【対談】燕(BugLug)×猟牙(RAZOR)、「おもしろそうだなあと思ったことはやろうぜ」

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BugLugの10周年を記念した全国ツアー<Que Sera Sera>が、各地ツーマンスタイルで開催される。ゲストには、<バグサミ>を主催するなど多くのバンドと積極的に交流してきたBugLugらしく、先輩バンドから若手まで多彩な名前が並び、刺激的な顔合わせが実現した。この機会にBARKSでは、BugLugメンバーと各バンドとの対談を実施する。

◆撮り下ろし画像・インタビュー動画

一樹(G)とvistlipの海(G)がギタリスト談義で盛り上がった初回に続く第2回目は、BugLugの燕(G)をホストに、3月25日のFUKUOKA BEAT STATIONと 3月27日の高松DIMEでのゲスト・RAZORから猟牙(Vo)が登場。

実は10代の頃からの付き合いという両者の対談は、貴重な思い出話から、ともに駆け抜けてきたヴィジュアル系シーンについてなど話題が尽きない。さらに、偶然にも両バンドとも4人体制での再スタートを切ったばかりというタイミングとあって、現在の心境に深く踏み込む発言も飛び出した。がむしゃらだった若い時代から、さまざまな出来事を乗り越えて再び同じステージに立つふたりの熱いトークをお届けする。

   ◆   ◆   ◆

■当時一緒に頑張っていた友達が大きいところでフェスをやって自分を呼んでくれるっていうのは光栄──猟牙

──このツーショットは新鮮な感じですか?

燕:いや、新鮮じゃないんです。たぶん知らない人が多いんじゃないかなと思うけど、実はすごい昔からの付き合いなんですよ。ね?

猟牙:そう。俺が16、7歳で……燕くんが17、8歳の頃から。

燕:その頃一緒に遊んだり、セッションライブをしたりしていたんです。楽しかったよねえ、あの頃。

猟牙:一生悪ふざけしてましたね。

燕:してたね(笑)。

猟牙:一緒にセッションバンドを組んでたんですよ。人の曲のカバーで、動員をかき集めて(笑)。狭いライブハウスの世界なんですけど、結構揺らしてましたね。

燕:揺らしてた! しかも、そこらのバンドよりもお客さんが入ってしまうっていう(笑)。


──それぞれバンドは始めてたんですか?

燕:ちょうど俺がRuvieで東京でのライブをやり始めたくらいの頃、猟牙がライブハウスをうろうろしてたんですよ。その時はバンドやってなかったよね?

猟牙:僕はふらふらニートしてました。僕が16歳の時にやっていたBLUEチョコレヱトっていう伝説のバンドがあるんですけど(笑)。そのバンドがちょうど終わった頃、浦和ナルシスに今ユナイトのメンバーが前にやっていたDELPHINIUM (デルフィニウム)っていうバンドを観に行った時に出会ったんです。そこからすごく仲良くなって。

燕:いつもライブを見にきてたよね(笑)。「パスよろしく!」みたいな。

猟牙:暇だったんですよ。僕はとにかくバンドが組みたかったんですけど、なかなかツテもなくて。とりあえず遊ぶしかなかったんで、界隈に顔を出して、なんとか友達を増やそうと思ってうろうろしてました。でもRuvieはちゃんと活動していて、ほぼ同世代なんですけど、みんな上手かったしうらやましかったですね。僕は何もしてなかったので。

燕:ライブの前後でずっと遊んでたよね。入りしてから一緒に遊んで飯食って、終わってからもまた飯行く、みたいな。

猟牙:そう。Ruvieのファンの出待ちに俺も混じって待ってた(笑)。

燕:なんかカップラーメンとか食いながらいたよね(笑)。

猟牙:そういう仲なんですよ。初めて会った時から、燕はめちゃくちゃおしゃれだったんですよね。僕は結構ガラ悪いジャージみたいなのを着てたので。

燕:着てたねえ。

猟牙:その時に、ヴィジュアル系のバンドマンってこうじゃなきゃいけないんだなって、まざまざと思い知らされました。燕さんには。

燕:違うんですよ(笑)。俺も田舎出身なので、東京に出るなら見栄えは派手にしてなきゃいけない、みたいな。当時はそういう美意識があったんだろうね。


──燕さんから見て、猟牙さんの第一印象は?

燕:第一印象は、とにかくうるさい! なんだこのうるさいやつは!って(笑)。だって、初めて話したくらいの時から、いきなり「おっ、燕、よろしく!」みたいな感じですよ。でも、そこからはもう毎日のように一緒にいました。当時からちゃんといいヴォーカルでしたし。一緒にセッションとかやっても魅力がありましたよ。ほかのヴォーカルがやらないような煽り方をやってみたり、昔からパワフルなヴォーカリストでしたね。

猟牙:絶対覚えてないと思うけど、俺1回、燕がRuvieをやってる時に……。

燕:引き抜こうとしたよね(笑)。覚えてるよ。まじまじと、結構真剣に1回誘ってくれたことがあって。

猟牙:そうそう。まあ無理だろうなって思ってたけど、一緒にやれたらすげえいいなあと思って、言うだけ言ってみたんです。

燕:本気で誘ってくれたから、すごく嬉しかったけどね。

──ちなみにおふたりでのセッションバンドはどういうバンドだったんですか。

猟牙:「トイレ」っていう名前のセッションバンドでした。はははは! ふざけてるよね。

燕:ふざけてるね(笑)。

猟牙:ホームページとかも作ったよね! 魔法のiらんどで。

燕:ははははは! で、ライブはいきなり「トイレだ!」って言ってジャーン!って入ってくるっていう。

猟牙:持ち曲は、僕がやっていたBLUEチョコレヱトの「ストロベリーと夏みかん」っていう煽り曲と、デルフィニウムの「極」っていう煽り曲があって、その2曲を2、30分延々とループです。ひたすら歌って、俺がダイブして、みたいな。だからほんとにただの遊びです(笑)。そういえば1回復活したよね、トイレ。

燕:そう!

猟牙:HOLIDAY SHINJUKUのセッションイベントのオープニングアクトで1日復活しました。「ストロベリーと夏みかん」をやったんですよ(笑)。

燕:そして、今RAZORとBugLugという、そこに繋がるわけです。

猟牙:はははは! RAZORになってからは、<バグサミ>に出させていただいたりしていて。嬉しいですよね、当時一緒に頑張っていた友達が、大きいところでフェスをやって、自分なんかを呼んでくれるっていうのは光栄です。

燕:そりゃ絶対呼ぶでしょ。

◆インタビュー(2)へ
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