マデオン、“グッド・フェイス”ライヴ・セットが日本でも実現「東京、ありがとう!」

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マデオンが、全米ダンス/エレクトロニック・アルバム・チャートで1位を獲得したセカンド・アルバム『グッド・フェイス』を引っ提げ、来日公演を開催中だ。単独での来日は2015年の<SONICMANIA>&<SUMMER SONIC>出演以来約4年半ぶり、単独公演としては約7年振りとなった本公演。昨年2019年8月に米<ロラパルーザ>でお披露目し、圧巻のステージングが話題騒然となった<グッド・フェイス>ライヴ・セットが、遂に日本でも実現した。1月16日(木)のマイナビ赤坂BLITZ公演の速報ライヴレポートを掲載する。

◆ライブ写真

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朋友ポーター・ロビンソンと共演した<シェルター・ツアー>から約3年、単独では約7年ぶりとなるマデオンの来日公演<Good Faith Live>が、1月16日(木)、東京・マイナビBLITZ赤坂で開催された。

今回はDJセットではなく、ライヴ・セットによるパフォーマンスというのでも早くから話題を呼んでいたこの公演。イントロに続いてオープニング曲「オール・マイ・フレンズ」で幕を開けると、マイクを握っていたのはマデオン自身。ニュー・アルバム『グッド・フェイス』でもほぼ全曲でヴォーカルを担当していた彼が、ステージ中央の発光するマイクスタンドの後ろに立ち、ファンキーなサウンドに乗せて、はつらつとした歌声を響かせている。両脇にはキーボードなどの電子機材が設置され、後方に映像が映し出されると、演奏するマデオンの姿が影法師のように浮き上がる寸法だ。さらにステージの上下左右から多彩に表情を変えるライトの洪水が降り注がれ、まるで異次元の世界にいるかのよう。このサウンドと演奏、映像、ライティングがシンクロする様は、ほとんどVR体験のように思われた。



ひと際ドリーミーだった「ドリーム・ドリーム・ドリーム」、足元から会場が揺れた「インペリアム」、少年合唱団のイメージを見事にアニメ化した「ノー・フィアー・ノー・モア」などハイライトは数えきれないが、全体を通して印象的だったのがやはりフィールグッドなサウンドという点だ。新作『グッド・フェイス』では、彼自身の幸せな現状を投影したかったというが、ライヴではオーディエンスと共にその彼の幸せを分かち合い、体験しているかのよう。そんな恍惚感が常に満ち溢れる75分間のステージは、アンコールを迎える頃には、すっかり身体が軽くなり、フワフワと浮遊しているかのようだった。



新作の制作にあたっては、様々な国を旅して、最終的には母国フランスからアメリカへ移住したというマデオン。そんな人生経験がたっぷり注ぎ込まれた新作やライヴからは、彼の成長ぶりが伺えると同時に、パフォーマーとしての野心や冒険心も大いに伝わってきた。とはいえ、勿論シャイで謙虚なところは変わらず。ステージの合間や終演後に「東京、ありがとう!」と日本語で繰り返していたのが印象的だった。

早熟の天才児として10代から持て囃されたマデオンもこの5月で26歳を迎える。この日のオープニング・アクトには、16歳のトラックメイカーのSASUKEが“マデオン”と片仮名で書かれたパーカーを着て登場したが、そんなSASUKEのプレイを見守りながら、きっと10年前の自身の姿を重ね合わせていたに違いない。生まれながらの創造性や才能を大切に育み、ワンマンで唯一無二のエレクトロニック桃源郷を誕生させたマデオン。その持久力やバイタリティにも恐れ入り、拍手を贈りたい夜だった。

文:村上ひさし
撮影:Masanori Naruse

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なおマデオンは、本日1月17日(金)にはZepp Bayside Osaka公演を控える。



■【来日公演情報】

2020年1月16日(木) OPEN 18:30 / START 19:30 @マイナビ BLITZ 赤坂
2020年1月17日(金) OPEN 18:30 / START 19:30 @Zepp Osaka Bayside
企画・制作・招聘:クリエイティブマンプロダクション
詳細:https://www.creativeman.co.jp/event/madeon20/

■アルバム『Good Faith | グッド・フェイス』


国内盤2020年1月15日(水)発売
※デジタル配信中
https://lnk.to/Madeon_GoodFaithAL

【トラックリスト】
01. Dream Dream Dream | ドリーム・ドリーム・ドリーム
02. All My Friends | オール・マイ・フレンズ
03. Be Fine | ビー・ファイン
04. Nirvana | ニルヴァーナ
05. Mania | マニア
06. Miracle | ミラクル
07. No Fear No More | ノー・フェア・ノー・モア
08. Hold Me Just Because | ホールド・ミー・ジャスト・ビコーズ
09. Heavy With Hoping | ヘヴィー・ウィズ・ホーピング
10. Borealis | ボレアリス

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