、鼠年になりますけど(笑)、『one』を引っ提げていろんなところで歌いますので、みなさんカラオケでたくさん歌ってね〜!ありがとうございましたー!!」

参加者から「南海!南海!」の大コールが起こる中、城は名残惜しそうに手をヒラヒラさせて踊りながら退出していき、ギュッと密度の濃い1時間のクリスマスパーティーは終了した。

取材・文◎岡本貴之

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