【インタビュー】超特急「何倍もレベルアップした姿で皆さんの前に立てたライブだったんじゃないかな」

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昨年末から今年初めにかけて行われた超特急のアリーナツアー「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2019-2020 Revolucion viva」。大阪城ホール2日間、国立代々木競技場第一体育館3日間の合計5公演で8万人を動員したこのツアーが、いよいよ3枚組Blu-ray作品となってリリースされる。内容が全く異なる2会場のライブの模様を、MCも含めて完全収録された今作。制作時のエピソードやライブ当日の思いなど、メンバーにたっぷりと語ってもらった。

■やるからには堂々と胸を張って後悔のないよう
■出せる限りの力を出そうという気持ちで臨みました


――ではまず、今回のツアー「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2019-2020 Revolucion viva」について聞かせてください。

リョウガ:超特急史上最大規模のアリーナツアーで、僕達も驚くほどの総動員数になりました。クリスマスと年始の公演で結成日を挟む形になったんですが、結成8周年ということで、あっという間でしたが、思い返せばいろんなことがあった濃厚な日々を過ごしてきたんだなと改めて思いましたね。これほどの規模で、こういった時期にライブができたのも、応援してくださっている8号車(超特急のファンの呼称)の方々がいたから。本当に、感謝の思いでいっぱいになりました。

――演出や衣装も自分たちで担当されたんですよね。

リョウガ:そうです。今回は演出や衣装など僕ら自身で手がける部分も多かったりして、気持ち的には結成した頃に戻ったようでした。あの頃は、自分達で1からセットリストも組んでやっていましたからね。その気持ちのまま、何倍もレベルアップした姿で皆さんの前に立てたライブだったんじゃないかなと思います。ツアータイトルにもありますが、僕達にとっても、来てくださった皆さんにとっても、革命を感じることができるような、そして記念すべき2020年という年を明るく迎えられるような5日間になっていたんじゃないかなと思います。

カイ:東京と大阪では全然違う内容だったんです。だからまず東京をやって、映像には残しておくけど僕らの頭の中から一旦東京のことは消して(笑)、大阪の本番を迎えました。大阪公演の後の結成日はユニバーサル・スタジオ・ジャパンでライブをやらせてもらったので、結果的には3つが並行していたんですよね(笑)。でも関東と関西でライブの内容が違うっていうのも僕らにとっては「あるある」なので、今回も来たかって感じでしたね。

――去年は全国47都道府県開通達成、史上最大規模のホールツアーも完遂ということで、そういったこともグループの自信として背中を押してくれたのでは?

タクヤ:そうですね。全国開通というのは僕らが結成した当初からの目標のひとつだったので、時間はかかりましたが、有言実行できて嬉しかったです。そのツアー中も色んなことがあって大変だったんですが、終わってみれば47都道府県しっかり制覇しましたし、最終日の沖縄公演も、沖縄でしかできない特別な内容でやることができたんですよ。次に向かう大きな一歩になったなという実感はありました。


――チケットは即日完売。5公演で8万人という景色はどうでしたか?

タカシ:大阪城ホールと国立代々木競技場第一体育館は、僕らの単独やイベントでもやらせていただくことが多かった会場なんですね。もちろんまたそこでやらせていただけてありがたいという気持ちはあるんですが、どこかちょっと、僕達にとってのホーム感みたいなものも感じていました。だけどその一方で、たとえ同じ会場であったとしても、たくさんの8号車のみんなを前にすると毎回新鮮な景色に見えるんです。会場に足を運んでくれて、声を出して、笑顔になってくれるみんながそこにいるからこのライブが実現できているんだし、僕らがここに立てているんだっていう喜びも新たになったというか。こうして節目となるツアーを毎年やらせてもらえること自体、感謝です。

カイ:8号車の皆さんにとって、2019年の良い締めと2020年の良い幕開けになってくれていたらいいなと思います。

――今回のアリーナツアーもユーキさんが総合演出を手掛けられたそうですね。

ユーキ:セットリストを考えたり、振付師の方を誰にするのかを決めたり、それぞれの曲でどういうものを見せたいかを考えました。メンバーの力も借りて、だけどやるからには堂々と胸を張って、後悔のないよう出せる限りの力を出そうという気持ちで臨みました。プレッシャーではなく、こういうライブにしたいという僕らの思いがしっかり届くかなという不安はありましたが、無事にライブが始まって、届いているという手応えも感じられましたから、すごくよかったなと思いました。


――衣装は東京をカイさんが、大阪はタクヤさんがプロデュースされたんですよね。

カイ:はい。さすがに縫製まではできませんが、生地を選んだり、誰々はこういう感じにしたいって決めたり、上がってきたものの直しをお願いしたりもしました。早替えの時はどこまで残してどう変えるとか、曲や演出によってどう見せるかとか、結構細かくやっています。

タクヤ:私服の時にも思うんですが、自分が好きな服を着ているとその日1日すごくテンションが上がるじゃないですか。ステージに立っている時も同じなんですよね。自分がカッコいいと思っている服、好きな服を着て踊るとよりテンションが上がる。だからいつもすごくやりがいを感じます。でも今回は、今まで以上に深く突っ込んでいきました。

――それは何かきっかけがあったからですか?

タクヤ:きっかけというか、僕はもともと、ただ「こういうイメージで」って投げるのはプロデュースじゃないと思っているんですよ。やるからには自分の個性も出したいし、それを評価してくれる人がいて、挑戦したり反省したりしながら伸びていくと思うんですね。その気持ちが、やるたびにどんどん高まっているんですよ。もう本当は、自分で作りたい(笑)。

――超特急のアパレル部門ができるのも時間の問題かもしれないですね(笑)。ちなみに歴代の衣装ってどうしているんですか?

タクヤ:倉庫に溜まる一方ですよ(笑)。

ユーキ:そのツアーが終わったら、着る機会ないからね。

――ズラッと並べたら、見応えありそうですね。

タクヤ:展示もいいけど、その衣装着てライブやるのも面白そうだよね。

リョウガ:入るかな(笑)。

ユーキ:入らないよ、絶対(笑)。

タカシ:「TRAIN」なんて15歳だから。

カイ:ちなみに衣装に関しては、今回のBlu-rayのブックレットに全部載っています。僕とタクヤが描いたラフ画も、手書きしたこだわりのポイントなんかも載っているので、それも読みつつライブ本編を見てもらうとより深く楽しんでもらえるかなと思います。

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