加藤シゲアキ、脚本に初挑戦。自身の短編を正門良規(Aぇ! group)主演で舞台化

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NEWSの加藤シゲアキが2015年に上梓した短編集『傘をもたない蟻たちは』の一編『染色』が、『染、色』として舞台化されることが決定した。

『染色』は美大生のリアルな日常と葛藤を描く青春小説。何不自由なく過ごす美大生の市村が、壁にグラフィティアートを落書きする謎の女性・美優と出会うことで退屈な日常が変化していく、というストーリーだ。

今回、舞台化に当たって加藤シゲアキは脚本も担当。これは自身初の試みだ。主演舞台『グリーンマイル』で演出×主演としてタッグを組んだ演出家・瀬戸山美咲と、今度は演出×脚本としてタッグを組み、自身の世界と可能性を広げる。なお、舞台のタイトルが『染、色』と読点が加わっていることが示す通り、原作とは少し違った内容になるそうだ。


舞台『染、色』で主人公・市村を演じるのは、関西ジャニーズ Jr.のユニット・Aぇ! groupの正門良規。2019年に関ジャニ∞の横山裕が企画・演出を手掛けた『僕らAぇ! groupって言いますねん』でグループ単独初主演を果たした正門が、本作で自分の才能と葛藤する等身大の美大生になる。

公演は6月4日〜21日の期間、東京グローブ座にて行われる。加藤シゲアキ、正門良規、瀬戸山美咲からは以下のコメントも届いている。

コメント

■【原作・脚本】 加藤シゲアキ
「加藤さんの作品をどれか舞台化しませんか?」スタッフからそう相談されたのが始まりでした。そのとき僕の頭に浮かんだのは、『傘をもたない蟻たちは』という短編集の冒頭に収められた『染色』という作品でした。自分自身が今作を舞台で観たいと思ったのです。「でしたら加藤さん、戯曲を書きませんか」スタッフから次にそう言われました。仕事がいくつか重なっている時期だったのでお断りしようと思ったのですが、ふと脳内に戯曲化された『染色』が広がりました。そしてその内容は原作とは少し違ったストーリーでした。妖艶な気配はそのままに、美大生たちが織りなす群像劇。これは自分にしかできないのではないか。原作者だからこそ、大胆に変更することが可能なのではないか。そう思い直し、この話をお受けすることにしました。とはいえ原作とは異なる内容に、同名のタイトルを付けていいのか。試行錯誤した揚げ句、『染、色』という形で、読点を加えることにしました。
『染色』であり『染色』ではない。そんな不思議な戯曲をお届けできたらと思い、目下NEWSのライブの準備と合わせて執筆中でございます。舞台でしか表出させることのできない僕の世界を、ぜひ楽しんでください。

■【演出】 瀬戸山美咲
このたび、ご縁がつながり、加藤シゲアキさんの初劇作を演出させていただくことになりました。青春時代特有の危うさ、美しさに満ちた『染色』という短編小説が、新たな戯曲『染、色』として生まれ変わります。何者かになりたい、でも、それが何かもわからない。そんな普遍的な若者の魂の彷徨を描いたこの作品の主人公に、フレッシュさとまっすぐさを 持ち合わせた正門良規さんはぴったりだと思います。今の正門さんだけが発することができる光のようなものを引き出せたらいいなと思っています。

■【主演】 正門良規
主演舞台をこんなにも早く、そして、加藤シゲアキくんの作品で務められるという事がとても光栄です。役者としての経験も少なく、お芝居もまだまだ未熟で不安もありますが、主演として役と向き合えることに心から喜びを感じています。市村と美優の出会いが物語にどういう影響を与え、どのような変化をもたらしていくのか、原作ファンの方はもちろん、はじめて物語に触れられる方にも、舞台『染、色』の世界を楽しんで頂けるように精一杯頑張ります。

公演概要

公演名称:『染、色』
脚本:加藤シゲアキ
演出:瀬戸山美咲
出演:正門良規(Aぇ! group/関西ジャニーズ Jr.)ほか
公式サイト:https://www.sen-shoku.com
原作:加藤シゲアキ「染色」(KADOKAWA/角川文庫「傘をもたない蟻たちは」所収)
主催・企画製作:東京グローブ座

【東京公演】2020年6月4日(木)〜21日(日)東京グローブ座
チケット料金:S席 ¥9,000 A席 ¥8,000 B席 ¥6,000(全席指定・税込)※未就学児童入場不可
(問)東京グローブ座

【大阪公演】2020年6月25日(木)〜28日(日)エブノ泉の森ホール
チケット料金:S席 ¥9,000 A席 ¥8,000(全席指定・税込)※未就学児童入場不可
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00〜18:00)

◆『染、色』公式サイト
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