【ライブレポート】コドモドラゴン、「マジにお前らの熱狂に何度も殺されかけたよ」

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コドモドラゴンが1月5日、TSUTAYA O-EASTにて全国ワンマンツアー<Hello,ANONYMOUS>ファイナル公演を行なった。

◆ライブ画像・新アーティスト写真

最新シングル「アノニマス」を手に、昨年11月よりスタートした<Hello,ANONYMOUS>。ファイナル公演は、「アノニマス」から幕を開けた。歌心抱いた華やかな楽曲ながら、ハヤト(Vo)はモニターに右足を乗せ、身体を前のめりに観客たちを熱く煽る。「棘」では深く身体を折り畳む観客たち。ハヤトの煽りを受け、フロア中から熱した声が飛び交う。観客たちの理性のストッパーをすべて外すように、コドモドラゴンは「Can't stop MAD teens.」を突きつけた。右手を高く掲げ、リズムに合わせ満員の観客たちが一斉に飛び跳ねる光景は圧巻だ。

「のっけから熱量を感じて汗が止まらないです。腹一杯になるまでとことん音楽しようぜ」とのハヤトの言葉通り、メンバーも満員の観客たちも、最初から剥きだした感情をぶつけあっていた。天井の高い会場とはいえ、ステージとフロアとの距離感が密なだけに、そこには小箱と同じような熱気が渦巻いている。


「腐乱腐乱」とサビ歌を連呼する声が飛び交った「クロトアカ」や、活動初期からライブを熱狂に染め上げてきた「naked」を突きつけ、フロア中にはヘドバンが。横ノリな「FOX-7」でも、メロウな歌と大きくうねる楽曲に合わせ観客たちが笑顔で跳ね続けていた。コドモドラゴン流ダンスロックナンバーの「TETRA」や「パラダイムシフト」でも、メンバーと観客が本能と本能をぶつけあう。

「アスファルトに聞け」を合図に、理性の螺子をどんどん緩め始めるメンバーたち。ここから一気に熱狂へ導くように、コドモドラゴンはギアをシフトアップ。フロア中の人たちが、ハヤトと一緒に「マイノリティーはどこ行った?」と声をぶつけあった「BONEHEAD」やヘヴィナンバーの「サイレン」を繰り出す。「俺たちの音楽と心中してくれないか」と叫ぶハヤトの声を合図に飛びだした「シリアルキラー」では、フロア中の人たちが一心不乱に頭を振りまわす。その熱狂は、ハヤトが本編途中のMCで「今日は1000人規模のライブハウスがちっちゃく感じる。ここまでに、マジで二度お前らに殺されかけたよ」と口走っていたほどだ。

サビ歌始まりの「DIRTYxDIRTY」を合図に、ラストスパートへ。「亜種」「無脳bot」と続き、本編最後にコドモドラゴンは「DOUBT」を演奏。重く激しい演奏へ触発され、フロア中が絶叫と熱狂に染まる。そして観客を、さらに煽るメンバーたち。ゴリゴリとした音と4人の気迫が、身体を次々と撃ち抜いていくようだ。


アンコールは、コドモドラゴンの存在を飛躍させるきっかけとなった「RIGHT EVIL」からスタート。ふたたびフロア中が、突き上がる無数の拳で埋めつくされた。場内中の人たちがハヤトの歌に歌声を掛け合わせるように雄々しく熱唱。「もっと近い距離を感じさせてくれよな、とことん殺りあおうぜ!」と、ハヤトが「ゼロ・アイデンティティー」でフロアへ降りて観客たちを煽る場面も。

最後の最後にコドモドラゴンは「WARUAGAKI」を叩きつけた。そこに生まれていたのは、熱狂という言葉よりもさらに燃え盛るような光景だった。これを生み出す力こそが、今の彼らの真実だ。今年、コドモドラゴンは結成10周年を迎える。そこへ向けこれからどんな動きを作りあげるのかも楽しみだが、会場の規模を遥かに凌駕する圧倒的なパワーと存在感を持ったステージングを毎回身近な距離で味わえるのが何よりも嬉しい。


