【速レポ】<モンスターロックLIVE 2020>初日、10-FEET、SHANK、KUZIRAのトリオ激突

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開局30周年イヤーを迎えたスペースシャワーTVのロック専門番組『モンスターロック』と、日本ロックシーンを応援する『モンスターエナジー』がタッグを組んで届けるライブツアーが<モンスターロックLIVE>だ。その2020年版、東名阪ツアー<モンスターロックLIVE 2020>が2月14日、名古屋・DIAMOND HALLにて幕を開けた。

◆<モンスターロックLIVE 2020>初日 画像

<モンスターロックLIVE>初回となった2016年は、大阪・梅田CLUB QUATTROおよび東京・ZEPP DIVERCITY 2DAYSの東阪3DAYSで開催。第二回目の2018年は大阪・なんばHatch、名古屋・DIAMOND HALL、東京・新木場STUDIO COASTの東名阪3DAYSの規模で行われた。そして2020年、<モンスターロックLIVE>は第三回目を迎える。

各日3アーティスト3日間計9組による<モンスターロックLIVE 2020>は、2月14日の名古屋・DIAMOND HALL公演にKUZIRA、SHANK、10-FEET、2月15日の大阪・なんばHatch公演に花団、ヤバイTシャツ屋さん、ROTTENGRAFFTY、2月18日の東京・新木場STUDIO COAST公演にUVERworld、coldrain、HAWAIIAN6が出演するなど、そのメンツの濃さと豪華さに驚くばかり。チケットは当然ながら全公演ソールドアウト。注目度の高さがうかがい知れるというものだ。

初日2月14日の名古屋・DIAMOND HALL公演は平日にもかかわらず、開場からわずか数分でフロアが埋め尽くされた。2月中旬だが最高気温16度を記録した名古屋は暖かく、白い蒸気が膨らむ期待となって場内に立ち昇っている。前述したようにこの夜は、KUZIRA、SHANK、10-FEETといった3ピースバンドの揃い踏み。他人にお任せ的な邪念のないスリリングで剥き出しのトリオサウンドがDIAMOND HALLに極上の空気を作り上げた。

▼KUZIRA




後日改めて各バンドの詳細レポートをお届けするが、一番手を務めたKUZIRAからしてステージとフロアが渾然一体となるトップギア。1曲目「In The Deep」Aメロから性急なツービートがオーディエンスのクラウドサーフを誘うなど、約35分全11曲のステージを疾風怒濤の勢いで駆け抜けていく。こう記すとシンプルなファストチューンの連なりを想像してしまうかもしれないが、そうではない。グッドメロディはもとより、エモーショナルなギターソロあり、スカアレンジあり、ソリッドなキメありといった楽曲バリエーションと楽曲構成力の高さは、彼らならではのもの。「ライブハウスにいるオレたちは無敵だぜ!」という末武竜之介(Vo / G)の言葉がリアルに響く胸アツのステージとなった。

▼SHANK




続くSHANKは、回るミラーボールと登場SEのセレクトにドッと笑いが起きるというオープニング演出。しかし、1曲目「Set the fire」からメンバーの漲る気合いが、ひしめくフロアの熱量を加速させ、「Good Night Darling」「Hope」「Life is…」といった隙間のないパフォーマンスがオープニング演出とのギャップを一層増幅させる。この彼ららしい“大胆さ”は結果、会場中のドーパミン大量分泌を誘発してしまった。ラストナンバーの「BASIC」に至るまで、音楽的にもステージング的にも濃厚な空気を伴いながら転がり続けた約35分間全12曲。途中のMCで庵原将平(Vo / B)がスペースシャワーTVへの感謝を語った場面も含め、強力なビートと音楽的多様性に支配されたままフロアが揺れ続けた。

▼10-FEET




この夜のトリは10-FEET。番組『モンスターロック』MCのダイスケはんとナヲによる紹介VTRコメントに大爆笑が巻き起こり、いつものオープニングSEが流れると会場が大歓声で埋め尽くされた。しょっぱなからの爆音とライブで演ったら盛り上がらずにはいられないセットリストの連打が会場を激しく震わせ続け、コール&レスポンスや大合唱が止まらない。もちろん勢いばかりではないのが10-FEETが10-FEETたる所以だ。「蜃気楼」「ハローフィクサー」といったステージ中盤では郷愁と攻撃性が入り交じり、KOUICHIの爆笑MCから笑撃イントロが披露された「RIVER」などなど、感情の起伏があまりにも凄まじい。とりわけ、TAKUMA(Vo / G)のシリアスな絶叫が幾度となくこだました「その向こうへ」からの流れは圧巻のひと言だった。初日の詳細は、各バンド別レポートを後日改めて公開する予定なので、お楽しみに。

なお、<モンスターロックLIVE 2020>は開演前から終演後まで、飽きさせない試みも満載されている。幕間ではスクリーンにダイスケはんとナヲのコメント動画が映し出されることをはじめ、ロビーには名物『ビリビリジェンガ体験』や番組スタジオセットが再現された『番組セット フォトスポット』を設置、さらに終演後には驚きの特大プレゼントが用意されている。

<モンスターロックLIVE 2020>は初日大成功の余熱を持って、2月15日の大阪・なんばHatch、2月18日の東京・新木場STUDIO COASTと舞台を移していく。

取材・文◎梶原靖夫 (BARKS)
撮影◎浜野カズシ

■<モンスターロックLIVE 2020>2月14日@名古屋 DIAMOND HALL セットリスト

【KUZIRA】
01. In The Deep
02. Blue
03. Clown
04. Missed My Stop
05. Muggy
06. Detour
07. Ambivalent Attitude
08. The Weak
09. A Sign of Autumn
10. Backward
11. Snatch Away
【SHANK】
01. Set the fire
02. Good Night Darling
03. Hope
04. Life is…
05. 620
06. Departure
07. Knockin'on the door
08. Weather is Beautiful
09. My sweet universe
10. Honesty
11. Movie
12. BASIC
【10-FEET】
01. VIBES BY VIBES
02. SHOES
03. super stomper
04. 蜃気楼
05. ハローフィクサー
06. RIVER
07. その向こうへ
08. ヒトリセカイ
encore
en1goes on

■SPACE SHOWER TV 30TH ANNIVERSARY × モンスターエナジー<モンスターロック LIVE 2020>

2月14日(金) 愛知・名古屋DIAMOND HALL
出演:KUZIRA / SHANK / 10-FEET
2月15日(土) 大阪・なんばHatch
出演:花団 / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
2月18日(火) 東京・新木場STUDIO COAST
出演:UVERworld / coldrain / HAWAIIAN6


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