【インタビュー】足立佳奈、20歳になった今の自分自身をしっかり刻むことができた2ndアルバム『I』

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■今正しいと思っていることが1週間後には変わっているかもしれないけど
■このアルバムはちゃんと今の自分だなって言えるものになっています


――冒頭のお話にもありましたが、いろんなアーティストの方と話をしたり、それこそ佳奈さんの作品を一緒に作っているチームの方だったり、曲作りの面で受ける刺激も日々増えているんじゃないですか?

足立:そうですね、すごくあります。少し前になりますが同じレーベルのRude-αさんのライブを見に行ったんですが、同じ世代なのに、どうしてこんなにカッコ良くて楽しくて泣けるライブができるんだろうって思いました。ひとつのライブにひとつの感情ではなく、いろんな方面からの感情がぶつけられていてすごいなあって。女性のシンガーの方もそうです。ひとりひとりの歌い方の個性やアコースティックなサウンドの心地よさを目の当たりにすると、自分はもっと努力していかないとなって思ったりもしています。


▲2nd Album『I』<初回生産限定盤A>


▲2nd Album『I』<初回生産限定盤B>


▲2nd Album『I』【通常盤】

――外から受ける刺激は、自分の鏡にもなっているということなんですね。

足立:はい。例えばライブを見ていて「自分はこういう時に言い切れないのに、この人はなんであんな風に言い切れるんだろう?」って思うようなこともあります。だけどライブの本番で急に変わることはできないからこそ、普段の生活の中からそういうことを心がけていればいいんだなって、考えるきっかけにもなっているんですよね。今正しいと思っていることが1週間後には変わっているかもしれないけど。でも今回のこのアルバムに関しては、完成して少し時間は経ったけど、ちゃんと今の自分だなって言えるものになっています。これがリアルな、背伸びもしていない自分だなって。

――『I』というタイトルにはそういう思いも込められているんですね。

足立:そうです。20歳になったので「20」とか、「I」ではなく「me」にしようかなとも思ったんですが、やっぱり「I」だなと。「me」だとちょっとポップで可愛い感じだけど、「I」には確立したひとりの人間っていうイメージが自分の中にあったのでこのタイトルにしました。

――まさに可愛くてポップなだけではない、いろんな視点や切り口を持った楽曲が揃っていますね。

足立:今回アルバムを作るにあたって、ライブをイメージしたいなと思っていたんです。だから今までよりアップテンポの曲も欲しいし、歌詞の面ではライブでみんなに呼びかけるような説得力のあるものが欲しいなっていう風に考えていきました。

――「music」は、ステージとフロアがひとつになっている画が浮かぶような世界観。「20」もライブ感があるサウンドですね。

足立:「20」は手を挙げてみんなで盛り上がれるような、アッパーな感じです。これは20歳になって、今こういうお仕事をするにあたってちょっと不満に思っていること、自分に対して不満に思っていることなども含めて、強めなワードで書いてみました。


――そういうワードが使えるようになったのも、今作における成長や変化の部分かなと思います。

足立:デビューしてすぐの頃は、みんなを笑顔にする音楽が作りたいと思っていたんです。ステージに立ってもまずは自分が明るくいて、みんなにパワーを与えたいって。でも改めてアンジェラ・アキさんのような<寄り添う音楽>ができているのかと考えてみた時に、自分はまだまだできていないと思ったんです。もっとしっとりした曲、心の叫びのような曲など、そういうものも出していいんじゃないかと思って、今回の歌詞を書いていきました。

――制作はかなり楽しかったのでは?

足立:もちろん楽しかったんですが、ライブをイメージすればするほど「これはどうしたらいいんだろう?」とか、「このギターのリフはちょっとやりすぎかな?」とか思うところも出てきて(笑)。自分に足りないところやわからないところは、周りの方に相談しながら作っていきました。みんなを信じて、安心して意見をもらって、自分も自分の歌詞を信じながら。

――素敵なチームで作ることができているんですね。中でも、Carlos K.さんとは今回もいろんな楽曲を一緒に制作されています。

足立:Carlos K.さんとは、「今日、好きになりました」のテーマソングになった「little flower」やエンディングテーマになった「面影」、夏休み編のテーマソング「ひとりよがり」など、本当にいろんな曲でご一緒させてもらいました。(個別指導学院フリーステップのCMソングである)「Just Do It」もそうですね。メロとか一緒に作っていても、私はこう思う、僕はこう思うんだけどっていうことをお互い素直に言い合えるんです。その上で、よりいいものを目指していく。Carlos K.さんとの制作は本当に楽しんでやらせてもらっています。

