コルグのステージビンテージピアノ「SV-1」にスピーカー搭載の「SV-2S」登場

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さまざまなキーボードの名機による個性的なサウンドとユニークな演奏体験を、ひと目でわかる丸みを帯びた美しいボディに詰め込んだステージ・ビンテージ・ピアノ「SV-1」の後継モデルがコルグより登場。「SV-2S」が88鍵、73鍵のラインナップで2月下旬に発売される。

10年前にコルグよりリリースされた「SV-1」は、直感的な操作パネル、最高の鍵盤、極上のビンテージ・サウンド、世界的なピアノの透明感、その時代の暖かみを持つエフェクト、そしてひとめでわかる丸みを帯びたデザインで多くのミュージシャンを刺激し、10年経った現在でも世界中で使われているモデルだ。


▲SV-2S 88

▲SV-2S 73

88鍵、73鍵をラインナップした新モデル「SV-2S」は、このシリーズをさらに優れたものにする機能のアップデート版。より多くのサウンド、PCM、発音数、プリセット数、コントロールを搭載し、現代のパフォーマンス・ステージ・ピアノに必要なすべてを網羅。アンプ+スピーカー搭載モデルとして登場した(スピーカーなしモデルのSV-2もラインナップされるが、国内販売予定なし)。

サンプルデータはSV-1の約10倍以上を内蔵、まったく新しくより高品位なピアノおよびキーボード・サウンドを提供する。72のファクトリー・サウンドを備え、パフォーマンス中にすぐアクセスできるようお気に入りを保存するための64のフェイバリット・ボタンを用意。SV-2 Editorソフトウェアにより、ユーザーはスプリットとレイヤー・プログラムを作成でき、フェイバリットに保存可能だ。スプリットのプログラム作成はソフトウェアが必要だが、キーボードのスプリット・ポイントは本体パネルから直接調整可能。また、最大同時発音数は128ボイスになり、ピアノとストリングスを重ねたようなレイヤー・サウンドで、ペダルを用いた演奏時でも音切れの心配はない。


搭載サウンドは、最高峰のオーディオ・サンプリング技術を用い、厳選されたクラシック・キーボードを正確かつ忠実に再現。メンテナンスの行き届いた楽器を最新のマルチ・マイク方式のみを使用して、タインのスラップ、ハンマーのリリースや接点のクリックなどすべてのサウンドを可能な限り正確に収録した。さらに各楽器の完全なダイナミックレンジを忠実に保持することで、pppからfffまでのあらゆる音色と音量の変化、およびその間のすべてを再現している。

SV-2Sはこうした技術により古典的な電気機械式、トランジスタ式、テープ駆動式、アナログ、デジタル・キーボードなど、楽器の宝庫を体験できる環境を、完璧なチューニングと申し分のない演奏状態でプレイヤーに提供する。もちろんメンテナンスは不要だ。

エレクトリック・ピアノにはほぼすべてのアメリカ製タイン・モデルとリード・モデル、日本のエレクトリック・グランド、珍しいドイツのエレクトリック・ピアノも含まれている。また、さまざまな設定を使用したクラビも用意。電子ピアノはアナログ、デジタル(VPM、FMおよびPCMバージョン)があり、人気のKORG M1も含まれる。オルガンはトーン・ホイールのクラシックから、VOXコンボ、イタリアのトランジスタ、またはアメリカの真空管式オルガン、そして教会と大聖堂のオルガンを用意。ストリングスは70年代のアナログ・ストリング・マシン、プログレ時代のテープ・ストリング、オーケストラのセクションなどから選択可能。さらにマレット、ブラスやコーラスのサウンド、ギターとベース、ソロやパッドのシンセも含まれ、スプリットやレイヤーの作成にも最適だ。

SV-2Sはステージ・ピアノなので、ピアノ・サウンドにも抜かりはない。ボタンを押すだけでドイツ、イタリア、オーストリア、日本の著名なピアノなど、世界中の最も優れたグランド・ピアノ・サウンドを呼び出せる。日本またはドイツのアップライト・ピアノや、本物のホンキー・トンク・ピアノや「タック」ピアノ、さらにゴージャスなハープシコード(フランス製、イタリア製)も搭載する。


本体にLCD表示やメニューがないのも特徴。すぐに理解できる操作パネルは常に現在の状態を示しているので、思うままに先に進むことができる。ノブを回して微調整、気が変わったらノブを押せば元の値に素早く戻すことが可能。また、LEDインジケーターのスイッチは、どの効果がアクティブであるか、変化したかなどを示す。サウンドの選択に使うのは、2つのロータリー・スイッチ。パネル中央の8つのボタンは64個のフェイバリットのプリセットをすばやく呼び出せ、各プリセットには独自のカスタマイズされたサウンドと設定が含まれる。誤って切り替わるのを防ぐパネルロック機能も見逃せない。

鍵盤は88鍵、73鍵ともにリアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3(RH3)鍵盤を採用。グランド・ピアノ同様、低音部では重く高音部では軽くなるよう4段階に重さを分けた鍵盤で、指先の繊細なニュアンスまでも表現し、リアルな弾き心地が楽しめる。タッチ・カーブは8種類から選べ、エレピに適合した2つのユーザー定義可能なタイプを含む8つのチューニング・カーブも提供する。

エフェクトは、信号処理による6つの独立したエフェクト・ステージに加え、コルグ独自の真空管回路「Valve Reactor」を搭載。本物の12AX7A真空管だけが付加できる暖かみや歪みを加える。


▲ダイレクト・ボックスやインピーダンス・マッチング・トランスを必要とせずに、スタジオ・コンソールまたはステージ上のコネクターに直接接続するためのXLR出力も装備。ヘッドホン出力も備える。ペダル1はスイッチ・タイプのペダル向け、ペダル2はワウ・エフェクトやオルガンの正確なボリューム・コントロールに最適なスイープ・タイプ。

コネクター類も充実。現代のステージ・ピアノに必要なすべてのオーディオ端子、MIDI端子やPC接続端子およびペダル端子を搭載。オーディオは1/4インチL/R出力に加え、XLR出力も装備する。また、ペダルはダンパー、ペダル1、ペダル2の3つを用意。DS-2Hダンパー・ペダルが同梱され、本物のピアノ同様にハーフ・ペダルに反応する。

スピーカー・システムを搭載したSV-2Sは、イタリアのスピーカー・デザイナーであるK-ARRAYと協力して開発。いつでもどこでも演奏できるモデルとなっている。スピーカー・システムは、15Wの出力(×2、左右)を生成、2つの2.5インチスピーカーと3インチのパッシブ・ラジエーターで構成される。本体は個性的なグリルを備えた暖かいアイボリー仕上げでデザインされている。

製品情報

◆SV-2S 88
価格:オープン(市場想定価格 180,000円 税別)
◆SV-2S 73
価格:オープン(市場想定価格 154,000円 税別)
発売日:2020年2月下旬

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