【連載】Vol.083「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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沢田研二 正月LIVE年男ジュリーが元気にシャウト 2020年も飛ばしてくれるゾォ~!!!



【正月LIVE・2020・名福東阪阪東・寡黙なROCKER】沢田研二“正月LIVE”元気いっぱいに幕開け。名古屋~福岡~東京~大阪&大阪~東京でのステージ、ファンの大きな喝采を浴びた。僕は1月10日、東京初日の国際フォーラム/ホールAでのステージを楽しんだ。今ツアーもギターの柴山和彦とのデュオ。寡黙ではないROCKERジュリーのビッグ・パフォーマンスだった!
ステージに二人がゆっくりと登場。ジュリーのホワイトを基調にしたグラマラスなロックな出立。ジャンパーの前身頃に三枚ずつの鏡?!シャツにはスパンコール。そしてパンツ両サイドにも小さな鏡が…。シューズも白だ。いきなり水を口にする、そしてエキサイティングなGTRでオープニング、曲は「睡蓮」。作詞作曲ジュリー。最初からパワフルなシャウトぶりに痺れる!2003年アルバム『明日は晴れる』収録。どことなくすっきりしていて軽快な動き、ステージ上手→下手をランニン'。早くも会場が完全に一体化、ジュリー・パワー炸裂!オソロシ!!



そのまま流れるように“チュルルル・・・”「“お前にチェックイン”」。82年のヒット・チューン。このシングルでギター弾いていたのはエキゾティクス時代の柴山。頭の上で手拍子して。客席にリズム・セクションを求めるかのようなジュリー。



ここでMCタイム“まいど”×3!年男で頑張ります、米イラン関係…。そして昨年11月28日にはここ東京国際フォーラム/ホールAでオーディアンス協力の下コーラス・レコーディング、“まいど”“ヘルプ”。とても上手くいったことを報告。3月11日リリース作品に登場する、とても楽しみだ。そして今年の全国ツアーが5月後半から行われることもアナウンス。そしてジュリーは88歳まで歌うと宣言した!

続いて「ダーリング」最初の2曲はハンド・マイクだったけどここではスタンド・マイクでシャウト。1978年のナンバー・ワン・ヒットだ。もうたまりませんWOW。前回はスタンド・マイクなしだったので、久しぶりにこのスタイル見た気が…。



再びハンド・マイクで「根腐れPolitician」。昨年の『SHOUT!』からのナンバー(Vol.69参照してネ)。昨年ツアー同様歌詞を平成から令和にチェンジして歌う。



そして2018年『OLD GUYS ROCK』から「核なき世界」。ジュリー作のエキサイティングなメッセージ・ソングだ。この時の照明も非常に効果的だ。きっとジュリーのアイディアによるものだろう。



6曲目の「Fridays Voice」は2013年CD『PRAY』からのナンバー。ジュリー作詞、柴山作曲。これまた強烈なメッセージを掲げたポリティカルなロッカ・バラード。



続いてもバラード、ここでもハンドで歌う「恨まないよ」。2012年CD『3月8日の雲』から。作詞は勿論ジュリーだ。雄大なスケールの感動的な歌詞で僕らに強烈なメッセージを投げかける。胸を締め付けられるような歌詞だ。



イントロで水を補給して8曲目はジュリー・プロデュースの2006年アルバム『俺たち最高』のオープニングを飾ったナンバー「涙のhappy new year」。作詞作曲もジュリーである。同時にリリースされたシングル「俺たち最高」のフィリップ・サイド・ナンバーでもあった。素晴らしいバラードだ。



そして上着を取りイントロ・パートでペット・ボトルを口にし、そして汗を拭い「静かなるまぼろし」に入っていく。懐かしのバラード。1989年秋にリリースされたアルバム『彼は眠れない』収録楽曲。ローリング・ストーンズ初来日直前、このアルバムをよく聴いた。吉田建プロデュースで豪華なソングライター陣が勢揃い。このナンバーは松任谷由美の作詞作曲。直立不動でしっとりとシャウトするジュリーに釘付け…。



10曲目は “エメラルドの海に”、「Pearl Harbor Love Story」だ。前曲同様殆ど静止して歌うジュリー。1997年リリースのアルバム『サーモンスタットな夏』収録。作詞がジュリーで作曲は沢田ファンにもその名を知られる朝本浩文。ドラマティックなそして悲しい恋の物語!