――先ほどお話にも出ましたが、「Like it feat.Rude-α」ではRude-αさんと歌詞を共作されています。

足立:Rude-αさんのほうが年は少し上なんですが、普段からとっても明るくて、私よりも元気。だけど楽曲を作るためレコーディングに入ると、目の色が変わるんです。今回はカップルという設定なんですが、お互いのいいところを存分に出し合いながら、それぞれ自分のターンは自分で書いてきました。私は普段からちょっと冷静に見ちゃうようなところがあるんですが、そういうところもこの楽曲には出ているなと思います(笑)。そしてRude-αさんは私のちょっと背伸びした感じを受け入れていて、Rude-αさんなりのキャラクターを作った上で、いい感じのバランスにしてくれています。

――2人の距離感がすごくいいですよね。

足立:ちなみに、わかる人にはわかるワードもこっそり入れてみました。ぜひ聴いてみてください(笑)。


――アルバムのラストを飾る「二子玉川」という曲は、アコースティックギター1本の弾き語りです。

足立:よく二子玉川に遊びに行くんですが、これは歌詞にもある通り、レイトショーを見に行った時のことがきっかけで作った曲なんです。帰りの電車はガラガラで目の前にカップルが座っていたんですが、女の子が男の子の肩にもたれて眠っていて、男の子はケータイを見ながらぼーっとしていたんですね。それを見て曲を書こう!と思い、メモを取りながら1番の歌詞を書き、2人の様子と自分の思いを合体させながら膨らませていきました。

――この曲を聴いて、二子玉川に行ってみたいなと思う人も多いと思います。これからも、こんな風に東京の景色が歌詞になっていくんでしょうね。

足立:地元にいるときは渋谷とか新宿しか知らなかったけど、自分が上京して、生活環境が変わったからこそ生まれた曲。確かにこの先、そういう曲が生まれてくるのもいいなって思いました。

――これらの楽曲を収めたアルバム『I』を引っ提げ、3月6日からは「Live Tour 2020”You & I”」がスタートします。

足立:今いろいろと考えているところなんですが、前よりもパワーアップしたものにしたいと思っています。去年の8月にやったマイナビBLITZ赤坂のライブは2周年記念ということでその1本だけだったんですが、今回は東京2公演を含む計10カ所。初めての場所にも行かせていただきます。緊張もすると思うけど、楽しみな気持ちのほうが大きいんですよ。これまでのしっとりした曲やラブソングも歌うと思いますが、今回のアルバムで明るい楽曲が増えましたからね。ライブ中はみんなが手を挙げたり、踊ったり、タオルを振ったりして一緒に盛り上がりたいなと思います。

――だからツアータイトルは“You & I”なんですね。

足立:そうです。20歳になって初めてのワンマンライブなので私も気合いを入れて、しっかりご飯を食べて(笑)ツアーに挑もうと思っています。いろんな場所でみんなと一緒に楽しい時間を過ごせたらなと思っているので、ぜひアルバムを聴いて遊びに来てください。

取材・文●山田邦子

リリース情報

■2nd Album『I』
2020年2月12日(水)リリース
<初回生産限定盤A>CD+BD SECL-2530~31 \4,800(tax in)
<初回生産限定盤B>CD+フォトブック SECL-2532~33 \3,800(tax in)
<通常盤>CD SECL-2534 \3,000(tax in)
CD(初回生産限定盤A、初回生産限定盤B、通常盤 共通)
1.little flower(AbemaTV「今日、好きになりました。」テーマソング)
2.Like it feat.Rude-α
3.話がある(AbemaTV「今日、好きになりました。」エンディングテーマ)
4.ホントのコト
5.面影(AbemaTV「今日、好きになりました。」エンディングテーマ)
6.ひとりよがり(AbemaTV「今日、好きになりました。夏休み編」テーマソング)
7.Call me(AbemaTV「今日、好きになりました。」オープニングテーマ)
8.Just Do It(「個別指導学院フリーステップ」CMソング)
9.20
10.music
11.Good day(テレビアニメ「七つの大罪 神々の逆鱗」エンディングテーマ)
12.二子玉川
BD(初回生産限定盤A)
1.2nd Anniversary Live「HOME」@マイナビBLITZ赤坂
2.ひとりよがり Video Clip
3.面影 Video Clip

