【連載】櫻澤の本気 II 第5回『血色の“お粧し”』

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“衣食住のどれか1つだけを選べ”と言われれば、櫻澤は間違えなく“食”を取る。

◆櫻澤泰徳 画像

櫻澤的には、“飲酒”は勿論のこと、それらに付随する“食事会合” “飲み会”も“食”に相当すると解釈している。次点は“住”で“自分の置かれた環境”と解釈して、最下位の“衣”は“身嗜み”と解釈している。最低限の身嗜みは心掛けてるものの、実は、“衣”には拘りがあまり無いんだよね。


でも黒いものに対する拘りは、身嗜みになるから“衣”相当するし、“食”で黒いものに拘ると毎日イカ墨料理を食べなくてはいけないし…。仮に、黒い物を身に付け続けたいのであれば食べたい物は食べられない、という状況になったとしたら、櫻澤はどの様な判断を下すのだろうか? 黒に対する拘りついては、また別の機会があれば発言することとして、衣服や衣装で黒一色にすると、服選びがとても楽なんだ。

衣服に対する拘りがあまり強く無いから、服選びに精神的パワーをあまり使いたく無い。成人式を迎えた新成人達のお粧しには、本当に感服感心する。一生に一度のお粧しだからという理由もあるだろうけど、櫻澤にはそんな真似ができない。因みに、櫻澤が二十歳で迎えた成人の日は、下積み時代真っ最中で、機材を積んだ2tトラックを運転して現場を行ったり来たりしていたので、成人式には出席してない…。


▲<deadman & gibkiy gibkiy gibkiy「give me blood」>2月20日(木)@大阪 MUSE HALL


▲<deadman & gibkiy gibkiy gibkiy「give me blood」>2月21日(金)@名古屋 SPADE BOX


▲<deadman & gibkiy gibkiy gibkiy「give me blood」>2月26日(水)@東京 キネマ倶楽部

先月、gibkiy gibkiy gibkiyはdeadmanと<GIVE ME BLOOD>というタイトルのツアーを実施、東京・名古屋・大阪と廻った。2バンドともギタリストがaieだし、ヴーカリストの真君と眞呼君は師弟関係だったりで、gibkiy gibkiy gibkiyとdeadmanとは縁が深い。そんなことともあって、このツアーで“お粧し”をしてみた。“お粧し”といっても衣装とかではなく、drum setなんだけどね。

櫻澤が近年メインで使用しているdrum setは点数が多めで、ありとあらゆるパーツが黒だらけ。普遍的なドラムのセッティングとは一線を画している感じなので、他のバンドのスタッフや、メンバー、ドラマー仲間からの評判が良い。

drum setって、そのセッティングによっては、ステージ上でもの凄い存在感があると思うんだ。ある意味でステージセットをより華やかに演出できるオブジェにもなり得るんじゃないかなぁ。櫻澤がドラムを始めたばかりの頃は、そんな存在感の強いdrum setに憧れたからドラマーになりたいと思えたのかも。自論というか、拘りというか“楽器は美しくないとダメ”という考えもあってね。黒に拘りを持ち続けて30余年だけど、今回はツアータイトルに準って、自分のdrum setに“血”を連想させる“赤”を取り込むのもアリかなぁとも思っていた。




gibkiy gibkiy gibkiyでは、櫻澤並に黒に拘る真君は、赤いマイクケーブルを使っている。その理由は“血管”の様に見せたいとのことだった。この真君のアイディアを拝借させて貰って、前々回のgibkiy gibkiy gibkiyのツアーからドラムのマイクケーブルの全てを赤にしてみた。今回のツアーでは、ケーブルに留まらず、ドラムヘッド(皮)も赤いモノにしてみた。そして更にはシンバル数枚も赤いモノにしてみた。

先程も言ったけど、黒に拘り続けた30余年の櫻澤からすると、一大発起な出来事。でも、予想以上に毒々しい印象が強いdrum setになった。グロくてカッコ良いと思うんだけど、どうかな? 今回のコレらの“赤”を取り入れたdrum setはgibkiy gibkiy gibkiy限定にしようと思っている。Rayflowerでは赤に強い拘りがあるIKUOさんと被るのは申し訳ない。ZIGZOでは「Sakuraさん、還暦準備にはまだ早いよ」とバカにされそうだし。そもそもは、gibkiy gibkiy gibkiyでの美学から取り入れた“血”色の“赤”だから、他のバンドにはちょっと合わないかと思っている。




衣服等に対する拘りが大雑把な櫻澤は、自画自賛になるけどdrum setに対する拘りは凄いよ。具体的に挙げたらキリがないので、ココでは割愛させてもらうけど、ドラムのセッティングするのに、メジャースケール、尺がね、水平器、ノギス、分度器、墨糸を使うこともある。そもそも、大多数のドラマーは自身のdrum setのセッティングには、強い拘りがあるよね。これは、車好きが愛車を自分好みにカスタマイズする喜びと同じ感覚なのかもしれないね。

drum setに対する拘りを、お粧しだから“衣”とし、演奏表現する環境だから“住”に定義したとすると、櫻澤の衣食住に関する優先順位が大幅に変わって、“食”が最下位になってしまうかもね。

■gibkiy gibkiy gibkiy出演イベント<SHINJUKU LOFT KABUKI-CHO 20TH ANNIVERSARY -master+mind-三つ巴編>

3月24日(火) 新宿LOFT
open18:00 / start19:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy / ZIZ / ヘクトウ (50音順表記)
▼チケット
前売 ¥4000 / 当日¥4500 (税込/D別)
※未就学児童入場不可
一般発売日:2月9日(日) 10:00〜 ※LOFT店頭 15:00~
e+ http://eplus.jp
ローソンチケット (Lコード70837)

■gibkiy gibkiy gibkiy<ONEMAN TOUR “pretender”振替公演>

4月10日(金) 新宿Zirco Tokyo
open19:00 / start19:30
▼チケット
※2019年12月27日(金)公演前売券がそのまま有効となります

■gibkiy gibkiy gibkiy出演ツーマン<夜 presents 2MAN Live chain show 2020「this entrails.」>

4月11日(土) 池袋EDGE
open18:00 / start19:00
出演:夜 / gibkiy gibkiy gibkiy
▼チケット
前売 ¥4000 / 当日¥4500 (税込/D別)
e+ http://eplus.jp

■<gibkiy gibkiy gibkiy + THE MICRO HEAD 4N’S「in bondage」>

4月24日(金) 東京・新宿 Zirco Tokyo
open18:30 / start19:00
4月27日(月) 愛知・名古屋 HeartLand
open18:30 / start19:00
4月28日(火) 大阪・心斎橋 VARON
open18:30 / start19:00
▼チケット
前売4,500円 / 当日5,200円 (税込・D別)
e+ http://eplus.jp

■<gibkiy gibkiy gibkiy + BALZAC「fleshly」>

5月29日(金) 愛知・名古屋 HeartLand
open18:30 / start19:00
5月30日(土) 大阪・心斎橋 VARON
open17:30 / start18:00
6月06日(土) 東京・新宿 Zirco Tokyo
open18:30 / start19:00
▼チケット
前売4,000円 / 当日4,600円 (税込・D別)
e+ http://eplus.jp

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