【インタビュー】YOSHI、多才で奔放な17歳のピュアすぎる生き方と信念

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■本当に後悔しない人生を送りたいし僕は送っている
■それを世の中の人に伝えたいんです


――では音楽の面についても聞かせてください。

YOSHI:去年の5月に『SEX IS LIFE』というアルバムを出したのが最初なんですが、音楽は、プロデューサーのマット(Matt Cab)に出会ったのがきっかけだったんです。ある日、友達のMV撮影に遊びに行ってたまたまDJブースの横で歌っていたら、マットに声をかけられて一緒にスタジオに入ることになったんですよ。で、事務所の社長にも会って。「お前、歌できるのか?」、「いや、全然出来るでしょ」みたいなノリで言ったものの、本当はスタジオに行くときすごく緊張してた(笑)。どうしよう、本当に歌えるかなって(笑)。


▲『SEX IS LIFE』


▲「RIDING ON TIME」


▲「MY WAY」

――(笑)。

YOSHI:初めてスタジオに入って、恐る恐る録って聴いてみたらびっくり。これは絶対に革命が起きると思いました。

――なるほど、その時も俯瞰で見ている自分がいたんですね。

YOSHI:自分のことが好きなんですよ、単純に。

――先ほど「全部自分」という表現もありましたが、何かで「自分のことを自分が一番尊敬している」とも発言されていたことを思い出しました。

YOSHI:そうなんですよ。僕、日本のエンタメってもっと盛り上がらないダメだと思うんです。昔のバブルもそうだけど、社会の方向性っていうものがあったじゃないですか。どこかに向かいたい!みたいなエネルギーが。でも今って、あります?お前らしょっぱくね?どうしちゃったの?って感じだと僕は思っているんです。安定を求め過ぎているのか、コンテンツが増え過ぎてしまったからなのかわからないけど、すごくもったいない。一度きりの人生をどう過ごすかはあなた次第なのに、っていうことを僕は伝えたいんです。

――YOSHIさんの音楽キャリアのスタートとなった『SEX IS LIFE』の1曲目「Continue」は、まさにそういう問いかけから始まっていますよね。

YOSHI:本当にそういう感じなんです。今回の「VOICE」のテーマもそう。蔓延している新型コロナウイルスもそうだし、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)もヘリの事故で亡くなったりして、人生が明日どうなるかわからないって話じゃないですか。それって、普通に考えるとすごく怖い。でも僕は人生で後悔をしたくないから、死を受け入れているし、いつでも死ねる人生を送ろうと思っているんです。明日どうなってもいいように毎日丁寧に生きようよっていうことを、この「VOICE」で歌っているんです。自分はこの先どうなりたいとか未来のことは考えられますが、過去は取り戻せない。だから、繰り返しになるけど本当に後悔しない人生を送りたいし、僕は送っていますけど、それを伝えたいんです。世の中の人に。


――「どうしてそんなに生き急ぐの?」みたいなこと、言われませんか?

YOSHI:言われる!よく言われます。だけど僕が急いでいるわけじゃなくて、みんなが遅いんだよって思いますけどね。とにかく一回きりの人生、我が道を進んで全力で楽しめ。お前自身の人生なんだから、やりたくないことはやらなくていいと思うし、やりたいことは好きにやればいい。だけど我が道を進むっていうことは、何度も何度も失敗するってこと。僕も『SEX IS LIFE』を出したときに全く世の中にウケなくて、ぶっちゃけ「なにこれ!?」って思いましたもん。

――やっぱりみんなが遅いのか、もしくはYOSHIさんが早過ぎたのかもしれないですけどね。

YOSHI:それで結構へこんだ時期もありました。でもすぐに気持ちを切り替えてここまで来れた。まだ売れてもいないですけど。

――だけど発信できているのは幸せなことですよね。

YOSHI:はい。我が道を行く、つまり自由なことをするっていうのが、僕は人生の中で一番難しいことだと思っているんです。言われたことをやるのは簡単じゃないですか。努力をすればいいだけなんだから。でも0から1は本当に難しい。こういうことをしよう、こういう曲を作ろう。そっちのほうが楽しいなんて思いきや、それが一番難しいんです。

――だけど後悔はしたくないからYOSHIさんは0から1のトライを続けている。その結果、やりたいことや好きなことがどんどん形になっている状況だと思うのですが、いずれは一つの方向に集約されていくんでしょうか。

YOSHI:今は音楽、俳優、アート、ファッションデザイン、モデルをやっていますけど、僕は全部100%でやっているし、全部好きなんです。だけど今年は、とにかく音楽。音楽をやります。

――音楽に関しては、例えば歌詞のテーマやサウンドの方向性などはマットさんと決めていくんですか?

YOSHI:そうですね。大体僕がアイデアを出しますけど。メロディーラインも僕が考えて。

――メロディーは鼻歌のような感じで?何か楽器を使って?

YOSHI:ギターとか弾けないから、いつもノリで。

――「Cherry Boy」のMVでは、ギター壊していましたけどね(笑)。

YOSHI:そう、ぶっ壊した(笑)。でも今ギターは練習しています。

――今後、ライブに関してはどんなふうに考えているんですか?

