【ライブレポート】宮川愛李、ツアー<あったまっていきなよ~!!!>で「もっともっとカッコよく」

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2019年1月に本名名義でのアーティスト活動をスタートさせ、6月にミニアルバム『スマホ映えの向こうの世界』、11月には1stシングル『Sissy Sky』をリリースするなど、濃密な活動を展開してきた宮川愛李。そんな1年の集大成となる初の東名阪ツアー<あったまっていきなよ~!!!>のファイナルが、渋谷ストリームホールで開催された。

◆宮川愛李 画像

ステージには大きなクリスマスツリーが飾られ、クリスマスムードたっぷりの中、ピンクのペンライトに迎えられて「ハジメマシテ」でライブはスタート。サビの振り付けも印象的なポップチューンに大きな歓声が沸き起こる。2曲目「RAKKA↓KKA」のロックサウンドでさらに温まっていく会場に、宮川自身も「冬の凍えてしまった心を、私の歌でポカポカに、アツアツに、汗だくにしたいと思います!」と宣言した。





MCでの朗らかな表情から一転、「星が泣いた夜に」や「アマイロ」などのミドルナンバーでは、伸びやかな高音で切ないメロディを響かせていく。10代のシニカルなリアリティを刻んだ「スマホ映えの向こうの世界」など、楽曲によって次々と表情を変えながら、フジファブリックの「若者のすべて」やandropの「Hikari」といった男性ボーカル曲のカバーを繊細に表現するシーンも新鮮だった。

「歌うのがすごく楽しいなって気持ちです。会いに来てくれた皆さんに、大好きな歌で恩返しをできるのが嬉しい」と語っていたとおり、誰よりも自身がライブの一瞬一瞬を心から楽しんでいるのが伝わってくる。だからこそ、どんな楽曲でも、等身大の彼女のフィルターを通してピュアな思いが届けられるのだ。





メンバー紹介でベテランサポートミュージシャンを大胆にいじって一気にアットホームな空気を作り上げてしまう、その飾らないキャラクターも魅力のひとつ。爆笑のフリートークですっかり緊張も解け、会場中が笑顔になった勢いのまま、後半戦は「メランコリック」など、アップテンポなナンバーを畳みかけていった。

「もっと声出せる?!」とオーディエンスを煽りながら、「欠落カレンドラ」では、迫力のグルーヴを堂々乗りこなしてみせる。そして、本編の最後を飾ったのは、「大切な人を思いながら聴いてほしい曲です。だから今日は私から、大好きな皆さんに向けて」と披露された「夕立ち」。過ぎていく時間と思い出にそっと寄り添うようなバラードに、感謝の思いを込めた。




サンタ帽のカチューシャをつけて登場したアンコールでは、12月28日に誕生日を迎える彼女に、バースデーケーキのサプライズが。バースデーソングの合唱で祝福されると、「19歳になったら、もっともっとカッコよくなった私で、もっともっと幸せを届けていきたい」と語った。ラストは最新シングル曲「Sissy Sky」を披露。TVアニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマとしてすでに多くの人に愛されている楽曲をひときわ力強く歌い上げ、「最高!」と笑顔弾けるジャンプで締めくくった。

何色にも染まれる柔軟さと、歌が好きというまっすぐな思いを武器に、新時代を牽引する存在感をみせた宮川愛李。その物語は、未来に向かってまだまだ始まったばかりだ。

取材・文◎後藤寛子
撮影◎達川範一


■1stシングル「Sissy Sky」

2019年11月6日発売
※アニメ『名探偵コナン』エンディングテーマ


【初回限定盤】JBCN-4001 ¥1,800(+tax)
・グッズ:アクリルスタンド / 宮川愛李書き下ろしキャラクター(3種)
▼CD収録曲
01. Sissy Sky
02. アマイロ
03. 夕立ち


【通常盤】JBCN-6001 ¥1,000(+tax)
▼CD収録曲
01. Sissy Sky
02. アマイロ


【名探偵コナン盤】JBCN-6002 ¥1,800(+tax)
・グッズ:アクリルスタンド / 江戸川コナン、灰原哀書き下ろしキャラクター(2種)
▼CD収録曲
01. Sissy Sky
02. アマイロ
03. Sissy Sky (TV_Edit)

■<さなり×宮川愛李「KOBE Goodies Collection ~Young Generation~」>

2020年1月24日(金) 神戸VARIT.
open18:00 / start18:30
▼チケット
先行発売中 https://ticket.line.me/sp/kgc0124
一般発売:2019年12月21日(土)

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