【インタビュー】m-flo♡Sik-K & eill & 向井太一 、新たな“loves”

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m-floが3月6日、向井太一、eill、Sik-Kという新世代のラッパー、ボーカリストを迎え、新たな“m-flo loves”第1弾デジタルシングル「tell me tell me」をリリースした。

◆ミュージックビデオ

m-floは2002年のLISA 脱退を機に、さまざまなボー カリストを客演に迎えた“m-flo loves”を展開してきた。2018年にLISAが復帰し、2019年には通算9枚目となるアルバム『KYO』をリリース、同年11月に行われたm-floデビュー20周年ライブ<KYO>には今までの“loves”アーティストたちも集結し、m-floクロニクルのアニバーサリーにふさわしいステージを披露。そして2020年、新たなm-floの夜明けがやってきた。これを機して、「tell me tell me」のミュージックビデオ撮影現場でm-flo、向井太一、eill、Sik-Kにインタビューを行った。

◆Sik-K インタビュー
◆eill インタビュー
◆向井太一 インタビュー

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■今回の“loves”は色んな可能性がある

──ライブ<KYO>やアルバム『KYO』で、“m-flo loves”の復活が示唆されていましたが、いよいよ今回リリー スされるm-flo loves Sik-K & eill & 向井太一「tell me tell me」で新しい“m-flo loves”が動きだしました。まず“m-flo loves”復活の経緯を教えてください。

☆TakuTakahashi(以下:☆Taku):「m-floってアメーバみたいなグループ」ってLISAが言ってくれた素敵な言葉があって。まさにアメーバのようにかたちを変えて、いろいろな人とつながって20年間いろいろなことをやってきました。ここからまたLISAがいる状態で“m-flo loves”をやってみたら面白いんじゃないか、というのがきっかけです。

──かつての“loves”と今回の“loves”の繋がり、またはその違いはなんでしょうか?

☆Taku:今回の“loves”は色んな可能性があって、LISA、VERBAL、☆Taku、3人揃っての“loves”もあるし、逆に☆TakuとVERBALだけの“loves”、LISAと☆Takuだけの“loves”もあるかもしれない、☆Taku がいなくてVERBALとLISAだけの“loves”もあるかもしれない。というところですね。

──☆Taku さんがいないというのは想像できませんが、m-floとしては革新的ですね。今回その第1弾「tell me tell me」で、向井太一さん、eillさん、Sik-Kさんの3名を“loves”に迎えたのはどういった理由なんでしょうか?

☆Taku:その辺はVERBALとも話をしていて、すごい大事なのは、ここからm-floが何をするのか意志表示をすること。太一くんもeillちゃんもSik-Kくんも、僕が大好きなアーティストたちなんですけど、この3人を選んだのは「新しいことをしていくよ」っていうメッセージでもある。そして日本だけじゃなくて、世界ともっともっと近づいてつながっていこうよっていう思いが詰まったメンバーですね。


──実際共演してみての印象を教えてください。

VERBAL:まず、eillさんに関しては☆Taku がずっと昔から「すごいシンガーがいるんだ」と言っていまし た。ゴリ推ししているのを聞いていたんで、自分でも楽曲を聴いて「いいんじゃない」って思ってたんですけど、 自分たちの楽曲に乗ったボーカルを聴くと「おお! やっぱりすげえな」という実感がさらに湧きました。向井太 一くんも☆Taku がよく一緒に仕事してたんで、会う前から馴染みを感じていましたね。eillさんと向井くん、この2人のハーモニーがすごくいいなって思ってるところに、Sik-Kくんがどうハマるんだろうというのは楽しみだった部分です。

──Sik-K さんとはどのように制作を進めていったのでしょうか?

VERBAL:僕、たまたまパリ行ってるときに彼と会ったんですよ。「これから曲作るんだけど、どうしたらいいかな?」って言ってて。「わかんないけど、とりあえずバースを思ったように入れてみたら?」って(笑)。「分かった」って本当にその直後ぐらいにはSik-Kくんが録った部分が送られてきて、「あ! なるほど、こうなるんだ」 と驚かされましたね。

──eillさん、向井太一さん、Sik-Kさんという新しい世代のアーティストから感じたことはありますか?