YOSHI:思いっきりやりますよ。今年はフェスにも出るから、「お前ら全員かかってこいよ!」っていう僕の勢いを伝えたい。そして、初めて見た人にもインパクトを与えたいし、一度でも会って握手をしたらファンになるような、「YOSHIさんっていいですね」って言われるような人にならないとダメだなって、それは常に思っています。

――音楽にとことん向き合う2020年のYOSHIさん、期待しています。

YOSHI:ちゃんと、都市と都市をつなぎ合わせたいんですよ。今海外で、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)ぐらい有名な日本人っています?ビリー(Billie Eilish)、カート・コバーン(Kurt Cobain)とかジミヘン(Jimi Hendrix)とか。いないですよね。でも、我ら同じ人間。だったら、そこまで勝ち登るべきだと思うんです。だからまずは僕が初歩ステップとしてそこまで行って、日本をさらに盛り上げたいんです。

――そのために、音楽を含むいろんな表現を100%でやっているわけですね。

YOSHI:そう、全部100%で。まずはジャスティン・ビーバーくらいに有名になって──有名になることは努力すればできると思っているけど、大事なのはそこからですからね。日本はどこよりもユニークな国なんだから、もったいないじゃないですか。そういえばこの前ニューヨークに行って思ったんですよ。お土産。ニューヨークに行ったからって、何か買って帰るものあります?

――「I♡NY」のロゴがついたものぐらいしか思いつきません(笑)

YOSHI:ですよね。でも日本はたくさんある。それって、僕は伝統の差だと思うんです。歴史が深過ぎますよね。海外からたくさんのセレブもやってきて、日本は美しいね、最高だねって言ってくれる。でも今のエンタメはもったいない。世界で一番魅力的な国なのに。だからもっと日本のエンタメを盛り上げて、海外に伝えたいんです。それで日本のマーケットが広がっていけば、嬉しいじゃないですか。僕がそのための0から1を作ったら、他の子達も行きやすくなると思うし。

――そんな風に物事を考えるYOSHIさんには、いわゆるライバルなんていないことになりますね。

YOSHI:いないです。


――ライバルは自分自身、みたいな言い方もありますが。

YOSHI:あ、それはそうかも。僕は開放的なポジティブというよりは、自分を思い切り限界まで締め付けてアイデアを出すような、そっちのポジティブなんです。

――諦めないとか、投げ出さないとか。すごく日本的に言うと、根性がある。

YOSHI:そこが、土臭さなんですよ。僕の地元には、そういう人しかいないんです。ちなみに僕がランキングで好きなのは、まず世の中を変えること。と、お金では買えないものを見たとき。例えば人の笑顔だったり、自分が話していることを聞いてくれたりとか、そういうのって嬉しいから。2番目は、ロマン。これは金を稼ぐということ。

――男のロマン、みたいな意味ですね。

YOSHI:今の芸能界って、稼いでいると叩かれるみたいなところあるじゃないですか。僕は気にしないですけど。僕は、25歳までに年収100億円になるというのがひとつの目標です。今の子達って、わかりやすく言うとランボルギーニが欲しいとか、高級時計が欲しいとか、高級ブランドの服が欲しいとか、そういうのないじゃないですか。音がうるさいだけの車でしょとか、時計なくても携帯でいいしとか、はっきり言って無駄だと思っている。だけどその無駄という名のロマンにどれだけ賭けられるかだと思うんです。素敵なことですよ。誰よりもお金を稼ぐって。それはね、欲じゃなくてロマンだと思っています。

──こんな人と曲を作ってみたいという夢も持っていますか?

YOSHI:友達のポスト・マローン(Post Malone)。あとはカニエ(Kanye West)。オジー・オズボーン、やりたいなぁ。

――オジー・オズボーンとポスト・マローン、コラボしていましたからね。じゃあ他に、音楽の面でやってみたいことは?

YOSHI:フェスを開いてみたいです。どこか大きな場所をドーンと借りて、ファッションとスケボーと音楽を同時に楽しめるフェス。面白そうなこと、できると思うんですよね。すごく土臭い感じで。僕、なんでも突き詰めるのが好きなんですよ。ミニ四駆をやっていた時もそうだったけど、ロマンがあるなって。突き詰めると何か待っているんだなって、その時すごく思ったんです。だから音楽の面でも、そういういろんなことを突き詰めた先でフェスをやってみたい。

――人は年齢ではないけど、現実的にYOSHIさんはまだ若いわけだから、この先さらにいろんな夢やアイデアが生まれてくるでしょうね。

YOSHI:失敗したらね、また勝ち上がればいいんですよ。失敗してこその成功。失敗しないと、成功なんて待ってないから。だからこそ、海外に攻め込みたい。僕、音楽は日本だけでやろうと思ってないんで。今後も期待していてください。まだ内緒だけど、色々と出しますから。いろんなところでザワついてもらえるように頑張ります(笑)。

――では最後になりますが、何か言っておきたいことはありますか?

YOSHI:とにかく、Panasonicのノイズキャンセリング・イヤホンを買って欲しいっていうことと(笑)、そのCMでも流れている「VOICE」を聴けよってことと、1回きりの人生楽しめよってことかな。何度も言ったけど、みんな同じ人間。上も下もないんだぜってことも伝えておきたいです。

取材・文●山田邦子






リリース情報

New Single「VOICE」
2020.3.20 リリース
作曲: YOSHI, Matt Cab, D&H, MATZ, BBY NABE
作詞: YOSHI, Matt Cab, BBY NABE

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