ラヴ・ストーリーが続く、「つづくシアワセ」。2002年アルバム、書籍仕様のデザインがとても印象的な『忘却の天才』に収録され、別ヴァージョンがCM起用された。ジュリーの作詞。結構長期間、TVから流れていた曲。



ここで「お嬢さんお手上げだ」、会場全体が手拍子で大きく盛り上がるアップ・テンポのナンバー。1978年アルバム『今度は、華麗な宴にどうぞ。』収録。そこからのファースト・シングル「ダーリング」のB面ソングにもなった。当時そのシングルのB面をよく聴いた。マイ・フェイヴァリット・ソングだ。音楽劇のタイトルにもなった。



続いてもマイ・フェイヴァリット「child」。吉田建プロデュースの93年アルバム『REALLY LOVE YA!!』からのジュリー作詞楽曲。小刻みなアップビート・チューンだ。イントロで水分補給。そして手拍子をより煽り、上手→センター→下手とムーヴ。柴山もステージ前でGTR披露…。



正月LIVE は後半に入っていく。14曲目「蜜月」はぐっとタイトでヘヴィーなナンバー。作曲が白井良明で作詞がジュリー。1999年アルバム『いい風よ吹け』収録。ジュリーのエキサイティングなシャウトぶりに観客はますますヒート・アップ!ストーンズ・ファンも大好きソング!?



「感じすぎビンビン」は前出『忘却の天才』収録。これまたヘヴィーなサウンド展開のナンバーだ。ジュリーの作詞作曲のパワフルなROCK作品。アルバムのプロモーション&ヴィジュアル・コーディネーションとして南條正典がクレジットされている(友人です)。

「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」は“KENJI SAWADA & EXOTICS”名義シングル。1982年秋リリース、「お前にチェックイン」に続いてヒットした。ライヴ感をより噴出した展開、改めてステージで歌い続けるジュリー魂を体感した。ファンもまだまだYOUNGだ。



そしてオーディアンスの手拍子から柴山のGTRに入っていき「単純な永遠」。ラスト・チューンだ。1990年リリースのアルバム『単純(シンプル)な永遠』のタイトル・ソング。作詞がサエキけんぞう、作曲が吉田建。エキサイティングな照明演出がとても印象的。ジュリーのシャウトが場内に響き渡る。



いったんステージ・オフ。アンコール・パートでジュリーはKIMONOで登場。まずは「サムライ」。42年前の1月にリリースされたシングル・ナンバー、オリコン・シングル・チャート2位を記録した大ヒット。やっぱりこの華やかな雰囲気がジュリーによく似合うのだ。





そしてお馴染みトーク・コーナー。
*着物・・・音楽劇「大悪名」の出演者/スタッフからのプレゼント。
*2020年は5月後半から11月まで全国ツアー27回を予定。最終は渋谷公会堂3連荘、11月13日14日15日。日程はこの1月20日頃に発表される。キックオフはNHKホール。
しっかりここをチェックしましょう!!!
http://www.co-colo.com/
*1年を通しての仕事も入った。詳細を言いたいんだけどまだ発表出来ない…。もう言いたくて言いたくて、のジュリーだった。
*オリンピックはTVで観よう。「東京五輪音頭」口ずさむ、ここで観客は手拍子!
*NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」面白かった、毎週チェックしていたとか。
*本木雅弘&内田也哉子・夫妻の話し。空に向かって裕也さんに話しかけるように…、昨年裕也さについては何も語らなかったジュリー、今回このタイミングで御大について触れた。
*ゴ―ンがゴ―ンしたとんでもない話し。ジュリーは日産のCM・OBだ。

アンコール2曲目は「涙」。ジュリーが初めて書き下ろした作品。ファースト・セルフプロデュース・アルバム『JULIE IV 今僕は倖せです』(1972年)収録。この日は令和2年版“涙”として歌詞を少し新たにして聴かせてくれた。



そしてファイナル・ナンバー「危険なふたり」。もう懐かしくて…痺れてしまう。73年のナンバー・ワン・ヒットだ!英題を“Two In The Face Of Danger”安井かずみ/加瀬邦彦コンビの名作だ(余談だけどジュリーと遭遇したのはその頃だったかな@六本木“水曜日の朝”)。曲後、首を振り振りお茶目な雰囲気、ゴキゲンにステージを去って行ったのがとても印象的だった。