VERBAL:今の世代の人たちって悟ってるというか分かってるんですよ。コラボレーションするのが当たり前の 世代なんで。僕たちが“m-flo loves”を始めたころは、日本ってまだフィーチャリング文化がないに等しかったんです。今やそれが身体に染みついてるというか慣れてる。「こうでしょ」っていうのが提示できる。こんなこと僕が言うのも恐縮なんだけど、上手です。“loves”を始めた僕たちのほうがぶっ飛ばされちゃいましたね。

☆Taku:ほんとそうですね。今回みんな制作環境はバラバラで、LISAと向井太一くんがスタジオは一緒だったんだけど、ニアミスで会えなかったから、個々にはそれぞれ会ってるけど今日のミュージックビデオ撮影の現場で6人全員が初めて顔を合わせたという感じ。Sik-Kくんも韓国のスタジオで自分のパートは録ってくれたけど、ちゃんと日本に来てくれたのは良かったよね。

VERBAL:一緒に曲でラップするならやっぱり一緒にスタジオ入ってやりたかったからね。

☆Taku:VERBALのバースにも声入れてくれたりしたよね。さらに楽曲の厚みが増しました。ちゃんと会って彼とセッションできたのは大きいです。


──VEBALさんのバースは今回、韓国語のリリックが使われていますが、Sik-Kさんとの繋がりを意識したのでしょうか。

VERBAL:彼が英語と日本語でラップしてくれてるじゃないですか。「You know what I'm saying」 から、「Gotta talk you in different language」っていうくだりからの僕なので、いきなり日本語だとちょっと違うなと思って。僕のつたないGoogle 翻訳で調べた韓国語を入れてラップしてみました。最終版になるまでに2、3回くらい変更を経てるんですけど、それこそ昨日もSik-Kくんと一緒にスタジオ入ったんです。そしたら韓国語部分の歌詞をちょっと直されましたね(笑)。

☆Taku:(笑)。直されたっていうか、文法的なところを整えてくれたね。でもさ、実は VERBALは韓国語喋れる説あるよね。

──確かに。すごいナチュラルな発音で、さすがだなと思いました。

VERBAL:酔っぱらうと流暢に喋るらしいです(笑)。

☆Taku:そうらしいんですよ。僕も見たことないけど(笑)。

──そして、なんと言っても「tell me tell me」のハイライトのひとつはLISAさんによる冒頭の歌い出しですよね。2003年のm-flo loves melody. & Ryoheiの「miss you」が真っ先に浮かびました。複数人のボーカリスト、ミュージックビデオの世界観など、共通点をいくつか見出すことができますが、「miss you」との繋がりと、このアイデアが生まれた経緯を教えてください。

☆Taku:まさに「miss you」は“loves”を象徴する楽曲なんですが、アタマの「DJ play that music louder, お願い」を、LISAが歌ったら面白くない?っていうところから取り入れることにしました。みんなビックリするだろ!?って思って。

──今またこのフレーズをLISAさんの声で聴けたのは、思わず感動してしまいました。

LISA:え〜嬉しいです。ありがとうございます。

☆Taku:Sik-Kくんも言ってたよ。LISAのこのフレーズを聴いて、「“m-flo loves”をやってる実感がもっと湧いたよ」って。聴かせる人みんな「LISAの声だ!」って驚いてくれる。 パラレルワールドですよね。可能性が交差しているっていう意味で、LISAのいる「miss you」。最初ね、歌詞変えてたんだよね。

LISA:そうそう。「m-flo loves back again〜♪ Are you ready♪」だったね。

☆Taku:VERBAL に「どう?」って聴かせてみたんですよ。

VERBAL:だったら、オリジナルをまんまLISAが歌った方が面白くない!?って言いました。

☆Taku:そう。VERBALとお互い話してて。

LISA:うん。イイ! イイ!

☆Taku:確かに!と思って、LISAにスタジオにもう一回来てもらわなくちゃと(笑)。

LISA:結局、もう一回スタジオ行ってReRecしたんですよねえ(笑)。でも、その1回、ワンフレ ーズのためだけでもThatʼs Perfect.録って良かったです。

☆Taku:そのテイクめちゃくちゃ良かったんだよね。

LISA:そうね! 慣れ親しんだアットホームなスタジオってのも大きかったと思います。たったワンフレーズだけでも。

──「tell me tell me」は恋人や親しい関係にあるパートナーとのすれ違い、価値観の対立によるもどかしさと葛藤がテーマになっています。そういった、m-floの皆さんが相手に感じる「わからない!」って思うことを最後に教えてください。

VERBAL:うん。わかんないことだらけですけど、いちばんはやっぱりね、この方(LISA)のことがいまだにわからないんですよ。

☆Taku:恋人やパートナーっていうかLISAがわからない(笑)。

LISA:自分でもわかんない(笑)! どんだけ説明してもみんなわかってくれない! わかんないんですよ〜。

☆Taku:そもそもね。『エヴァンゲリオン』に出てくる加持さんも「“彼女”とは“遥か彼方の女”と書く。女性とは向こう岸の存在だよ、我々にとってはね」って言ってましたから。ミステリーでしかないんですよ。

LISA:あら。素敵。

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