PERSONZ、初のJAZZ CLUB CIRCUITが終了

ツイート

パーソンズが12月のBlue Note NAGOYA、Billboard Live OSAKAと続けていたJAZZ CLUB CIRCUITが、1月25日にLDH kichen THE TOKYO HANEDAでファイナルを迎えた。

JILLの60回目のアニバーサリーをお祝いしようと当日は多くのリスナーが全国から駆けつけ開場前には長い列を作っていた。会場となったLDH kichen THE TOKYO HANEDAは眼前に羽田空港の滑走路が広がり国内外の飛行機が着陸する様子を眺めることができる最高のロケーション。

[JILL JUST60th!KANREKI SPECIAL!]銘打たれたこの日のライブは昼夜2公演行われ、演奏曲のほとんどはJILLが選曲したとのことで、1992年の“MOVEツアー”以来の演奏になった「MY VALENTINE」や「ICE」「JUSTYFY」など通常のライブではなかなか聞くことの出来ないレアな楽曲がラインナップされた。曲の合間にはJILLがプライベートで描きためた詩の朗読を挟み、そのバックグランドではメンバーが即興でソロをプレイし朗読に彩りを添えるなど文字どおりスペシャルなライブになった。

長く演奏されてきた「BE HAPPY」や「GENERATOR」は新しくアレンジを施し、その他の曲にも随所にさまざまなアイディアが満載されていた。特に印象的だったのが1998年にリリースされたJILLの3枚目のソロアルバム「love for ZOE」からピックアップされた「花火」だった。初めてバンドサウンドで再現された楽曲にも関わらず見事にPERSONZサウンドに昇華させていて新鮮に響いていた。

万華鏡が映し出す鏡像を人生になぞらえ一瞬一瞬を懸命に生きようと歌う「KALEIDOSCOPE」も素晴らしく、先に演奏された「NO MORE TEARS -spin a story-」と合わせて音源化の計画があることもステージから発表された。


第2部の開演前と終演後の影アナはJILLのリクエストでドラムスの藤田が担当。これには会場に詰めかけたファンも大喜び。この日は終始、客席もステージも柔らかなお祝いの空気に包まれていたように思う。

アンコールの時に用意されていたケーキの“60”のプレートを見て恥ずかしそうに笑うJILLを温かく祝福するメンバーとオーディエンス。第2部のアンコール曲である「DEAR FRIENDS」が終わっても鳴り止まないアンコールに応えて演奏された「7 COLORS(Over The Rainbow)」では客席は総立ちになりトップギアのままライブは終了した。

MCで「このバンドのボーカリストであることを幸せに思う」と語るJILL。35年を共に過ごしてきた揺るぎない信頼関係があるからこその抜群なバランスで成立している稀有なバンドのドラマはこれからも続いていく。

4月からは渋谷PLEASURE PLEASUREを皮切りに全国11箇所のツアーが始まるPERSONZ。次はどんなドラマを見せてくれるのかこの目で見届けたい。




写真:アンザイミキ

セットリスト

第1部
M-1.1%の夢
M-2.ICE
M-3.MY VALENTINE
M-4.JUSTYFY
M-5.NO MORE TEARS -spin a story-
M-6.KALEIDOSCOPE
M-7.GENERATOR 
M-8.BE HAPPY 
M-9.HALLELUJAH
M-10.GOD BLESS YOUR LOVE
M-11.DEAR FRIENDS 
第2部
M-1.TRUE LOVE
M-2.MISS ME
M-3.花火 
M-4.REMEMBER ME
M-5.NO MORE TEARS -spin a story-
M-6.KALEIDOSCOPE
M-7.GENERATOR
M-8.BE HAPPY
M-9.sayonaraは言わない
M-10.ALONE
M-11.DEAR FRIENDS
ダブルアンコール
M-12.7 COLORS(Over The Rainbow)

ライブ・イベント情報

PERSONZ結成35周年記念企画[NEWS 07] PERSONZ THE BEST 2020
4月5日(日)東京 渋谷PLEASURE PLEASURE
4月11日(土)高知 高知県立県民文化ホール グリーンホール
4月18日(土)高崎 高崎芸術劇場スタジオシアター
4月26日(日)名古屋 今池ガスホール
5月9日(土)広島 広島JMSアステールプラザ中ホール
5月16日(土)大阪 松下IMPホール
5月17日(日)福岡 イムズホール
5月30日(土)仙台 仙台銀行ホール イズミティ21 小ホール
6月6日(土)札幌 共済ホール
6月13日(土)新潟 新潟市音楽文化会館
7月25日(土)東京 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
※一般発売  2020年1月25日(土)
この記事をツイート

この記事の関連情報