【インタビュー】Da-iCE、新作『FACE』は「今までで一番わがままな1枚」

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■何かしら、クリエイティブに関わっているべき

──「さようならを君に」、行きますか。この曲は雄大くんが主役。

雄大:これも「恋しくて、今も」と同じタイミングでレコーディングさせてもらったんですけど、あまりに好きすぎて、どうしてもアルバムに入れたくて。もともと大輝くんが作ったストーリーがあって、歌詞も書いてもらってたんですけど、どうせなら携わらせてもらいたいということで、歌詞にも参加させてもらいました。

想太:コーラスアレンジも雄大くん。

雄大:好きになっちゃいけない人を好きになっちゃった系おじさんの話です。

徹:おじさんの曲なの(笑)?

想太:もっと若いんじゃない?

雄大:でも大輝くんからのLINEでは、「好きになっちゃいけない人を好きになっちゃった系おっさんの歌」だって。

▲大野雄大

大輝:確かに送ったわ(笑)。「これ、どういうストーリーですか?」って雄大から来たから、そう答えたら、「あ、なるほど」って。

──おじさんかどうかはさておき(笑)。これは大人の曲ですよ。だって彼女は結婚してるでしょ、指輪してるでしょ。好きになっちゃいけない人ですよ。

想太:何してんねん!

大輝:おまえが歌うんだぞ(笑)。これは当時、1年半ぐらい前ですけど、僕らの恋愛の曲に、あんまり大人の歌詞がなかったというか、「好き」「別れる」はあるんですけど、もうちょっと深いところに行きたくて。ちょうどホールツアーがあって、年齢が上のファンの方も増えてきたところだったので。

想太:まったく同じ理由で、「恋しくて、今も」も書いてます。同時期だったから、感じてるものが一緒だった。

徹:「これが足りないな」と思ってた。

雄大:しかも、いい楽曲が多かったんですよ、この時期。

想太:そうそう。雄大くんが歌詞を書いた「Only for you」とかも、その時期のデモ。だいたい、デモが20曲あったら1曲使うか使わないか。でもその時の曲は、3、4曲使われてる。

──リーダー、この歌詞のテーマはどこから?

大輝:めっちゃ仲良かった友達が結婚して、それでも友達として会う、みたいなイメージでした。実際そういう経験も、ちょっとあったので。微妙なところがいいかなと。

想太:実は好きだったけど伝えてないから、「もう会わないでおこう」とは言えない。

雄大:だから「愛してる」じゃなくて、「それじゃ、またね」って言う。

想太:そうそう。軽い感じで。「またね〜」って。

大輝:そういうもんですよ。

想太:だから、「世の中にそう思われてる女性はたくさんいるんですよ?」という曲ですよね、きっと。

──しみじみ聴きましょう、おっさんのみなさんもぜひ。ところで、僕みたいなおっさんリスナーって、Da-iCEのファンにはいるのかしら。

雄大:いらっしゃいます。ありがたいですね。

想太:ライブハウスツアーの時、絶対にいるおじさん、いましたね。

大輝:アリーナになって、より来やすくなってると思うので。年配の方とかで、「一人で行こうかな」って、Twitterでメッセージをくれる方もいます。それはすごくうれしいことだなと思います。ダンス&ボーカルグループのファンは、女の子ばかりと思われがちなんですけど、それを払しょくしたいです。

──確かに。

大輝:曲もそれを意識していて。歌詞もそうですけど、あまり若いほうに寄り過ぎないというか。無意識的にイメージしていた気はします。

──時代がDa-iCEに追いついてきた。そしてアルバムの最後を締めくくるのが、岩岡徹プロデュース曲「you」ですよ。

雄大:ヘイ、ユー!

徹:まず、こういった楽曲がほしいというイメージを投げて、そこから選ばせてもらいました。ちょっと大人っぽい、年齢高めの感じで、でも暗く聴こえないような音で、ちょっと明るい感じでとか、細かく伝えさせていただきました。あとは、二人(雄大&想太)がよくカラオケで、女性アーティストの楽曲を歌うのを聴いていたので、女性言葉を二人に歌ってほしくて、女性目線の歌詞にしようという着想でした。でも、その時熱があったんで、あんまり覚えてないんですけど。

▲岩岡徹

──アハハ。何だそりゃ。

徹:38度五分あったんで。ちょっと頭がどうかしてたかもしれない(笑)。

──言葉使いがすごく面白い。「邪(よこしま)を届けた」とか、「美辞麗句でしかない」とか。すごい独特。

徹:いやいや。全然です。ありがとうございます。まあでも、四字熟語を入れたいなというのは、思ってたかもしれない。きれいな言葉を使いたいなと思っていたので。

想太:熱出てなかったら、この歌詞じゃなかったかもしれないってことでしょ?

