【インタビュー_前編】wyse、充電完了宣言「音楽、行動、態度でひとつひとつ大切に返していきたい」

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クリスマスイブの12月24日21時、wyseが手塚プロダクション制作のアニメーションにて“充電期間完了”を宣言した。同時に翌25日より新曲「RAYS」の配信をスタート。沈黙期間中にレコーディングした「RAYS」を含む4曲のミュージックビデオを一気に公開 (3曲はショートバージョン)するなど、再始動は想像以上のポテンシャルの高さを伴うものとなった。またアニメーション映像で示唆されているように、2020年2月15日には再始動公演<wyse 21st anniversary live「RAYS」>を東京・LIQUIDROOM EBISUで開催することを発表。21周年の幕開けがwyseにとって思い出深い会場からスタートする。

◆「RAYS」ミュージックビデオ 動画

2019年7月に渋谷ストリームホールで行われた全国ツアー<wyse Tour 2019「Period」>ファイナル公演を最後に、充電期間に突入したwyseだが、そのときに「やりきった」という達成感を感じたというメンバーが、再びアクションを起こした引き金となったものは何だったのか? 充電期間中に各自がwyseについて考えた日々が、全員の口から赤裸々に語られたインタビューの前編をお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■wyseとはあえて距離を置いて
■日常生活を送っていました

──まずは充電完了までのいきさつを振り返って教えてください。

TAKUMA:7月のツアーファイナル(@東京・渋谷ストリームホール)が終わって充電期間に入り、そこから“wyseのない世界”が生まれて、想像していたよりもかなり大きなロス感がありました。以前、解散ライブ(2005年)をした時と同じくらいやり切ったのと、20周年を完成させるという気持ちでツアー<wyse Tour 2019「Period」>に向かっていたので、“全部終わったな”っていう気持ちになったんです。それ以降、業務連絡はあったもののメンバーとほぼ会うこともなく。

──ひとつピリオドを打ったという想いがあったんですね。

TAKUMA:そうですね。ファイナルでは“充電を終えたら、いつかまた戻ってくる”っていう気持ちを伝えたんですが……イメージしていた以上のものを残せたと、そう心から思えましたね。

──今までメンバーとそんなに連絡をとらなかったことはないんですか?

MORI:まぁ、そうですね。

月森:もともと、そんなに連絡をとるタイプじゃないですけどね。

TAKUMA:オマエはそうかもしれないけど(笑)。もちろん、充電期間もスタッフは継続して動いているし、LINEグループでの連絡はしてましたけど、個々のやりとりはなく“元気にしてるんだろうな”って。

──お互いのTwitterなどのSNSを見て、近況を確認するみたいな?

TAKUMA:僕とMORIに関しては音楽活動をしていたので交流はありましたけど、HIROと月森に関してはファンの人と同じような感覚でしたよね。

月森:おっしゃる通りで、SNSで見ていたので“こんな活動しているんだ。ライブ見たいな”と思いながら。

TAKUMA:ウソつけ(笑)。

月森:ははは。ウソじゃないですよ。行けないだけで。


──“wyseロス”はありました?

月森:僕もやりきった感はありました。過去と違うのは「解散ではない」って伝えているところで。

──未来を見据えての充電期間ですからね。

月森:充電という言葉を選んだのは安心させようと思ったわけでもなく、ホントに必要だと思ったから。なので、僕個人は“wyseがなくなって寂しい! どうしよう”というよりも“いつ始められるかな”って。実際、渋谷ストリームホール公演でも僕は、「早く始まるといいな」って言葉にしてしまっていたんですけどね。

──区切りがあると心境も変化しますよね。じゃあ、充電期間中、月森くん自身はどんなふうに日々を過ごしていたんですか?

月森:基本、音楽以外の仕事をしていたり。周りの状況とかはTwitterで見てたとはいえ、その分、wyseについて考える時間はありましたね。

──素朴な疑問ですが、ドイツではどんなことをしていたりするんですか?

月森:やらないといけないことがいろいろとあったり。また詳しくはどこかでお話ししますね(笑)。

──環境的には落ち着きます?

月森:めちゃくちゃ落ち着きますよ。ど田舎にあるので、よく大声で歌ったりしています(笑)。

HIRO:いっさい歌が届かないっていう(笑)。

──だから、LINE LIVEをやっているんですか?

月森:活動の一環とか、そんな大げさなものじゃないんですけど、寂しいから話し相手が欲しいっていう(笑)。

──引退した高齢者じゃないんだから(笑)。LINE LIVEではワインを飲みながらリラックスして話していますよね?

TAKUMA:ほら、いろんな人が見てしまってるんやから(笑)。

月森:もうちょっと考えてしゃべります。

──少しでもファンの人と触れ合いたいという気持ちからでしょう?

月森:そうですね。“寂しい”っていう手紙もいただくし、“待たせてるな”っていう気持ちはあるので。

──HIROくんの場合はどうでしょう?

HIRO:僕は、ロス感は全然なかったです(笑)。みんなのTwitterも全然見てないし、表舞台から姿を消していたので。

──あえて見なかったんですかね。

HIRO:それもあるかもしれないですね。<wyse Tour 2019「Period」>でwyseとしてやれるだけのことはやった感覚があったので、“これからどうしたらいいのかな?”とか、自分がどう振る舞っていいのか思い浮かばなくて、あえて距離を置いて日常生活を送っていました。TAKUMAからLINEがきたのっていつだっけ?

TAKUMA:台風(台風19号 / 2019年10月12日)のときじゃない?

HIRO:そうそう。「大丈夫か?」ってきて「俺は大丈夫。そっちは?」っていう会話をLINEでしたぐらいですね。

TAKUMA:心配だったので、MORIとHIROには送ったんですよ。月森は、いいだろって。

月森:僕だけ安否メールが来なかったんですよ。

TAKUMA:オマエはTwitterに別のことをアップしてたから、心配する必要がない(笑)。

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