【インタビュー】SUPERNOVA・ソンジェの挑戦「皆さんに、もっといいエネルギーを」

ツイート

■慌てて覚えました

──では収録されている楽曲についてうかがっていきたいのですが、まずオリジナル曲の3曲の中でアルバムのオープニングを飾る「男の花道〜OTOKOBANA〜」。歌ってみてどうでしたか?

ソンジェ:難しい部分もありましたが、それよりもすごく楽しかったです。セリフの部分もあったりして、頑張りました。

──ミュージックビデオも見応えがありました。撮影のエピソードなどはありますか?

ソンジェ:小さい子も女の人も男の人もみんな一緒に踊るシーンが結構あるのですが、スケジュールの都合でダンスの練習は1時間くらいしかできなかったんですよ。だから、振り付けも慌てて覚えました。僕だけでなく、みんなです。慣れない状況だったのでとても大変でしたが、みんな一生懸命頑張りました。ぜひフルバージョンを見てみてください。



──「Utopia」は最初に聴いた時、どんな印象を持ちましたか?

ソンジェ:すごくかっこいい曲だなと思いました。アルバムのリリース週にソロライブをするんですが、今回はバンドと一緒なんですね。この曲は特に、バンドと一緒にやったらかっこいいんじゃないかなと思える1曲でした。葛藤し、苦悩する心情をアーティスティックに歌っています。

──ソンジェさんにとってのユートピアって何でしょう?

ソンジェ:僕のユートピアは、今探しながら歩いている途中といったところでしょうか。といっても、僕は引きこもりがちですけど(笑)。

──ソンジェさんのYouTubeチャンネルを拝見していると、部屋で過ごす時間も大切にされていますよね。

ソンジェ:ひとりでゆっくりするのが好きなんですよ。昔は友達と一緒にいるのも好きでしたし、むしろひとりでいるのが苦手だったんです。でも今はひとりで過ごしながら、YouTubeで動画の配信をしたりしています。皆さんと一緒の時間を過ごせるのはとても楽しいですし、コメントもたくさんもらうので、日本語の勉強にもなっています。いろいろ、幸せです。

──日本語といえば、もう1曲の「むかしむかしのはなし」は日本の昔話がベースになっている曲ですね。

ソンジェ:とてもいい内容ですよね。桃太郎、一寸法師がキーワードになっていて、まさに昔々の話なんですが、いろいろ調べたりお話を聞いたりしてレコーディングに臨みました。

──いわゆる最近のJ-POPにはないタイプですよね。

ソンジェ:そう思います。僕も新鮮だと思いました。この曲をもらったときは(ベースになっている昔話が)わからなかったので「この歌詞の内容はどういうものですか?」と聞いたら、すごく有名な昔の物語ですよと。そこからインターネットで検索したりして、理解をしました。だけど途中で、この歌詞を変えようかという話が出たんですよ。でも僕はそのままでいいと思います、そのままの感じでいきたいですとお願いしました。この歌詞はすごくかわいいし、内容もいい。勇気を出して、ひとりきりではなく仲間たちと未来を信じるという、希望を感じる曲です。実は、この曲をアルバムのタイトル曲にしたかったくらいなんですよ。

──そうなんですか!

ソンジェ:いろいろ考えた結果、今までのソンジェとはイメージが変わるようなチャレンジをしてみようということで「男の花道〜OTOKOBANA〜」にしたんですけどね。でもそれくらい、「むかしむかしのはなし」は僕も大好きな曲なんです。

──歌詞に込められた想いをしっかり届けようと歌う、ソンジェさんのボーカルが素晴らしかったです。歌詞の解釈という意味では、今回のカバー曲からもソンジェさんらしさやソンジェさんだからこその表現が伝わってきました。

ソンジェ:よかったです。それを狙っていました(笑)。

インタビュー(3)へ
この記事をツイート

この記事の関連情報