【インタビュー】転校少女*、逆境乗り越え放つ最新作「情熱リボルバー」

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エモーショナルかつ文学的な世界観で魅せるアイドルグループ・転校少女*が、2月26日にメジャー1stシングル「情熱リボルバー」をリリースした。前作メジャーデビューアルバム『COSMOS』の発表後に、初期メンバーでありリーダーの岡田夢以が転校し、その後はメンバーの脱退、小倉月奏の休養と様々な困難が彼女たちを襲ってきたが、逆境を乗り越えた現在は「チームワークがすごくいい」という。BARKSでは塩川莉世、松井さやか、寺田葵、上原わかなにインタビューを実施し、その胸のうちを語ってもらった。

  ◆  ◆  ◆

■正直、苦しい時もありました

──前回のインタビューは岡田夢以さんの転校直後で、6人体制になったばかりでした。

塩川莉世(以下、塩川):そうでした! あの時は「これからは6人で、誰も欠けずに頑張ります!」って言ってたんですけど、そのあとすぐにメンバーの体調不良があって。

松井さやか(以下、松井):正直、苦しい時もありました。ファンの方からもいろんな声をいただいたんですね。本当はそうじゃないのにって思うこともいっぱいあったし、なんでわかってくれないんだろうって思うこともあったんですけど、私たちはステージに立つ身として、明るい部分しか見せてはいけないと思っていて。今は乗り越えたのでスッキリしてますね。

寺田葵(以下、寺田):今、チームワークがすごくいいんですよ。崖っぷちを乗り越えて、知らず知らずに絆が強くなったんじゃないかなって思ってて。今回のリリイベが始まる前より、お互いのことをよく理解できていると思います。

松井:例えばMCだけをとっても、今は全員に役割分担があるし、4人になったことで、それぞれの個性が目立つようになった。一番変わったのは、わかなかな。MCでキャラを発揮してくれるようになったんですよ。それに、これまでよりも一人ひとりの責任感が増しています。ステージに立つ前に、それぞれがより慎重に確認するようになったし「頑張らなきゃ、しっかりしなきゃ」っていう気持ちが自然と強くなっている気がします。

▲松井さやか

塩川:本当にその通りですね。今を頑張るしかない! っていう気持ちでいっぱいです。

寺田:プラスに頑張れてるんじゃないかと思います。

──上原さんは役割分担が一気に増えましたね。

上原わかな(以下、上原):はい。

寺田:あはははは。「はい」って。増えたなって思ってるんだね。

上原:(笑)私は加入してちょうど半年がたったところなんですけど、最初はライブでひと言話せればいいかな? っていうくらいだったんですよ。でも、今は、MCでも話せるようになってきました。それも3人がいつもアドバイスをくれるおかげだなって思います。

松井:最初は私たちも本当に喋れなかったですからね。グループ発足当時は「皆さん、こんにちは」から「以上、転校少女歌撃団(※改名前のグループ名)でした!」まで全部のMCを紙に書いて暗記してました。私たちは場数を踏んで強くなれたと思うので、わかなにも告知をお願いしてるんです。昨日のリリイベのMCも良かったよね。

上原:嬉しい。最近はイベントが終わったらすぐに反省会をやっていて。人数が少なくなった分、そういうところも密に話せるようになったなって感じます。

▲上原わかな

──4人体制(小倉月奏は休養中)となって初のリリースで、メジャー1stシングルとなる「情熱リボルバー」はこれまでの印象とガラリと変わってますね。

上原:夢に向かって前向きな気持ちで行こう!っていう気持ちを込めたロックで明るい感じの曲です。

寺田:明るくて前向きな歌詞に合わせて、衣装の生地や柄を自分たちで選んだんですよ。

塩川:なので、まず、ジャケ写が素敵ですよね。

寺田:華やかだね。

▲「情熱リボルバー」TYPE-A

▲「情熱リボルバー」TYPE-B

▲「情熱リボルバー」TYPE-C

松井:いままでの転校少女のジャケ写とかって、暗い顔を意識させられることが多かったんですけど。

寺田:暗いというか、アンニュイね、アンニュイ(笑)。

松井:あはははは。失礼しました。いつも「口を閉じて」とか、「笑わないで」って言われてて。今回はイエーイ!っていう感じで、ありのままの自分を出せているなって思います。

上原:ジャケットの中にもジャンプしてる写真があるし、すごい弾けてるよね。文字は合成じゃなくて、糸で吊るしてるんですよ。

塩川:この撮影、すごい楽しかったよね。

寺田:ピンクの背景のジャケット(TYPE-A)は体勢を保つのがめちゃくちゃ大変でした。こけたりしながらやってましたね。

塩川:さやかとアオ(寺田)が押し合いっこしながらポーズを保ってたんです。

──前向きで力強い歌詞に合わせて歌声もかなりパワフルになってますね。

松井:全体的に「癖を強く歌って」って指示があったんだけど、言われた?

塩川:言われてないよ(笑)。私はレコーディングの日にめちゃくちゃ風邪をひいてて、ほとんど声が出なかったんですよ。「レコーディングできないです」って言ったんですけど、「それだと、莉世の声が入らなくなっちゃうよ」ってスタッフさんに言われて。1回だけ歌いました。

松井:本当に1回だけだったね。

塩川:めちゃくちゃしんどくて。さやかが<ON MY SOUL>って叫んでる部分も歌ってみたんですけど、悲惨な叫びみたいになっちゃって(笑)。でも、これ、本当の魂の叫びだから、採用されるんじゃないか? って願ってたんですけど、やっぱり使われませんでした。

寺田:そのレコーディング、私たちも聴いてたんですけど、「お? どうした?」って思った。

松井:あははは。聴いてる方の喉が痛くなるような叫びだったね。レコーディングの時は全員がちょっと風邪気味で、みんなで「響声破笛丸」っていうすごく効く漢方を飲みながらレコーディングに挑んだんです。私、<ON MY SOUL>を30回くらい叫びましたね。

塩川:本当に? 盛ってるでしょ(笑)

寺田:まじでずっと、ブースから<ON MY SOUL>しか聴こえてこない時間があったよ。

松井:がなってみたりとか、いろんな歌い方で試してみたんです。喉が潰れるんじゃないかっていうくらい、何回も何回も録りました。

塩川:でも、だからこそ、いいものになったよね。

寺田:私もやっと声が出るようになった時期で、声がカスカスだったんです。莉世と一緒で、<ON MY SOUL>にチャレンジしてみたんですけど、声が出ないとかじゃなくて、そもそも音域的に出ない高さで奇声みたいになっちゃって。「あ、大丈夫です」って言われました(笑)。

上原:ふふふ。私は新メンバーということもあって、これまでは歌割りが少なかったんですけど、今回はたくさんいただいたので、すごく気合いを入れましたね。前作のアルバム『COSMOS』の収録曲は既発曲が多くて、私も加入したばかりでバタバタしてたし、ツアーもあったしで慌ただしくて、気づいたら終わってた感じだったので、今回の「情熱リボルバー」は転校少女*の一員として最初から最後までちゃんと一緒に作品を作ってるという実感がありました。

◆インタビュー(2)へ
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365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

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