【インタビュー】MACO×藤野良太、ドラマ『僕だけが17歳の世界で』挿入歌「桜の木の下」誕生秘話

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話題沸騰中のAbemaTVオリジナルドラマ『僕だけが17歳の世界で』だが、ドラマ内容と共に話題となっているのが、劇中でオンエアされる度に「涙腺崩壊」「涙なしには聴けない」「サビの歌詞に共感する」といったコメントが飛び交うMACOの挿入歌「桜の木の下」だ。

4月2日23時からの最終話の放送を目前に、プロデューサーの藤野良太と劇中2曲の挿入歌「桜の木の下」「3月9日」を歌うMACOのスペシャル対談をお届けしよう。


──2人が知り合ったのはどういう経緯ですか?

藤野良太:僕がフジテレビにいた2016年、あるドラマの主題歌候補を決めるときにMACOさんの曲を聴いたのが最初でした。そこから、どこぞの我儘プロデューサーが…僕のことなんですけど(笑)、何回も何回も「書き直して」とお願いして手直ししてもらって、あげく違う曲にしちゃったという酷い話がありまして。

MACO:一生忘れないプロデューサーさんになりました(笑)。

藤野良太:まあ、ラブストーリーって真逆の印象から入るものじゃないですか(笑)。

──最初は悪い印象からスタートして、どんどん近づいていくという?

藤野良太:そう(笑)。そこから時は巡って、MACOさんのライブに行ったんです。その後にご挨拶したら「何度でも書きますから」というパンチラインを貰って、それがグサっと刺さったんですよ。そこから数年経って、ドラマ『僕だけが17歳の世界で』(以下、ボクセカ)の名前がないくらいの段階で「もう1回、一緒に交われたら良いな」と思って依頼しました。

──『ボクセカ』を作るにあたって、意識したコンセプトは?

藤野良太:最初は、AbemaTVということもあって尖った企画を考えていたんですが、作っていくうちに「フジテレビから独立して一番最初に作るドラマがこんな変化球でいいのか」と感じ、得意ジャンルで勝負しよう思いました。ただ「別れ」をテーマに企画を通していたり、AbemaTVでやるからには「恋愛リアリティーショーに勝たなきゃいけない」となったときに、「ファンタジーで勝負しなきゃ」と思うようになり、キーワードを頭の中に足していったらコンセプトが降りてきました。

──MACOさんが感じる『ボクセカ』の魅力とは?

MACO:出演者の皆さんに実際会ったときの印象と、ドラマの画面の向こうで見る感じが全く一緒だったことにすごく驚きました。雰囲気が本当の同級生みたいで。だから画面を通してもより泣けるし、共感できるし、自分も学生時代に戻った気分になれるんです。

藤野良太:ああいう状態に持ってくるのが必ず大切と思っています。特に若いキャストって、役柄にどこか1点、本人たちが持っているいいところを持たせて、そこから膨らませた方が役に入りやすい。自分との接点を見つけてくれて、いい表情をすごく引きだせるんです。飯豊まりえちゃんとも、最初に「飯豊まりえの武器は何? 良いところって何だと思う?」という質問をして。

MACO:「笑顔」ですよね。

藤野良太:そう。この話は「17歳の頃は大切な人がいて、その人がいたから笑えていたけど、そんな芽衣ちゃんから笑顔が消えて、その大切な人が戻ってくることによって笑顔を取り戻すまでの話」と伝えたら、スッと入ってくれたんです。その代わり、17歳の笑顔と24歳の笑顔は違うから、1話目は17歳で、最終話は24歳の笑い方にして、最後の笑顔をちゃんと大切にしていこうね、と。

MACO:そうなんですね。私、この話を今初めて聞いたんですけど、1番のサビが「あなたの笑顔が私を救ったのです」で始まるのでビックリしました。

藤野良太:だからすごいと思ったの。それを資料から読み取ったんだと思って。

MACO:めちゃくちゃ分厚い紙資料が送られてきて、夜寝る前にベッドの中で読んで「桜の木の下」というキーワードを大事にしながら、芽衣ちゃんに憑依して書きました。

藤野良太:本当にすごい。僕がドラマ主題歌をお願いしたなかで、歌詞を修正しなかったことでは今まで1回もないんですけど、今回のMACOちゃんが初めて1回も修正なく進みました。

MACO:そうなんですね。2番の「桜の木の下」のフレーズなんて、まだまだたくさん言葉があったんです。2番の歌詞こそ大事だと思って、悩みに悩みましたね。私、「好き」とか「大好き」とか「愛してる」ってサビでストレートに言っちゃうんです。だから、それを言わない歌詞を2番にはめてみたいって話し合って、「あなたの記憶で私は生きれるのです」というフレーズになりました。

藤野良太:MACOちゃんの歌詞ってすごくストレートだけど、ディテールに惹かれるんです。ただ「大好き、愛してる」と言っているだけだと映像が浮かばないんですけど、ディテールがある歌詞って、風景がパーンって浮かぶというか。


──「桜の木の下」の歌詞を書く上で膨大な資料があったという話ですが、キーとなる一言があったりしたんですか?

MACO:キーワードとして「桜の木の下」がありました。学生であることや、そこでじゃれ合うシーン、人は蘇るというコンセプトを踏まえて歌詞を書きました。

藤野良太:そういえば4年前って何曲か候補があったけれど、今回は1曲だけドンと送られてきたんですよ。

MACO:全部が一気に降りてきて「これしかない」と思って。メロディーもある日、自分の部屋でストンと降ってきたというか。

藤野良太:メロディーと言葉、どっちから降りてきたの?

MACO:言葉です。言葉を書いているときに、メロも書いちゃえというところまで進んだんです。自分的に切ないメロが降りてきたと思って、歌詞と一緒にほぼ同時進行で書いていました。

藤野良太:フレーズは頭から順番に降りてきたの?

MACO:そうです。

藤野良太:「生まれ変わってもまた会いたい」から作ったのかなって思っちゃった。歌は一発目でとったテイクなんだよね。

MACO:そうなんです。レコーディングって、ピッチがどうとか、技術面の方に気をとられちゃいがちですけど、降りてきた歌詞って1stテイクを超えられないことが多くて。今回も一発目に録音したものが使われました。

──でき上がった曲がオンエアに乗ってるのを見ると、別の感情が生まれたりもしましたか?

MACO:いち視聴者として、あの場面で自分の曲が流れると、やっぱり「このドラマのために書いた曲だな」とすごく思います。

藤野良太:でも、7話と8話で本領を発揮するんですよ。今はあえて「桜の木の下で」というフレーズまで流していないんです。なぜかというと、あの2人は桜の木の下で会ってないから。だから、そこがバシッとはまる最終話を早く見てほしいです。

──これからもふたりのタッグが楽しみですね。

藤野良太:今回は企画書や作品ありきでやってくださったと思うんですけど、次はMACOちゃんの曲からドラマを作ってみたい。ミニドラマとかになるのかもしれないけど。

MACO:いいですね、それやりましょう。いっぱいストックがありますよ。いろいろな恋愛が(笑)。

藤野良太:情景が浮かぶ曲がすごくあるからいいと思うんです。ストーリーと曲が本当に出会ったら、ものすごく素敵になるじゃないですか。主題歌や挿入歌というより、そうじゃない作り方がもっとあってもいいのかなと思って。

MACO:新しい。ぜひやりましょう。私は、そうですね…やっぱり、今後の藤野さんが作る作品に、また曲を書き下ろしたいです。今回のように登場人物の設定とか企画書からでもいいんですけど、台本が出来上がってから読み込んで、憑依してしっかり歌詞を書いてみたいと思います。

MACO「桜の木の下」


2020年3月27日(金)リリース
https://lnk.to/sakura_no_kinoshitaWN

AbemaTV最新オリジナルドラマ『僕だけが17歳の世界で』


佐野勇斗&飯豊まりえ、幼なじみ役で恋愛ドラマ初共演&W主演
毎週木曜夜11時~(全8話)放送※4月2日(木)最終回
@AbemaSPECIALチャンネル
https://abema.tv/video/title/90-1342
(C)AbemaTV
番組公式Instagram:https://www.instagram.com/sakura_neco17/ 

◆MACOオフィシャルサイト
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