【インタビュー】Lucky Kilimanjaro 熊木幸丸「アウトプットしてみたら?」

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“世界中の毎日をおどらせる”をテーマに掲げ、活動中のLucky Kilimanjaroが全曲新曲のメジャー1stフルアルバム『!magination』を3月4日(水)にリリースする。2020年にバズるバンドとして注目を集めている彼らの新作のキーワードになっているのは“想像力”。イマジネーションと行動力があれば部屋の中から世界に向けて発信出来る時代だからこそ生まれた、心地いいサウンドとメッセージが心も身体もおどらせてくれる。「もっと豊かでワクワク出来る世界にしたい」と語るのはソングライターであり、ボーカリストであり、インドア派の熊木幸丸。メジャーデビューしてからの心境の変化や楽曲の進化、バンド感についてがっつり語ってもらった。

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■音楽で社会と繋がりたい

──アルバム『!magination』は心地いいグルーヴの曲が詰まっていて歌詞にも惹かれました。Lucky Kilimanjaroにとって2019年は多くの人に曲が聴かれ、フェスに出演されたりハッピーな出来事がたくさんあったのではないかと思います。振り返ってどんな年でしたか?

熊木幸丸(以下、熊木):僕たちは2018年の11月にメジャーデビュー(1st EP『HUG』)して、2019年には4か月連続のシングル発売やEPをリリース、そしてたくさんライブをする生活を送ってきたんです。今までとは比べものにならない数のお客さんに見ていただいたことは年末の<COUNT DOWN JAPAN 19/20>に出演した時により実感したんですが、たくさんの方に出会えてLucky Kilimanjaroの存在を知ってもらえたことが僕らにとって、一番良い出来事だったと思っています。

──反応もたくさん返ってきた年だったのでは?

熊木:そうですね。Lucky Kilimanjaroのことを話題にしている人が増えて、純粋に嬉しかったです。

──充実した2019年に感じたことが今回のアルバムにフィードバックされているんでしょうか?

熊木:アルバムの曲は連続シングルをリリースしている最中に書いたものもあるので「まだそんなに知られてないぞ」と「意外と知られてきているのかもしれないな」っていう狭間ぐらいのタイミングなんです。なので、そこは過度期ですが、ワンマンライブが出来るようになってきたこともあり、今作では“Lucky Kilimanjaroの音楽が生活に浸透している人たちが、より気持ちよくなれる作品にしたい”と考えました。

──お客さんが増える中、リアルにそういう人たちの顔を思い浮かべて歌詞を書いたりしたんですか?

熊木:そうですね。今までより広い空間が合う曲が増えたと思います。理由は大きな会場でライブをした時にみんなが興奮出来るというか、ワクワク出来る曲を書きたいと思ったからなんですけど。フェスだけではなく、会場の規模が大きくなっていく中、自然と自分ももっと大きな気持ちになっていったというか。

▲Lucky Kilimanjaro/『!magination』

──アルバムには日常のささやかな幸せやラッキーなことを感じられるヒントが散りばめられていると思いました。Lucky Kilimanjaroのテーマは「世界中の毎日をおどらせる」ですが、熊木さんがそういう音楽を鳴らしたいと思った根幹にある想いというのは?

熊木:僕はメジャーデビューする前は“自分がカッコいいと思えればいい”と思っていたし、そういう感覚で音楽を作っていたんです。でも、音楽を通して人に何かを伝えたり与えたりしないと僕自身も孤独だなと感じて、音楽で社会と繋がりたいという感情がだんだん芽生えてきました。理由ははっきり分からないんですが、当時、読んでいた本や「僕はなぜ音楽をやっているんだろう?」って自分と向き合ったことが大きいのかもしれない。僕が書いた曲が評価されて、そのことによってさらにいい曲が書ける循環があることが自分の幸福にも繋がっていく。聴く人にもその循環が波及していけばいいなって。そういう想いがあって書いたのが1st EPに収録されている「ひとりの夜を抜け」という曲なんですが、その後のツアーで出会った人に「この曲に救われました」とか「元気になりました」って言われて「僕はこういうふうにダンスミュージックを使いたいんだ」って改めて思いました。今回のアルバムでもその視点は変わらないし、自分の根幹にあるものですね。

──なるほど。さらに遡ると、熊木さんはLucky Kilimanjaroの前からバンドをやっていたんですよね?

熊木:ええ。高校生の時は激しい音楽が好きでハードロックをやっていたんです。その時はギターを弾いていました。

──どんなバンドの曲を演奏していたんですか?

熊木:メガデスとか。スラッシュメタルが好きで。

──ちょっと驚きです。

熊木:ははは。今は微塵も感じられないですよね(笑)。

▲熊木幸丸(Vo)

──(笑)ええ。そこからダンスミュージックに移行するって何か心境の変化があったんでしょうか?

熊木:大学生のときにギターにちょっと飽きたというか、退屈に感じたときがあってシンセサイザーに興味を持って触ってみたら楽しかったんです。もちろんギターにしか出せない音もあるんですけど、シンセって多彩な音が出るからのめりこんで、その内にトラックメイカー……ヒップホップだったりEDMの音楽を聴くようになったのがきっかけになっていますね。「新しいものをやってみたい」という好奇心はずっと自分の中にあったので。

──メタル、ハードロックをやっていたときは自分の感情を爆発させたいっていう気持ちだったんですか?

熊木:そうですね。もともとは自分の中のエモーショナルな部分を激しく出すタイプ。でも、今書いている曲にも当時と通じるエモーショナルな部分は入っているんじゃないかと思っています。

──いろいろ変遷があったんですね。性格も変わったりしました?

熊木:自分ではわからないんですけど、メンバーからは昔よりトゲがなくなったって言われました(笑)。自覚はなかったんですけど、“やさしくなった”的なニュアンスのことを言われますね。

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