●ジャケット写真
*from Mike's Collection

☆☆☆☆☆

【ライヴinfo (1)】
◆ブッカー・T.ジョーンズ


▲Pic.by Piper Ferguson

ソウル・ミュージックの歴史を築き上げたブッカー・T&ザ・MG‘s創始者ブッカー・T.ジョーンズ。御大の3年ぶりの来日公演が決まった。17年来日直前インタビューで新作や自叙伝について語ってくれたけど(Vol.12再読シクヨロ)、そんなニュー・アルバム『Note By Note』も昨年完成!素晴らしい出来に大拍手!!そして自叙伝『TIME IS TIGHT』も発売され大きな話題を呼んでいる。前回来日した息子のテッド(ギター)も『Note By Note』で素晴らしい演奏ぶり、勿論2020年LIVEにも同行する。ソウル・スタンダード「Green Onions」からニュー・レコーディング・ナンバーまで多くの作品が披露される素晴らしきキーボーディスト、ブッカー・T.のステージが待ち遠しい。1960年代楽曲は昨年秋リリースの『ザ・コンプリート・スタックス・シングルズVOL.1(1962-67)』(BSMF7591)でしっかり予習しておこう(ライナー書いてます…冷汗)。


▲提供:BSMF RECORDS

*2020年3月17日 18日 19日 Blue Note TOKYO
ファースト・ステージ 開場17:30 開演18:30
セカンド・ステージ  開場20:15 開演21:00
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/booker-t/

【ライヴinfo(2)】
◆クール&ザ・ギャング



1970年代中期、ジャパニーズ・ディスコ・シーンがファンキー一色だった良い時代、僕らが盛んにダンスしまくったのがクール&ザ・ギャングのナンバーだ。当時週に一度はディスコでもオサラを回しインチキ英語&ファンキー日本語でシャウトしていた。JBらと共に頻繁にお世話になったのがクール&ザ・ギャング。「Funky Stuff」「Jungle Boogie」(後に某ラジオ局でディスコ番組のDJをやったんだけどこの曲をヒントにして番組名を決めた、ディスコ・ジャングル)「Hollywood Swinging」「Open Sesame」(キャンディーズの解散コンサート@後楽園球場はこの曲から始まった)。ソウルフル・ファンキー・サウンド・チューンこの4曲はディスコ・スタンダード!!!70年代末から80年代にかけてディスコ・シーンがソフィストケイトされていく流れの中で彼らは「Ladies Night」「Celebration」といった時代にマッチした大ヒットを発表していくけど、僕らJB派にとっては先にあげた「Funky Stuff」時代の彼らが一番大好きなんだ。Get down with Kool & The Gang!!!
*2020年3月31日 4月1日 2日 3日
Blue Note TOKYO
ファースト・ステージ 開場17:30 開演18:30
セカンド・ステージ  開場20:15 開演21:00
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/kool-and-the-gang/

【ライヴinfo(3)】
ビル・エヴァンス&ロベン・フォード“Blue ,Miles & Beyond” featuring ダリル・ジョーンズ&キース・カーロック



昨年の来日ステージもまだ記憶に新しいビル・エヴァンス&ロベン・フォードが4月に再びわが国の土を踏む。二人は勿論マイルス・デイヴィスのバンド出身者として知られる。日本にも多くのファンを抱える。昨年リリースのアルバム『The Sun Room』に続き早くも新作品集が予定されているという。この春のジャパン・ツアーではそんなホットな楽曲も披露されるという、楽しみだ。ベースはローリング・ストーンズのサポート・メンバーとしてお馴染みダリル・ジョーンズ。彼もマイルス学校の卒業生なのだ。そしてドラムスはキース・カーロック、スティーリー・ダンはじめスティングやTOTOそしてジェームス・テイラーやジョン・メイヤーらとも共演経験がありその名はロック・フリークにも知られる。
*2020年4月6日 4月7日 8日 9日
Blue Note TOKYO
ファースト・ステージ 開場17:30 開演18:30
セカンド・ステージ  開場20:15 開演21:00
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/bill-evans/
*2020年4月10日 NAGOYA Blue Note
ファースト・ステージ 開場17:00 開演18:00
セカンド・ステージ  開場20:00 開演20:45
https://www.nagoya-bluenote.com/schedule/202004.html

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