ケニー・ジョーンズ、ザ・フー加入は「最初は断ったが、ピート・タウンゼントに説得された」

ツイート

1978年、友人だったキース・ムーン(Ds)の死後、ザ・フーに加入したケニー・ジョーンズが、当時の経緯について語った。ザ・フーのマネージャーから連絡があった当初、参加して欲しいとの要請を断ったそうだ。

◆ケニー・ジョーンズ動画、画像

ジョーンズは『Musicians On Record』のインタビューでこう話した。「僕は特にあのポジションにつきたいとは思っていなかった。僕らはドラム・テックが一緒だったんだ。ビル・ハリスンって人だった。ビルは僕に“そのうち、電話があるよ"って言い続けてた。何が起ころうとしているのかちょっと想像がついたよ」

「それから、ザ・フーのマネージャーのビル・カービシュリーから電話があり、こう言われた。“ケニー、単刀直入に言う。ザ・フーはミーティングを開き、活動を続けることを決め、君にバンドに加入して欲しいって決断を下した。彼らは他の人は考えていない。君に参加して欲しいんだ"って。僕は“ありがとう、ビル。とても嬉しいよ。すごくナイスだ。でも、僕はできない"って答えたんだ。電話の向こうでハッと息をのむのが聞こえた。“なんだって?"って言われたから、“僕はできない……、バンドを結成したばかりなんだ。僕ら、ワクワクしてるんだ"って返したら、“ピートと話してみないか?"って提案があった」

それに同意したジョーンズは2時間ほどピートと笑い話をした後、「ピートから“君はこのバンドに入らないと! 君はモッズだ! 俺らの一員だ!”って言われた」という。「すごく申し訳ない気がして、僕は“そうだな、わかったよ。でも、キースの模倣はしない。それに、僕のバンドのメンバーにこれが正しいことなのか訊いてみないと。もし彼らがノーと言ったら、僕はやらない”って答えたんだ。それで、メンバーに会い、“ザ・フーから誘われた。みんなをガッカリさせるつもりはないけど……”って打ち明けたら、彼ら、すごく親切で、“ケニー、それはやらないと”って言ってくれたんだ。そのおかげで、決心できた。ホッとしたよ」

ジョーンズはまた、とても親しかったムーンの葬儀には参列する気になれず、葬儀が執り行なわれる前に彼のお墓を訪ねたと明かした。



ジョーンズは1979年から一度解散する1983年までザ・フーに加入。その後、何度か再結成パフォーマンスに参加した。ロックの殿堂には、スモール・フェイセス/フェイセズのメンバーとして殿堂入りしている。

Ako Suzuki
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス