【音楽ギョーカイ片隅コラム】Vo.120「THE YELLOW MONKEY、30周年を迎えたナゴヤドームで新境地へ」

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再集結を表明してから丸3年を迎えようという2019年12月28日、ナゴヤドームではザ・イエロー・モンキー史上初となるドーム・ツアー<THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary DOME TOUR>が開催されました。バンドとして30年、再集結から3年が経った今、過去と今の双方の魅力を見事にパッケージした極めて完成度の高いライブを披露し、これまでとは明らかに違う高次元のステージへと君臨する姿をありありと見せつけました。この日の公演こそが本当の意味でのザ・イエロー・モンキー第二章の始まりと言えるのではないでしょうか。

バンド誕生の曲と称される「LOVERS ON BACKSTREET」などのバンドの礎から新曲「DANDAN」に至るまで、それぞれの時代を築いてきた色とりどりの作品が絶妙なバランスで織り交ぜられた珠玉のセットリストに加え、映像を含めた細やかな演出でライブバンドとしての30年を余すところなく観る者に伝えた3時間超えのロック・ショ−は初めて観た人にとってはザ・イエロー・モンキーの軌跡を感じるに余りある濃厚なプレイの数々でしたでしょうし、バンドと過去を共有したことがある人にとっては当時のライブで観た場面やその曲そのアルバムが発表された頃に自分が抱いていた想いや記憶を辿る旅へ誘われた部分も多くあったことでしょう。
そして、外タレが意外な過去曲をいい塩梅でぶち込んで来たときに覚える驚きや高揚感を日本のバンドである彼らが味わわせてくれたことも大変よかった。日本生まれの洋楽育ちバンドが独自の道を歩み、進化したからこそ与えられる特殊な感覚なのかもしれません。

ライブバンドとしての本領が存分に発揮された今回のアニバーサリー公演。これまで以上にバンドが進みゆく輝かしい未来を想像させ、続く大阪、東京でのドーム公演や今後のライブへの期待値をより一層高めた実に華々しい祝宴でした。当初、その詳細に触れて執筆しましたが、ツアー開催中のため詳細についての記載は控えて欲しいという所属レコード会社の意向を受けて該当箇所は削除しました。また機会があればお届けします。

文◎早乙女‘dorami’ゆうこ

※一部内容を変更し、再掲載いたしました(2010年1月31日)

◆早乙女“ドラミ”ゆうこの【音楽ギョーカイ片隅コラム】

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