【インタビュー】さくらしめじ、どこを切っても2人の個性が全開の自信作『改めまして、さくらしめじと申します。』

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■中学・高校という狭いコミュニティから出て
■新しい世界が開けた時にどうなるのか楽しみです


──『改めまして、さくらしめじと申します。』の収録曲は、2年前のファーストアルバム『ハルシメジ』以降のシングルや、ライブで披露してきた曲たちをまとめた全13曲。このアルバムで初登場の新曲というと…。

田中:1曲目と、あとは「いいじゃん」とか。

──「いいじゃん」、いいじゃん(笑)。これウクレレ?とか、いろんな音がいっぱい入っていて楽しいですね。

髙田:「いいじゃん」のアレンジは、Jazzin’parkの久保田真悟さんにやってもらったんですけど。

田中:初めて聴いた時の衝撃がすごすぎて、みんなで「これすごいね~」って言っていたんです。この曲は本当にハッピーな曲にしたかったので、アレンジに関しては最高だなと思っています。なので、「もっと歌詞でも表現したいな」と思って、あとで書き直したりして。特徴的なものとして、絵文字が入っているんですよ。歌詞を見ただけでも曲の雰囲気が伝わるようにしたくて、やってみました。

──何かに悩んでる人が「いいじゃん」聴いたら、悩んでることが馬鹿馬鹿しくなるかも。楽しくて。

田中:人間誰しも、悩む時はあるじゃないですか。そういう時に「わかるよ」と言ってくれる人はありがたいですけど、逆に何も気にしないで、わーっと言ってもらったほうが頑張れる時もあると思うので。さくらしめじのテーマとして、「しめじ体操」という曲の歌詞にあるように、“さくらのような日なたの気持ちも、しめじのような日かげの気持ちも”、ともに歌ってともに笑えるようなフォーク・デュオでありたいと思うので。寄り添うだけじゃなくて、どんちゃん騒いで忘れちゃおうぜ!という曲も歌いたいと思って作りました。


──「いいじゃん」や「Bun!Bun!BuuuN!」は、そういう曲ですね。バカになっちゃっていい、とか言ってるし(笑)。

田中:そうですね(笑)。「Bun!Bun!BuuuN!」に関しては、ライブでもギターを置いてタオルを回そう!という曲なんで。バカになって騒ごうぜ!という曲です。あと、新曲といえば、「しめじ体操」もそうですし、彪我が一人で作った「たけのこミサイル」ですね。

髙田:内容的に、この曲をアルバムに入れていいのか?という不安もあるんですけど(笑)。リア充なんか爆発しろ!という、僕の思いを詰め込んだ曲なので。練習の帰りとか、駅のホームにカップルがいるんですよ。二人で手を繋いだり、いちゃいちゃしてるのを見ながら、爆発しろ!と思っている、その思いを曲にしました(笑)。

──それでミサイル(笑)。撃つ気満々だ。

髙田:最初はちゃんとした曲にするつもりはなくて、趣味的に、ケータイに入ってるガレージバンドのアプリでドラムを打ち込んで、それを雅功に聴かせたら、「ちゃんと曲にすればいいじゃん」と言われて。当時、ボカロがめちゃくちゃ好きで、今も好きなんですけど、ボカロっぽいハイテンポな曲になって、さくらしめじでは出せないだろうと思っていたんですよ。曲調的にも。初音ミクとか、ボカロを打ち込んでみようと思ってたぐらいなんですけど、今回のアルバム制作にあたって「これを形にしよう」ということになって、そこから出来上がっていきました。

田中:最初は、一人で作ったものをイヤホンで聴いて、笑っていたので、「何してんのそれ?」って。でも聴いてみたら、ちゃんとした曲になっていて、ケータイでこれだけできるなんてすごいなと。だったらちゃんと曲にして届けたほうが絶対いいよと言いました。歌詞も彪我が一人で書いて、さっき言ったような思いがあったので、歌詞も一発OKで、そのまま曲になっています。

──しかもアレンジがナナホシ管弦楽団。

髙田:そうなんですよ。ナナホシさんにやってもらえて、めちゃくちゃ理想的な曲になりました。

田中:ナナホシさんの曲を聴いて、こういう曲を作りたいと思っていたのが、本当にそうなっちゃった。

髙田:めちゃめちゃうれしいです。ぜひいろんなカップルにも届いてほしいです。

──ミサイル撃ち込むんじゃなくて(笑)。

田中:ちょっと、うらやましがってますからね。

髙田:まあ、そうですね(笑)。

──こういう曲は、男子にも響くかも。

髙田:ですね。曲調も激しめで、今までの僕たちにあんまりない感じでやっているので。全国の男子にも届いてほしい曲です。

田中:「たけのこミサイル」を彪我が一人で作ったように、だんだん曲作りに慣れてきたこともあって、そこで培った曲作りの技術が、「風とあるがままに今を歩こう」に反映されたり、「青春の唄」「イントロダクション」とか、全部に出ていると思うので。それは良かったなと思います。


──それも5年間の成長。5年前はできなかった。

田中:そうですね。たぶん5年前に彪我は、カップル爆発しろとは思っていないですから(笑)。

──アハハハ。そんな中一はちょっと嫌だ(笑)。

田中:あと、「青春の唄」と「イントロダクション」ですけど、「青春の唄」は去年のツアーのために1曲作ろうということで、青春をテーマにした歌になっています。これと「風とあるがままに今を歩こう」の3曲は、繋がっている曲でもあって、この3曲は、僕たちの「今」を歌っている曲になっています。

──「イントロダクション」は、作曲・田中雅功。これはどういうふうに?

田中:この曲は、一昨年12月の中野サンプラザのライブで急にやった曲なんです。タイトルも言わず、曲の説明もせずにいきなりやって、みんなが「ん?」っていう感じだったと思うんですけど。常日頃から、僕たちの曲を聴いてライブに来てくれる人たちの大切さをすごく感じているんですけど、あんまりうまく伝えきれない部分があって。どうやったら伝えれるかな?と考えた時に、僕たちは歌を歌う人たちなので、曲にして伝えるのが一番かなと思ったのが最初のきっかけです。まずコードやメロディを作って彪我に聴かせて二人で歌詞を書いて、という感じでした。この曲はもともと、タイトルもつける気がなかったし、アルバムに入れるつもりもなかったんですけど、彪我と話し合って、こういう思いはライブだけじゃなくて、もっとたくさんの人に伝えるべきだ、というふうに考えが変わって行ってアルバムに入れることにしました。だから歌詞も、僕たちの素の思いが伝わるように、二人の手書きになっています。僕たちにとっても大切な曲だし、アルバムを聴いてくれる人にとっても、大切な曲になってくれればいいなと思っています。

──面白いのは、アルバムの最後に入ってるのに「イントロダクション」という。それはきっと、ここから始まるものがあるからかな?と。

髙田:そうですね。

田中:「イントロダクション」は、「これから始まる」という意味なので。このアルバム自体が、僕たちにとって、アーティストとして、もっともっと高みに行けるようにという思いもあったので。ここからまた僕たちはスタートしていくんだという思いを込めて、このタイトルにしました。

──流れもよくまとまった、アルバムらしいアルバムですね。

髙田:曲順にもこだわって、曲間の秒数にもこだわっています。

田中:コンマ何秒の違いまで。

髙田:ぜひ頭から聴いていただいてほしい1枚になってます。みなさん、よろしくお願いします!

──アルバムが出たあと、3月30日にはLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブがあります。二人の高校卒業を記念した、題して「世界イチHAPPYな卒業式!」。

髙田:高校生最後に、こんなに大きいステージに立てるなんて…こんな素敵な会場で卒業式というワンマンライブができるのは、これまで支えてきてくださったきのこりあんの、ファンの方々のおかげでもありますし。今までの恩を込めて、世界イチHAPPYな卒業式にしたいと思っております。

田中:世界イチ豪華な卒業式だと思うので、ここまで二人でやってきたすべてを込めてステージに立ちたいと思います。それと、卒業というと、振り返ることが多くて、感傷的になったり、寂しかったりすることが多いと思うんですけど、さっきお話しした「イントロダクション」もそうですけど、ここから始まるんだという、新鮮な気持ちで次の一歩を踏み出したいので。寂しいよりも、楽しくて幸せな卒業式にしたいという思いがあります。そして来ていただいた人には、卒業といっても高校だけじゃなくて、それぞれにいろんな卒業があると思うので、全部を背負って楽しいライブにしたいなと思います。

取材・文●宮本英夫

リリース情報

2ndAL「改めまして、さくらしめじと申します。」
2020年3月4日(水)
●祝5周年!盤
品番:ZXRC-2056 価格:3,200円(税込) 全13曲入り
<トラックリスト>
01.風とあるがままに今を歩こう
02.My Sunshine
03.1・2・3
04.同じ雲の下
05.合言葉
06.いいじゃん
07.Bun! Bun! BuuuN!
08.たけのこミサイル
09.先に言うね
10.しめじ体操
11.お返しの約束
12.青春の唄
13.イントロダクション

ライブ・イベント情報

さくらしめじ 祝5周年企画第5弾
さくらしめじが高校卒業するってよ! 世界イチHAPPYな卒業式! ハッピー!ハピネス!!ハピネスト!!!
2020年3月30日(月)
LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)
開場17:30 / 開演18:30

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