【ライブレポート】Novelbright、ツアーファイナルで「今日という日が素敵な始まりに」

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大阪出身5ピースバンドのNovelbrightが2月6日(木)、東京・渋谷CLUB QUATTROでワンマンライブを開催した。同公演は2019年9月から始まったアルバム『EN. -アンピリオド-』リリース記念ワンマンツアーのアンコール編であり、大阪、名古屋、東京といったCLUB QUATTROツアーの最終日となるものだ。

◆ Novelbright 画像

この日の東京は外気温が2度と極寒の中であったが、会場内は開演を待ちわびるファンの熱気でヒートアップ。19時を少し過ぎてメンバーがステージに表れるや、凄まじいまでの歓声が飛び交う。「待ちに待ったファイナルです!」の掛け声とともにライブがスタートすると、1曲目は今や代表曲にもなった「Walking with you」から。竹中雄大の美しいハイトーンボイスが響き渡り、冒頭からオーディエンスのハートを射抜く。2曲目の「Count on me」の間奏では雄大が口笛を披露。口笛世界大会優勝2回の実力はハンパなく、短いソロではあったが場内をうっとりさせる。


前半5曲はアゲアゲのアップチューンの連打で会場をこれ以上ないほどに盛り上げ、6曲目の「the Eternal oath」からはスタンドマイクに持ち替えて、腰を据えてじっくり歌う。アイリッシュダンスを彷彿させる短いインスト曲からロックナンバー「Rain Dancer」への流れはドキッとさせられるほど見事だった。

MCでは圭吾(B)やねぎ(Dr)をステージ上でイジって場内を爆笑の渦へ。雄大も本番前にオール巨人師匠のモノマネをやりすぎて、喋り方が巨人師匠みたくなってると関西ローカルネタで笑いを取ったかと思うと、一転、真面目な表情になって「皆さんの心をこの曲で鷲掴みにしていきたいと思います!」と、大曲「夜空に舞う鷹のように」を朗々と歌い上げた。このギャップもNovelbrightの魅力のひとつだ。



中盤に差し掛かるとセットリスト構成はバラードナンバーへ。イントロに口笛が再登場した「また明日」では歌声を高音域から低音域を縦横無尽に行き交わせ、ボーカリスト竹中雄大の凄さを改めて見せつけてくれる。結成当初からずっと大切に歌ってきたという「Photo album」では冒頭から超絶ハイトーンヴォイスをアカペラで披露して客席を酔わせる。歌い終わった後、マイクに向かって「ありがとう…」と呟いたの雄大にゾクっとさせられた。また、前半部でアップチューン中心、中盤はバラード中心といった緩急自在のステージングがオーディエンスを惹きつける巧みなセットリスト運び。これは数々の路上ライブ経験から生まれた彼らならではのものだ。

Novelbrightはちょうど2019年の今頃、東京でライブを行った。その時に集まった百人足らずの観客の前で誓ったのが、ここ渋谷CLUB QUATTROを満員にすることだったという。夢が叶った彼らは感無量気味に客席を見渡して、「行くぞ〜! 渋谷〜ッ!」と1月5日に配信リリースされたばかりの新曲「ランナーズハイ」へ。客席のクラッピングの渦に包まれながら「Morning Light」ではオーディエンスをグイグイ引っ張っていく。「東京で何十回とライブしてきたけど、今日がいちばん楽しいっ!」と嬉しさ全開。演奏してるのが楽しくてしかたない様子が客席にストレートに伝わってきた。



Novelbrightは2019年1月、ベーシストの圭吾が加入し、現在の5人体制となった。圭吾はSNSを通じてNovelbrightを世間に知らしめたバンド内の宣伝プロデューサーの役割をも担うなど、影の立役者でもある。そしてステージでの圭吾は雄大のいちばん近いところで黙々とリズムを刻み続ける。そんなふたりの絶大な信頼関係がステージからも垣間見ることができた。

雄大はこの夜のライブで気がついたことがあると語った。「自分が歩んできた道がマジで間違いじゃなかった。この4人やマネージャーがいてくれたからこそ、ここまで続けてこれました」と、その場でメンバーやスタッフに頭を下げ謝意を告げた。そして集まったファンに向けて、「もっともっとみんなに夢を見させられるような存在になりたいです。路上ライブから這い上がったインディーズの底力を見せます!」と力いっぱいに本編ラストナンバーを演奏してステージを降りた。


アンコールでは「今日という日が素敵な始まりになれば、と思いを込めて歌います!」とミニアルバム(廃盤)に収録されている思い出深い「スタートライン」を歌って、2時間におよぶパフォーマンスを終えた。なお、同ライブでは、5月にフルアルバムをリリースすること、6月に東名阪ZEPPツアーを開催することも発表となった。

Novelbrightは先ごろ放送された日テレ系音楽番組『バズリズム02』の“これがバズるぞ!2020"の1位に選出された。そして2月19日(水)、Zepp Tokyoで行われる<ROCK AX Vol.4 / DAY2>にて、2位のニガミ17才と2マンライブを開催することが決定している。

■<Novelbright「EN. -アンピリオド-」RELEASE ONEMAN TOUR アンコール編>2020年2月6日(木)@渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. Walking with you
02. Count on me
03. Shall we dance??
04. We are calling you
05. フォーリン・ヴィーナス
06. the Eternal oath
07. parade-Я-
08. Rain Dancer
09. 夜空に舞う鷹のように
10. ヒカリヘ
11. また明日
12. ふたつの影
13. Photo album
14. Heart voice
15. ランナーズハイ
16. Revive
17. Morning Light
18. 拝啓、親愛なる君へ
encore
19. スタートライン

■<Novelbright 東名阪Zeppワンマンライブ>

6月16日(火) 愛知・Zepp Nagoya
6月18日(木) 東京・Zepp Diver City Tokyo
6月26日(金) 大阪・Zepp Osaka Bayside

■■<ROCK AX Vol.4 DAY2>

2月19日(水) 東京・Zepp Tokyo
open18:00 / start19:00
▼出演
Novelbright
ニガミ17才
▼チケット
1Fスタンディング 5,000円
2F指定席 5,000円
※税込/ドリンク代別

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