雄大:男の言葉だったかもしれない。

徹:イラン語で書いてたかもしれない。

想太:それ、頭良いっすよ(笑)。

──歌い手としては、この曲は?

想太:ダンスと一緒で、踊ったことがある振付は踊りやすいのと同じで、歌ったことのある言葉は、唇が勝手に歌ってくれたりするんですけど。すごくオリジナリティのある歌詞が多いので、リズムを取るのが難しかったイメージがあります。

雄大:これで「美辞麗句慣れ」はしたもんね。

──次に「美辞麗句」が来ても大丈夫。

想太:一生来ないと思う(笑)。美辞麗句っていう歌詞、見たことないので。でもそういう言葉をバラードに入れられるのがすごいですよね。

──という、メンバープロデュース5曲。特にパフォーマー的には、挑戦でもあったと思うし、また書きたいと思うでしょ。

徹:いや、別に。需要があれば。

雄大:態度悪っ。

徹:そうじゃなくて(笑)。言われたらやります、ぐらいの感じです。

颯:作ってる間はすごく楽しくて、時間があっという間に過ぎていったんです。また何かに関われたら、すごく楽しいだろうなとは思いました。ただ、難しいですね、普段しないことをするというのは。すごく貴重な経験をさせていただきました。

──リーダー。5人全員が責任持って1曲仕上げたことで、グループ全体の意識が上がったとか、そういうことは感じる?

大輝:ダンス&ボーカルグループとしての見え方は、めちゃくちゃいいですよね。本来は、そうあっていくべきだと思う。アーティストと言っている以上は、何かしら、クリエイティブに関わっているべきだと思っているので、それができる5人が集まっているのはすごくいいなと思います。

──今回だけと言わず、機会があったら、この続きをぜひ。最後に、映像作品の話もしておきましょう。<BEST TOUR>の追加公演、1月の東京公演のライブDVD/Blu-rayが6月17日リリース。この後の大阪公演が中止になっちゃったんで、これが事実上のツアーファイナル。

大輝:大阪、やりたかったんですけどね…。

──これで追体験しましょう。

颯:でも、撮れて良かったです。

想太:良かった。撮ってなかったら終わってた。今までは絶対、ファイナルを撮ってたんで。不幸中の幸い。

徹:確かにね。

──今、おうちでくつろぐには最適のライブ映像。見どころは?

想太:今回、ライブの演出家の方が、映像にも携わってくださっているので。演出家の方が見せたかったシーンとか、映像にも盛り込まれてるので、より見やすいというか、スタイリッシュなライブ映像作品になってると思います。ぜひ楽しんで見てほしいです。

取材・文◎宮本英夫







5th Album『FACE』

▲初回盤A

▲初回盤B

▲初回盤C

▲初回フラッシュプライス盤

2020年4月29日(水)発売
■初回盤A(CD+DVD)¥4,500(税抜) ¥4,950(税込) UMCK-7057
■初回盤B(CD+DVD)¥4,200(税抜) ¥4,620(税込) UMCK-7058
■初回盤C(CD+DVD)¥4,800(税抜) ¥5,280(税込) UMCK-7059
■初回フラッシュプライス盤(CD)¥2,136(税抜) ¥2,350(税込) UMCK-7060
(※初回フラッシュプライス盤は在庫終了次第、通常盤UMCK-1656 / POS:4988031378823 (¥2,773税抜)に切り替わります。)

[CD]※全形態共通
M1.FAKE ME FAKE ME OUT
M2.Phoenix
M3.Flight away
M4.Yawn
M5.雲を抜けた青空
M6.恋しくて、今も
M7.BACK TO BACK
M8.Damn it!
M9.WELCOME!
M10.さようならを君に
M11.you

[初回盤A DVD](MV&メイキング)
「FAKE ME FAKE ME OUT」Music Video
「雲を抜けた青空」Music Video
「WELCOME!」Music Video
「BACK TO BACK」Music Video
「Damn it!」Music Video
「Flight away」Music Video
The making of「Flight away」 

[初回盤B DVD内容](撮りおろし企画)
「ふざけちゃって五面なサイ 〜BE-BOP Da-iSCHOOL II 真冬の授業編〜」

[初回盤C DVD内容](ライブ盤)
「Da-iCE COUNTDOWN LIVE 2019-2020」
-OPENING-
BACK TO BACK
イチタスイチ
Limits
-MC-
TOKYO MERRY GO ROUND
Damn it!
FAKESHOW
BET
FAKE ME FAKE ME OUT
-MC & COUNTDOWN-
パラダイブ
-MC-
You & I -5 Voice edit.-
-ENDING-

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