【コラム】いよいよ来週!クイーン+アダム・ランバート来日公演、セットリストを妄想してみた

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クイーン+アダム・ランバート(以下QAL)の来日ツアーが、いよいよ来週1月25日(土)よりスタートする。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』が想像以上の特大ヒットを飛ばしたことにより、チケットの倍率がとんでもないことになった2020年来日公演。希望のチケットが取れず、悲しい思いをした方もたくさんいたことだろう。

今回の公演は、「旧来のファン」「2世ファン」「映画から入ったファン」「数十年ぶりに熱がぶり返したファン」「その他」が入り乱れた、今までにない雰囲気のものとなる。かくいう私はクイーン関係のイベントに必ず1%くらい紛れ込んでいる「ブラックサバスのファン」なのだが、こんな私のところにも、「ライブは生まれて初めてだからどうしよう」「ライブなんて40年ぶりで勝手がわからない」「ライブ楽しみだけど怖い」という声が届いてくる。

そこで今回は、QALビギナーのために、「セットリスト予想」という形で、ライブの定番曲や雰囲気を紹介したい。この記事で紹介された楽曲を聴いていれば、「半分も知らなかった」ということにはならないと思う。ただ、記事を書いている人間は一介のファンに過ぎないので、どこまで信じるかはあなた次第だ。

なお、この記事は「ツアーのセットリストをネタバレされたくないけど、何を予習すればいいのかわからない」という方のために、妄想100%で執筆している。もちろん過去数十年分のライブをうろ覚え程度で参考にはしているが、過去に演奏されたセットリストを丸ごと持ってきたわけではなので、その辺りはご安心いただきたい。

※※曲名の横の「☆」について※※
曲名の横の「☆」の数は期待値を示しています。具体的な数値を算出したわけではないので、ふんわりと捉えていただけましたら幸いです。

☆☆☆……90%以上演奏されるだろう曲(期待値90%)
☆☆……高確率で演奏されそうな曲(期待値70%)
☆……聴けたらかなり嬉しい曲(期待値30%)
※なお、曲順は「筆者が思いついた順」となります。

   ◆   ◆   ◆

■☆☆☆ これは演奏されるよねって曲

(1)「ボヘミアン・ラプソディ」☆☆☆
ツアータイトルが<ラプソディ・ツアー>だし、まず入るだろう。オペラ部分は録音を流すのが伝統となっているが、余裕があれば舞台上のミュージシャンがどこに隠れ、どこから出てくるのかを追ってみるのも一興だ。

(2)「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」☆☆☆
ライブのド鉄板曲。よく「ライブ中に歌う客は是か非か」という議論が起こるが、この曲に関しては声を大にして歌ったほうが良い。なお、QALのライブでは観客の歌声が小さいと「盛り上がっていない」と判断されることがある。

(3)「手をとりあって」☆☆☆
日本公演なのでほぼ確実に入る。この曲は客席への“フリ”が予想外のところで来がちなので、英語歌詞を含めて丸ごと覚えたほうがいい。

(4)「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」☆☆☆
ミュージシャン側には「なぜだか日本での人気が高い曲」と認識されているようで、日本公演ではよく演奏されている。アダム・ランバートの天真爛漫な歌唱を楽しめる。

(5)「アイ・ウォント・イット・オール」☆☆☆
生コーラス含めてライブ映えするのでよく演奏されている。演奏は安定しているが、コーラスに遅れそうになったブライアンがマイクに向かってダッシュしている印象がある。

(6)「ドント・ストップ・ミー・ナウ」☆☆☆
元々よく演奏されており、映画のEDにも使われていたので高確率でセットリストに入る。「Don't stop me now」のコーラスを元気に歌おう。

(7)「ウィ・ウィル・ロック・ユー」☆☆☆
言うまでもない定番曲。ライブでは「足踏み、足踏み、手拍子」ではなく、「手拍子、手拍子、万歳」となる。この曲、世界一著作権が無視されてる曲だと思う。

(8)「伝説のチャンピオン」☆☆☆
こちらも言うまでもない定番曲。映画ではみんな肩を組んで歌っていたが、隣が見知らぬ人なら場合によってはトラブルになりかねないので事前に確認を取ろう。

