【レポ&インタビュー】城 南海、ファンと一緒に楽しんだカラオケクリスマスパーティー

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■城 南海 インタビュー

──さきほど終わったばかりですが、今日のイベントはいかがでしたか?

城 南海:とっても楽しかったです!みなさんと距離が近くて、一緒に歌ったりというのは普段はなかなかできないので。DAMさんにこういう機会をいただけてとても嬉しかったです。

──お互いのことを知っている常連さんが多かったみたいですね。

城 南海:結構ライブでも、最前席を取ってくださるような、北海道まで観にいらっしゃるような方々も多かったですね。私が知る限りでも、大阪や佐賀の方もいらしていたので、全国から応募してくれたのかなって思いました。

──やはり、そういうファンの方の声は力になっていますか。

城 南海:そうですね。今年10周年を迎えさせていただいて、ツアーも3つあったり、ベストアルバムとか今回の『one』をリリースしたり、色んなところに歌いに行く機会が多くて。改めてみなさんに支えていただいているんだなということを感じました。

──10周年ということで、色んなチャレンジもあったと思いますが、どんな1年でしたか?

城 南海:今年は、とにかく楽しい1年でした(笑)。先日、今年の漢字一文字を「楽」と書いたんですけど、ツアーもレコーディングも、どんどん新しいことにチャレンジできましたね。ツアーも洋楽カバーだけ歌うツアー、クラシックツアーとか、全部違う内容でやらせてもらったので、新たな出会いもたくさんありました。すごく楽しみながら、あっという間に過ぎて行った1年でした。

──洋楽カバーのツアーでは、アデルやノラ・ジョーンズ、アバといった新旧の女性ヴォーカル曲を歌っていましたよね。あれは、ご自分で選曲されていたのでしょうか。

城 南海:自分の好きな曲と、スタッフさんがおすすめしてくれた曲を選びながらセットリストを作りました。カーペンターズやファレル・ウィリアムスは、三味線を弾きながら歌ったんですよ。

──「Happy」を三味線を弾きながら?

城 南海:そうなんですよ。「チャンチャンチャンチャン〜♪」って(笑)。そういうのもすごく面白いなって。三味線に合う、化学反応が起こる曲を選びました。ベストアルバムを春に出して、そこから新しいことをどんどんやってみたいという気持ちがすごく強かったので。なので、英語も勉強できましたし。

──なるほど、確かに今日はイベントの途中でネイティブな発音が聴けました。

城 南海:あはははは!『Reborn』(笑)。



──『one』は、これまでのビジュアル、楽曲のイメージを一新するような作品になっていますが、全曲のアレンジを大島賢治さんが担当していますよね。

城 南海:はい、そうなんです。

──大島さんといえば、忌野清志郎さんや甲本ヒロトさんといった、日本を代表する男性ロックボーカリストの後ろでドラムを叩いてきた方ですが、影響を受けた部分などはありましたか。

城 南海:以前、カバーアルバムや色んな前の作品で編曲を何曲かやっていただいていた繋がりで、今回全曲お願いさせていただいたんです。ドラマーさんなので、曲のアレンジを聴いて「こんなビートになるんだ!?」とか、「ONE」もそうなんですけど、歌ったことのないことのないリズム感だったりとかがあって。そういう、自分の中にない新しいリズムをすごく引き出してくださいました。レコーディングも結構大島さんが叩いてくださったんですけど、スタジオで大島さんがドラムを叩いている背中を見ていたら、曲のリズムの取り方が掴めたということもあって。これまでにない編曲と気付きがありましたね。

──10年のキャリアでもまだまだ気付くこともあったわけですね。10年間を振り返ると、ご自身の歌い方や歌への思いにはかなり変化があったのでしょうか?

城 南海:歌い方については、『THEカラオケ☆バトル』とかでカバーにチャレンジしていく中で、その都度自分の知らなかった目線の表現があったり、1曲1曲自分の中の引き出しが出来たりして、表現の幅が広がっていったのは、絶対この10年であるなって思います。自分の声をCDで聴いても全然違いますし。そのあたりは変わったなと思います。歌への思いで言うと、デビュー前は自分の歌を人前で歌うことが民謡ぐらいしかなかったので、奄美の民謡を知ってほしいなという思いで歌っていたんですけど、デビューしてグンと世界が広がって、日本全国や海外でも歌わせていただいて。音楽で人と繋がれるんだということは、その場所に行って生で歌を届けることで初めて知ることができました。デビュー曲(「アイツムギ」)に関しても、最初はポーンと投げかけるようにストレートに歌っていたんですけど、例えば「自分にとって結婚式で使った大事な曲です」とか、「この曲を病室で聴いて元気が出て退院できました」とか、そういう色んな方々の私の曲に対する思いを聞いた上で歌うというのも、「ああ、大事に歌い続けていこう」という思いに繋がってきました。デビュー前とは違う景色の見え方というのが、すごく歌に影響しているのかなって思います。

──今日いらっしゃったみなさんも、城さんの歌を聴いたり歌ったりすることを生き甲斐にしているような感じがありましたね。

城 南海:いや〜嬉しかったですねえ。あんなに上手い「ずっとずっと」は、初めて聴きました(笑)。私よりも声の使い方がスムーズで、すごく感動しました。歌への思いもそうですけど。

──それと、今のカラオケの採点って本当に細かいニュアンスで変わってきますし、みなさん細かいところを気にしながら歌って得点に繋げているんだなって驚きました。

城 南海:そうなんですよ。ゲーム性があって攻略していくものだと思うので。楽しく歌うというのが一番だと思いますけど、みなさんすごく練習してくれていましたよね。それがすごく伝わってきました。私もまだAi採点を攻略できていないので、わからないところはたくさんあるんですけど、まだまだ研究の余地がありますし、これからどんどん進化していくと思うと末恐ろしいです(笑)。今の時代のカラオケですよね。すごいなって思います。

──では、2020年はどんな年にしたいですか?

城 南海:来年は、今年同様に何ごともチャレンジという気持ちを持ちながらやっていきたいです。世界的にもオリンピックで日本が注目される年になると思いますし、故郷の奄美大島も夏に向けて世界自然遺産登録を目指しているので、観光大使としても自分のルーツを改めて見つめ直す年になるかなと思います。チャレンジをしながら自分のルーツをしっかり表した音楽を確立して、世界中に歌いに行きたいな、という野望があります。ワールドワイドに活躍したいです!

取材・文◎岡本貴之

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