なお、本公演でコドモドラゴンは4月1日に通算17枚目となるシングル「PEST」を3-TYPE発売することを発表。表題曲の「PEST」は激しく畳みかける歌や演奏のインパクトも強烈な、ライブで熱狂を描くに相応しい楽曲だ。さらに同作品を手に通算17回目となる全国ワンマンツアー<否定ノ否定>を4月4日よりスタートする。ツアーファイナルは、5月28日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で予定されている。ホール公演は2017年に行なった中野サンプラザ以来、通算2度目となる。

さらに、メンバー4人のバースデーワンマンライブの開催も発表されている。2月にゆめ(G)の生誕ライブ、6月にはハヤト、チャム(Dr)、meN-meN(B)の生誕公演が立て続けに行われる。しかも、メンバーそれぞれの地元や地元近郊で行なわれるとのことだ。他にも、ファンクラブ「コドモ會」限定ワンマン公演<獄彩Ⅲ>の開催も告知されている。

文◎長澤智典
編集◎BARKS
写真◎Keiko Tanabe

セットリスト

「アノニマス」
「棘」
「Can't stop MAD teens.」
「クロトアカ」
「naked」
「FOX-7」
「TETRA」
「パラダイムシフト」
「アスファルトに聞け」
「BONEHEAD」
「サイレン」
「シリアルキラー」
「DIRTYxDIRTY」
「亜種」
「無脳bot」
「DOUBT」
-ENCORE-
「RIGHT EVIL」
「ISOLATION」
「ゼロ・アイデンティティー」
「WARUAGAKI」

17th maxi single「PEST」

2020年4月1日(水)3type同時発売

■Atype【初回限定盤】CD+DVD
¥1,800(税別)/BPRVD-390 JANコード:4582281549066
CD2曲+DVD「PEST」MV・メイキング
[封入]全タイプ購入特典応募券「A」+応募ハガキ

■Btype【初回限定盤】CD+DVD
¥1,800(税別)/BPRVD-391 JANコード:4582281549165
CD2曲+DVD「PEST」マルチアングルMV
[封入]全タイプ購入特典応募券「B」

■Ctype【通常盤】
¥1,500(税別)/BPRVD-392 JANコード:4582281549264
CD2曲+ボーナストラック+インスト3曲
[封入]全タイプ購入特典応募券「C」

・全タイプ共通封入特典:トレカ2枚(全8種)
・全タイプ購入応募特典有
「PEST」Atypeに封入されているハガキに「PEST」A~Ctypeの帯についている応募券を全て貼って送ると応募者全員に17th Oneman Tour「否定ノ否定」パンフレットプレゼント
※詳細はAtype封入の応募ハガキをご覧ください。

<コドモドラゴン 17th Oneman Tour 「否定ノ否定」>

2020年4月04日(土)HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3
2020年4月05日(日)柏 PALOOZA
2020年4月11日(土)新横浜 NEW SIDE BEACH!!
2020年4月12日(日)高崎clubFLEEZ
2020年4月18日(土)SENDAI CLUB JUNK BOX
2020年4月20日(月)新潟GOLDENPIGS RED STAGE
2020年4月23日(木)金沢AZ
2020年4月25日(土)名古屋 SPADE BOX
2020年4月28日(火)岡山IMAGE
2020年4月30日(木)広島SECOND CRUTCH
2020年5月02日(土)福岡DRUM Be-1
2020年5月05日(火・祝)梅田バナナホール~世間的にこどもの日~
2020年5月08日(金)神戸VARIT.
2020年5月11日(月)高松DIME
2020年5月14日(木)浜松 窓枠
2020年5月16日(土)mito LIGHT HOUSE
2020年5月17日(日)HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
-TOUR FINAL-
2020年5月28日(木)LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

ライブ情報

<ゆめBirthday ~栃木の星、帰還‐大殺界強行突破‐~>
2020年2月28日(金)HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2

<ハヤトBirthday ~ぼくはさみしくない~>
2020年6月10日(水)新宿BLAZE

<チャムBirthday ~蝕~>
2020年6月23日(火)HEAVEN'S ROCK 熊谷 VJ-1

<meN-meN Birthday ~おれの誕生日 vol.7~>
2020年6月28日(日)高崎clubFLEEZ

<コドモ會限定ONEMAN LIVE 「獄彩Ⅲ」>
2020年3月21日(土)池袋EDGE
2020年3月22日(日)池袋EDGE

◆コドモドラゴン オフィシャルサイト
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