(9)「ナウ・アイム・ヒア」☆☆☆
登場BGMに使われるとめっちゃテンションが上がる。「ライブ会場で作曲しました?」ってくらい異様にライブ映えする曲。

(10)「キラー・クイーン」☆☆☆
アダムがとにかくセクシー&グラマラスに“キラー・クイーン”を演じる注目曲。フレディの歌唱が上品な貴婦人風だったのに対し、アダムのそれは“魔性の女”という感じ。

(11)「リヴ・フォーエヴァー」☆☆☆
スタジアムの大合唱を遥かに凌駕する声量で叩きつけられるバラード。楽曲とヴォーカルスタイルの親和性が極めて高く、興奮するような曲ではないのに、脳みそがガンガン揺さぶられる。

(12)「ハマー・トゥ・フォール」☆☆☆
<ライブ・エイド>での演奏曲は全体的に入りそう。「定番曲」と言われるほどは演奏されていない印象だったが、3年前の来日公演のセットリストをチラ見したら2曲目に演奏されていた。記憶って曖昧。

(13)「タイ・ユア・マザー・ダウン」☆☆☆
QALに限らず、クイーンのド定番曲。ただ、今回に関しては映画で使われた同系曲「ファット・ボトムド・ガールズ」のほうが優先して演奏されそう。

(14)「愛にすべてを」☆☆☆
意外にもこの曲はライブの定番曲で、いっそ豪胆にも思えるアダムの歌声と三拍子系のリズムを全身に浴びられる。アカペラで歌われる「Somebody to love」の部分では、「love」のところが観客の役目になる。歌いにくい。

(15)「地獄へ道づれ」☆☆☆
QALはシンガロング系の曲が多めなのだが、こういうハードな曲も数曲入る。大ヒットソング&映画での使用曲なので、高確率でセットリスト入りするだろう。

(16)「RADIO GA GA」☆☆☆
統一感ある手拍子によって場内の一体感を強める曲。みんなが同じタイミングで手を挙げ、手拍子する曲っていうのは、舞台から客席の盛り上がりを測るのに丁度いい。

(17)「ファット・ボトムド・ガールズ」☆☆☆
ライブ映えしないわけがない曲。現在のクイーンは舞台上の演奏者が6人くらいいて、全員でコーラスをしているので、音はむしろ厚くなっている。

   ◆   ◆   ◆

■☆☆ 演奏されそうな曲

(1)「カインド・オブ・マジック」☆☆
QALではロジャーが歌う。クイーンの曲としてはライトな口当たりのため、アコースティック曲のエリアで演奏されがち。

(2)「アンダー・プレッシャー」☆☆
音程のラインが複雑なのであまりライブ向きの曲ではないと思うのだが、だからこそ、どうやって見せてくれるのか聴きたい。ただ、確実に入るかと言われたら微妙なところ。

(3)「ストーン・コールド・クレイジー」☆☆
アダムは若くてエネルギッシュなヴォーカリストなので、こういう曲がよく似合う。個人的には、ロジャー・テイラーのドラムの特徴である「統制力」が映える曲という印象。

(4)「愛という名の欲望」☆☆
アコースティックセットで出てくる定番曲だが、別曲の尺に圧迫されて無くなる気がしなくもない。

(5)「輝ける日々」☆☆
ブライアンとロジャーの髪が真っ白になった今こそ最も映える曲。3年前は日替わり演奏の対象曲になっていて、筆者は聴くことができなかった。とてもくやしい。

(6)「ショウ・マスト・ゴー・オン」☆☆
これも映画のED曲だが、「定番曲」より「たまに演奏されてる曲」という印象がある。音域的にも高く、喉に負担がかかるので、現時点では「聴けたらいいな」として期待するほうが良さそう。

   ◆   ◆   ◆

■☆ 聴けたらだいぶ嬉しい曲

(1)「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」☆
近年、たまに演奏されているらしい。映画で話題になったので入る可能性もあるが、アジア地域の公演ではヨーロッパ・アメリカ地域と違う曲が入るので、省略の対象になりそうではある。

