ローランドが異機種間での音色互換を実現するシンセ音源システム「ZEN-Core Synthesis System」発表

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ローランドが最新シンセサイザーのシステムをアップデートし、異なる機種間の音色互換を実現、ユーザー間での音色共有も可能になる。ローランドが約50年にわたって最先端のアナログ/デジタル/アナログ・モデリング・シンセサイザーを生み出してきた経験を結集し、今後のローランドの電子楽器の要となる最新のシンセサイザー音源システム「ZEN-Core Synthesis System」(ゼンコア・シンセシス・システム)を、アメリカで開催される楽器ショーNAMM 2020で発表する。

ローランドは、2019年9月に新開発の音源「ZEN-Core」を搭載した次世代の楽器を多数発表した。音楽制作からライブ演奏までストレスなくシームレスに作業できるプロ用シンセサイザー「FANTOM 6/7/8」、数々の歴史的なビンテージ・シンセ・サウンドが最新の音源技術で1台に融合した「JUPITER-X」「JUPITER-Xm」、そして、最先端のエレクトロニック・ミュージックを1台で作り出すグルーブボックスの「MC-101」「MC-707」がラインナップされた。

今回、これらの製品のシステム・アップデートを行い、いずれかの楽器で作成したサウンドを他のユーザーと共有したり、異なるローランド製の楽器に転送することを可能にした。1台の楽器で、さまざまな機種の音色を演奏することができるという、これまでにないレベルでの音色互換性を「ZEN-Core Synthesis System」が実現。これによりスタジオ、ライブ会場、屋内外など用途、場所に応じて最適な楽器を選択できるようになる。


▲ローランドが培ってきたデジタル/アナログ/アナログ・モデリング・シンセサイザーのノウハウを結集したZEN-Core Synthesis System。歴代のレジェンド・シンセのサウンドを最新機種で再現可能。

「ZEN-Core Synthesis System」に対応した製品には、互換性のあるオンラインのサウンド・ライブラリーを用意。ユーザーはダウンロードした好みの音色を所有する製品に取り込んで使用可能になる。ライブ演奏用キーボード、音楽制作用シンセサイザー、グルーブボックス、ステージピアノなどから、そのときの演奏スタイルや使用する場所に最適なハードウェアを選ぶだけで、演奏に集中する環境が整う。

また、スタジオで「FANTOM」を使って作成したサウンドを、ライブ・ステージではショルダー形キーボード「AX-Edge」に転送して演奏したり、「JUPITER-X」のサウンドをステージ用ピアノに転送して、本格的なピアノの演奏にシンセサイザーの音色でアクセントを加えたり。1台の楽器にさまざまタイプの音色をスタンバイできるので、表現の幅が格段に広がるとともに、セッティングも劇的にシンプルに。異なる楽器を使用しているバンド・メンバーや音楽制作仲間に、サウンドをカンタンに共有することもでき、作業の効率が高まる。

シンセサイザーとしての基本スペックも充実。高品位で表現力豊かなサウンドを実現した「ZEN-Core Synthesis System」のマルチ・ティンバー・エンジンは最新のバーチャル・アナログ・シンセサイザーと、最大256音色のPCMシンセサイザー、さらに強力なDSPエフェクトを統合させた設計。新しいVAオシレーター、精密にモデリングされた個性の異なるフィルター、超高速でスムーズに変化するLFOとエンベロープ・モジュレーター、主要なエディット・パラメーターのハイレゾリューション化など、シンセサイザーとしての基本機能を磨き上げた。これらの基本機能から作り出されるサウンドは、「ZEN-Core Synthesis System」に対応するすべての楽器間で互換性があり、ミュージシャンやクリエイターに従来以上の創造性を提供する。

今後のシステム・アップデートにより、シンセサイザー「FANTOM 6/7/8」(バージョン1.50、現在ベータ版を公開中)、「JUPITER-X」「JUPITER-Xm」(バージョン 1.10)、および新製品のステージピアノ「RD-88」(2020年3月発売)で、これらの音色互換機能が利用可能となる(製品固有の音源機能に関する互換性はない)。また、グルーブボックス「MC-101」「MC-707」、ショルダー型キーボード「AX-Edge」も、順次システム・アップデートにより対応していく予定となっている。
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