【対談企画第一弾】大塚紗英×植田真梨恵、自分の歌の根本にあるもの

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人気ガールズバンドプロジェクト『バンドリ!』の主人公バンド・Poppin'Partyのリードギター・花園たえ役を務める大塚紗英が、本日2月26日に自身初のミニアルバム『アバンタイトル』を発売、エイベックスよりソロデビューを果たした。

声優として活動する以前より、自身で作詞作曲を行いストリートライブを敢行するなど、シンガーソングライターを目指していた大塚紗英。今回デビューを記念して、大塚紗英自身が憧れていた女性シンガーソングライターとの対談企画を実施。第一弾となる今回は、植田真梨恵に登場してもらった。

◆フォトギャラリー(27枚)

初対面から始まったこの対談は、音楽の話はもちろん、人生観といった深い内容までさらけ出す内容になった。取材の最後にはすっかり打ち解けた2人の、キュートなカットを掲載したフォトギャラリーとともにお楽しみいただければと思う。

 ◆  ◆  ◆

■真梨恵さんは時代や時間軸を超えた、美しい音楽を作る方──大塚紗英

──お2人は昨夜の植田さんのライブ<LAZWARD PIANO “Academic!”>後に、楽屋で初めてご挨拶をしたんですよね。大塚さんは「植田さんのすべてが好き」というほどのファンだと伺っていましたし、挨拶の時にも号泣されていましたが、実際に会ってみての印象はどうですか。

大塚:絶対やばいですよね、昨日のあのテンションの感じで完全にファンだと思われてますよね……。

植田:いやいや、まだファンだって言ってもらっているのを信じられてないですからね(笑)。でも紗英ちゃんって、めっちゃ不思議な子ですよね。

大塚:挨拶から今日もずっとドキドキしてて、やっとこうして会話が滞りなくできるようになってきたんですけど、まだ目を見るのが恥ずかしい感じで。私は10代の時からずっとずっと植田さんのことを……というかずっと真梨恵さんって呼んでいたので、真梨恵さんでいいですか?


植田:真梨恵さんでも、真梨恵ちゃんでも、真梨恵たんでもいいですよ(笑)。

大塚:い、いいんですか!? でも今日は真梨恵さんと呼ばせていただきます。10代から、迷った時とか嬉しい時とかにもずっと真梨恵さんの曲を聴いてきたので、こうして大塚紗英としてご挨拶にいけたり、お話しできるのがものすごく夢のようなんです。

植田:今日はがっかりさせないように、背筋を伸ばしていこうと思います(笑)。

──何がきっかけで植田さんの音楽を知ったんですか。

植田:それは私も聞きたかった。

大塚:きっかけは「心と体」(2013年)のミュージックビデオでした。


──リアルタイムで、ですか。

大塚:リアルタイムでしたね。友達がめちゃくちゃかっこいいアーティストがいるよって教えてくれて、それでミュージックビデオを観てみたら、すごくお顔もきれいだし、若いのにこんなに曲を書いていてすごいなって思って。そこから実際にライブにも行っていました。昨日の<Lazward Piano>は数年ぶりに伺ったんですけど、<Lazward Piano>にも行っていたんです。

植田:「じつは私も歌を歌っています」って言ってくれるお客さんもいるんですけど、実際にこうしてお仕事で会えるのはとっても光栄なことで嬉しいですね。

──大塚さんとしても、いつか自分がアーティストとして植田さんに会えたらというモチベーションになりますよね。

大塚:はい。あ、でもそんなこと毛頭なくて(笑)。私のなかでは神のような存在で、会ってはいけないくらいの存在だったんです。人間としても魅力的で、何より音楽をすごく好きになったから、触れてはいけないような感覚だったんですね。でも憧れの気持ちはずっと持っていたので、悩んだときとかは、真梨恵さんの曲を聴いて励まされたりしました。

植田:ありがたいです。

──植田さんの曲のどんなところが魅力ですか。

大塚:すごく感情的なところ。普通の人間が感じることよりもすごくいろんなことを感じながら生きているんだろうなと思うんです。その上で、すごくそれが美しいものになっていて。きっと、人間だからいやな気持ちとか禍々しいものを感じられることもあるのかなって思うんですけど、その上で作品のすべてが芸術的、アートだなって思って拝聴していて。時代や時間軸を超えた、美しい音楽を作る方だなって思っています。

──植田さん自身はそういう普遍性に意識的なところもありそうですけど。

植田:そうですね。私はもともと曲を作るために生まれてきたと思っているわけではなく、歌を歌いたいから曲を作っているというのが大きいんです。せっかく自分が作った歌を歌うなら本当の気持ちを歌いたいし、きれいなメロディとかきれいな言葉とか、何か心にグッとくるものを形にしたいなと思っているというか。それしかできないので、そういう部分をキャッチして好いてくださるのはすごく嬉しいですし、尊いなって思いますね。

大塚:すごく純粋な方だなっていうのは、こうして瞳を見ていても思います(笑)。

植田:純粋じゃないんですよ、全然。濁りだくってますから。


──(笑)。その植田さんのひねくれたところと、大塚さんの曲から滲み出るひねくれたところっていうのは、共通したところでもありそうです。

植田:そう。ひねくれてるんだよ!

大塚:ひねくれているというか、生きるのが大変そうだなって思います。だって、あれだけたくさんの激情を抱えているとなると、きっと人よりもたくさんのことを許して生きていかないといけないじゃないですか。それがすごく大変だろうなって。

植田:うん。でもきっと私の曲を好きだって言ってくださる方は、そういう気持ちにたくさん出会ったりとか、それをどうしたらいいのかなっていう時に私の歌をたまたま聴いてくれて、引っかかってくれるんだと思うので。

──生きづらさというのは感じることもありますか。

植田:自分の性格に対しては思いますね。気にしなくていいところが気になるとか。ある意味では全然素直じゃないとか。“今ここで自分の気持ちを顔に表したりしていいのかな”って考える時間も結構長いから。そういう時は自分の性格に対して、生きづらいなって思いますけどね(笑)。

──一回飲み込んで考えて、それから言葉を発するタイプではありそうですね。

植田:そうですね、じつは素直にはできないですね。

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