【対談_前編】deadman × gibkiy gibkiy gibkiy、'90年代名古屋シーン秘話「歴史は夜作られるから」

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deadmanとgibkiy gibkiy gibkiyが2月より、東名阪ツーマンツアー<deadman & gibkiy gibkiy gibkiy「give me blood」>を開催する。唯一無二な存在感や漆黒の深淵を奏でるかのようなサウンドは他の追随を許さない彼らならではのもの。両バンドメンバーのつながりは深く、1990年代中盤〜後半の名古屋時代にまで遡るという。

◆deadman × gibkiy gibkiy gibkiy 画像

BARKSではツーマンツアー<give me blood>開催を前に、gibkiy gibkiy gibkiyのkazuma(Vo)、deadmanの眞呼(Vo)、ギタリストとして両バンドを兼ねるaie(G)を迎えて対談を実施した。ツーマンツアー実施の経緯はもとより、1990年代に隆盛を極めた名古屋V系シーン秘話や、当時kazuma率いるMerry go roundのローディーだった眞呼が負傷したという事故の真実など、新事実と爆笑に溢れたロングなトークセッションより、その前編をお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■このタイミングでツーマン
■っていうのも面白い──kazuma

──2月20日に大阪MUSE、翌21日に名古屋SPADE BOX、26日に東京・鶯谷キネマ倶楽部で、deadmanとgibkiygibkiy gibkiy (以下、gibkiy)のツーマンツアー<GIVE ME BLOOD>が行われますが、どういう経緯で一緒にやることになったんですか?

aie:俺は両バンドのギタリストですけど、その2つのバンドに自分が関係無いとしても“合うな”って思っただろうし、“観てみたい”って思ったんですよ。deadmanも共演するバンドを探すことが大変だったし、gibkiyもそうで。一緒にやったら混ざりがいいんだろうなって。

──自分が弾いてることを抜きにして考えてもそう思った?

aie:そう、たまたまどっちもギターが俺だっただけ。で、それを眞呼さんとgibkiyのメンバーに「どうですか?」って伝えて……deadmanが1月と2月に何も入ってなかったから今回の日程で決まった。

▲眞呼 (deadman) × kazuma (gibkiy gibkiy gibkiy)

──kazumaさんとしてはその話を聞いてどう思いましたか?

kazuma:わりと近い位置じゃないですか? 眞呼との付き合いもそうだし。近かったのに、Merry go roundの時にツーマンってやったことがないんですよ、だからやってみたいって思いましたね。このタイミングっていうのも面白いと思ったし、お互い変化しつつ、でも当時とは違うだろうし、その辺も含めて楽しみですね。

──眞呼さんは?

眞呼:単純にいいなって思いました。尊敬してる方と出来るのもそうですし、音楽性に関してもカッコいいなって思ってるんで、ぜひ!って感じで。

──眞呼さんがMerry go roundのローディをやってた当時の話で、「クルマにはねられた時にメンバーが笑ってた」っていう話が衝撃的すぎて、もうその印象しかなくて(笑)。

眞呼:はははは。

aie:「大丈夫ですよー!」って、大丈夫じゃないのに(笑)。

眞呼:わりと身体は丈夫だったんですよ(笑)。

kazuma:二次災害だと思った。

──二次災害?

眞呼:もうひとり新人ローディがいて、一緒にクルマに乗ってたんですけど、運転を交代したらすぐ事故っちゃったんですよ。

kazuma:その時、メンバー車と機材車の二台で移動してて、僕だけ機材車に乗ってたんです。そこでローディが運転交替をしたらすぐに事故っちゃったんです。

眞呼:確かぶつけちゃった相手がいたんですよね? まずは警察に話をしないといけない。「中央分離帯から3車線向こうに交番らしきものがあるから、見てこい」ってkazumaさんから言われたんで、「わかりました」って見に行ったんです。

kazuma:見に行き方が間違ってたよね。

眞呼:間違えましたね。クルマが結構走ってたのに、そのまま車道を突っ切ったんですね。

▲aie (gibkiy gibkiy gibkiy / deadman)

──気持ちが焦ってますからね、その行動はわからなくもないけど。高速道路じゃないよね?

aie:高速だったら死んでますよ(笑)。

眞呼:クルマを避けながら走ったんです。信号が赤になったので、クルマが止まり始めたんですよ。“大丈夫かな?”と思って行ったら、左折のクルマが突っ込んできて。いや、僕が突っ込んで行ったんですけど(笑)、そこではねられました。

──接触ではなく、はねられちゃった?

眞呼:接触といえば接触だけど、飛んだんですかね、僕?

kazuma:見えなかった。視界からいなくなった! クルマがキーッ!って急ブレーキかけたから、“うわ!ヤバイ”って思いましたよ。で、駆けつけて「大丈夫か!?」って聞いたら「大丈夫ですよー」って。

眞呼:はねられてからも交番らしき建物に向かったんですけど、交番だと思ってたところから、明らかに一般の人、3人くらいが“何事?”って感じで顔を出してるんですよ。

──交番じゃなかったという?

眞呼:交番じゃなくて旅行代理店でした(一同笑)。その人たちは事故った人を見るために顔を出してたんですけど、事故ったのは僕。僕を見てないで、事故現場を見てて。「いや、だから俺なんだけど!」って(笑)。しょうがないんで、その人たちに「警察はないですか?」って聞いたら、「この辺にはないです」って言われたんで車に戻ったんです。

──怪我はしなかったの?

眞呼:しました。足の骨が折れてました(笑)。右足の甲の部分ですかね? タイヤに踏まれたような気もするし、肩も痛かったんですけど、あんまり覚えてないんですよね。

──で、眞呼さんの話だと、その状況で「kazumaさんは笑ってた」って。

kazuma:笑ってないですよ(一同笑)!

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