(2)「バイシクル・レース」☆
こちらも近年演奏されているらしい。ライブ向きの曲とは思えないのだが、どんな感じで演奏しているのだろうか。

(3)「'39」☆
歌詞が難しいので非英語圏ではあまり演奏されない印象だが(いや、英語圏の人でも解釈難しいよね)、直近のクイーン楽曲総選挙で10位以内に入ったことで聴ける望みが出て来た。サビのコーラスはシンガロング。

(4)「永遠の翼」☆
この曲と「'39」に関しては、バンド側に「日本人ってコレ好きだったの?!」と驚かれていそうな気がする。好きなんです。是非聞きたいです。

(5)「ドラゴン・アタック」☆
ハード系のひとつとしてセットリストに入ることがある模様だが、曲としては「地獄へ道連れ」と同系なので、ヒット曲&映画使用曲の「地獄へ~」のほうが優先されそう。

(6)「神々の業」☆
定番曲というには……というポジションの曲ではあるが、日本でも演奏されたことがある。コーラス部分を歌うのは観客の役目なので、ぜひ覚えてほしい。

   ◆   ◆   ◆

■全体として

QALは新譜を作っていないので、セットリストは基本的に「定番曲+α(地域限定曲など)=30曲程度」で組まれる。そのため、日本のみで演奏される曲があれば、北米あるいは韓国のセットリストにある「α」部分の曲のどれかが削られる可能性が出る。ただ、今回はつい先日発表された“楽曲総選挙”の結果が影響してくるかもしれない。

アルバムごとに予習するならば、ベストアルバム『グレイテスト・ヒッツ』『グレイテスト・ヒッツ II』が無難だ。特に『グレイテスト・ヒッツ II』収録曲は、けっこう演奏されそうな予感がする。映画からファンになった方は<ライブ・エイド>後、つまり1985年以降のアルバムを中心に聴くと良い。

■全く予習しないとどうなるの?

結論から言うと、全く予習しなくても楽しめる。QALは“光のサーカス”というくらいに凝った演出を好むので、見ているだけでも十分に楽しいのだ。あんなに派手だと、舞台上にブラジルのサンバ隊が出てきたって驚かない。

ただ、「お決まり」を覚えていると倍楽しいのがライブというものだ。余裕があれば、楽曲の予習をしておいて損は無い。私は3年前、「手をとりあって」の英語部分が歌えなかったことをめちゃめちゃ後悔した。今は後悔しないように必死で覚えている。

■ライブの雰囲気・服装に注意点はある?

クイーンに関しては、ドレスコードは存在しない。言うとしたら「被り物、頭のてっぺんのお団子ヘア、大きなかつらは他のお客様の視界の妨げになりますのでご遠慮ください」という定番文句くらいだ。違うバンドのTシャツを着ている人も普通にいる。

モッシュ、ダイブ、独特なコールはまず無いので、その辺りは安心して良い。ただ、観客はよく歌う。邦楽好きからすれば驚くほど歌う。まあ、その辺りは“アーティストごとの文化の違い”なので、そういう雰囲気も含めて楽しんでいただきたい。

最後に、これはQALに限ったことではないのだが、観客規模が万単位のライブにおける物販は、おおむね1時間~2時間以上並ぶ。もしも30分も並ばなかったら、それは並んでいる人が想定外に少ないか、スタッフがめちゃめちゃ頑張ったか、観客が極めて訓練されているかだ。当日にグッズをお求めの方は「2時間以上並ぶ」ことを見越して時間を調整してほしい。

   ◆   ◆   ◆

長々書いたが、結局のところライブは「楽しんだ者勝ち」、これに尽きる。ロックの歴史を背負い、2020年の最新技術を駆使して、メガヒット曲ばかりを豪快にプレイするQALのライブは、もはや世界最強といっても過言ではない。

どうか皆様のもとへ、最高の音楽体験がありますように。

文◎安藤さやか(BARKS編集部)

■<QUEEN + ADAM LAMBERT - THE RHAPSODY TOUR>

2020年1月25日(土)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
OPEN 16:00 / START 18:00

2020年1月26日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
OPEN 15:00 / START 17:00

2020年1月28日(火)大阪・京セラドーム大阪
OPEN 17:00 / START 19:00

2020年1月30日(木)愛知・ナゴヤドーム
OPEN 17:00 / START 19:00

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