フォトブック(初回生産限定盤B)
60ページオリジナルフォトブック

■7th Single「Good day」
2020年1月15日(水)リリース
テレビアニメ「七つの大罪 神々の逆鱗」2クール目のエンディングテーマ

<テレビアニメ「七つの大罪 神々の逆鱗」>
テレビ東京系列にて毎週水曜夕方5時55分~
BSテレ東にて毎週水曜深夜0時59分~

【収録内容】
<初回仕様限定盤>CD SECL-2488 \1,000(tax in)
<期間生産限定盤>CD SECL-2489 \1,200(tax in)アニメ描き下ろしジャケット
CD(初回仕様限定盤)
1.Good day(テレビアニメ「七つの大罪 神々の逆鱗」エンディングテーマ)
2.はたらくうた(タウンワークコラボソング)
CD(期間生産限定盤)アニメ描き下ろしジャケット
1.Good day(テレビアニメ「七つの大罪 神々の逆鱗」エンディングテーマ)
2.はたらくうた(タウンワークコラボソング)
3.Good day(TV edit)
4.Good day(Instrumental)

ライブ・イベント情報

<ニューアルバム『I』発売記念 リリースイベント>
2020年2月1日(土) 14:00~ 愛知県・アスナル金山 明日なる!広場
2020年2月8日(土) 14:00~ 大阪府・あべのキューズモール 3Fスカイコート
2020年2月12日(水) 19:00~ 東京都・タワーレコード渋谷店 B1F「CUTUP STUDIO」
2020年2月15日(土) 14:00~ 北海道・パセオ センター地下1F テルミヌス広場
2020年2月18日(火) 18:30~ 広島県・広島駅南口地下広場
2020年2月24日(月・祝) 14:00~ 福岡県・キャナルシティ博多B1F サンプラザステージ

<Live Tour 2020 “ You & I ”>
3月6日(金)東京・Veats SHIBUYA
開場18:15 / 開演 19:00
<問>ホットスタッフ・プロモーション
03-5720-9999
https://www.red-hot.ne.jp/

3月12日(木)大阪・大阪BIGCAT
開場18:00 / 開演19:00
<問>キョードーインフォメーション
0570-200-888
http://www.kyodo-osaka.co.jp/

3月14日(土)金沢・金沢AZ
開場17:30 / 開演18:00
<問>キョードー北陸チケットセンター
025-245-5100
http://www.kyodo-hokuriku.co.jp/

3月27日(金)名古屋・DIAMONDHALL
開場18:00 / 開演19:00
<問>サンデーフォークプロモーション
052-320-9100
http://www.sundayfolk.com/

3月28日(土)神戸・VARIT.
開場17:30 / 開演18:00
<問>キョードーインフォメーシ
0570-200-888
http://www.kyodo-osaka.co.jp/

4月3日(金)広島・セカンド・クラッチ
開場18:30 / 開演19:00
<問>夢番地
082-249-3571
https://www.yumebanchi.jp/

4月4日(土)福岡・DRUM LOGOS
開場17:15 / 開演 18:00
<問>キョードー西日本
0570-09-2424
http://www.kyodo-west.co.jp/

4月17日(金)仙台・spaceZero
開場18:30 / 開演19:00
<問>Coolmine
022-796-8700
http://coolmine.net

4月19日(日)札幌・cube garden
開場16:30 / 開演17:00
<問>マウントアライブ
011-623-5555
https://www.mountalive.com/

5月30日(土)東京・EX THEATER ROPPONGI
開場17:00 / 開演18:00
<問>ホットスタッフ・プロモーション
03-5720-9999
https://www.red-hot.ne.jp/

【一般発売日】2020年2月1日(土)10:00
※EX THEATER ROPPONGIのみ 2020年3月7日(土)10:00
【チケット料金】All Standing \4,200(税込/drink代別)整理番号付・4歳以上有料
※EX THEATER ROPPONGIのみ 2階スタンド指定席 \4,700(税込/drink代別)全席指定

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