【インタビュー】HAWAIIAN6、2年半ぶり新作完成「楽曲や歌がみんなの楽しみになってくれたらいい」

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HAWAIIAN6が3月25日、5thミニアルバム『The Brightness In Rebirth』をリリースした。収録された全6曲がHAWAIIAN6サウンドのド真ん中。すでにライブ披露されていることに加え、先ごろMVが公開されたリード曲「Stand By You」による怒濤の2ビートやエモーショナルな旋律は、どこまでも突き抜けて痛快極まりない。

◆HAWAIIAN6 画像

HATANO (Dr)曰く、「このバンド本来の作り方に戻したほうがいいかなって」と進行した制作作業は結果、試行錯誤を重ねながらも前作から約2年半の年月を実りあるものにしたようだ。シンプルで強くしなやかな楽曲構成、オーバーダブを極力排除したアンサンブルが強固にしたのは、トリオならではのスリルと躍動感だった。ミニアルバムリリース当日の3月25日、メンバー3人に訊いたロングインタビューをお届けしたい。

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■このバンドらしいことをやるには
■“一人の個性だけで作らない”が正しい

──この取材をしている本日3月25日は、新作『The Brightness In Rebirth』の発売日ですよ。

HATANO:あっ……忘れてました(笑)。今、時期が時期なんで、正直そんなことに浸っている頭のゆとりがないというか。いろんなニュースやワイドショーを見ている時間が多くて(苦笑)。

──とはいえ、約2年半ぶりの音源をリリースできたことに、どこか安堵感みたいなものもありますか?

HATANO:録るものを録って、マスタリングが終わった瞬間がいちばん安堵感を抱くときで。やることはやったから、その後はもう、っていう(笑)。

▲YUTA (Vo, G)

──ツアーで忙しくしているものの、それ以前は、ここまでリリースが空いたこともなかったくらい久々の音源だと思うんです。今回の曲作りをスタートさせたのはいつぐらいからですか?

YUTA:けっこう前といえば前なんですけど、できなかったんですよね、曲が。簡単に言っちゃえば、曲作りに向かっても湧き上がってこなかった。

──スランプという言葉にも置き換えられるような状態ですけど?

YUTA:スランプといえばそうなのかもしれないですけど。曲を生むことだけでなく、ライブ自体も思うようにできなかった時期もあったし、全然ダメだなっていう。それが解決したのかって聞かれても、すべて解決したわけでもない(苦笑)。

HATANO:すごくたくさんのライブ本数だったから、時間の使い方がうまくいかなければこうなるだろうな、と予想してはいたんですよ。今回の音源を作ることを決めたのは、2018年の10月ぐらいで。ネタ出しというか、曲作りを2019年6月ぐらいまでやって、11月にはレコーディング予定だったんです。10月にはツアーも入っていたから、逆算すると9月には曲が固まってないとヤバいって状況。去年の夏前ぐらいの時点で、すでに計画通りに進んでなかった。

YUTA:曲作りが難航したといえばそうだし、できなかったといえばできなかった。

──最初に生まれたのは、どの曲のどの部分だったりするんですか?

YUTA:えっと、全然覚えてないですね(笑)。いろいろ作ってはいましたけど、なかなか自分でピンと来なかったんですよ。

HATANO:どれが最初だったかは覚えていないですけど、2曲目の「Unknown」はネタ出しのときからそれなりの形で出来上がってて。他の曲は、展開がすごくいっぱいくっついていたんです。4分ぐらいの曲に、7展開とか8展開ぐらい。あとドラムのフィルから始まるイントロだったのが、6曲中4曲あって、音源として曲を並べたときにそれは引っかかるなと。

▲HATANO (Dr)

──結果、シンプルでソリッドな曲が多いですが。

HATANO:そうそう。ここだけは変えたくないってところだけを残して、このパーツを外してみようとか、このアレンジを変えてみようとか。ありか/なしかのジャッジをして、次のリハまでに別のアレンジをぼんやり考えて、それをやってみたり。展開が多すぎると曲が難解になっちゃうし、もちろん逆になさすぎるところには展開を足したりとか、そういう作業もしたり。ワサワサずっとやってましたよ(笑)。

──原曲をHATANOさんとGUREさんに投げて、解体や構築などが繰り返されたんですか?

YUTA:そうですね、はい。

──それによっての変化やまとまり方に、ある種、期待もしていたんですか?

YUTA:というか、俺もアレンジの場にいるので、“ああ、そうか”って感じで、いろいろ直したりして。それで曲が徐々に見え始めていったんです。

GURE:僕の場合、ベースパートは抜いて原曲を送ってもらうので、まずキーを探して、自分で“ああしたいこうしたい”ってベースアレンジを出していく。それを全員で合わせてみてどうか、という感じだったんですよ。

HATANO:だから、作り方として時間が掛かるんですよ。2013年のコンピ盤『THE ANTHEMS』(locofrank、HAWAIIAN6、dustboxの3バンドによるスプリットアルバム)以降のミニアルバムやアルバムは、YUTAから送られてきた原曲のまま録っていたんです。良いとか悪いとか思ってても、とにかく作られた原曲のままレコーディングをしていた。だから変な話、ラクなんですよ。流れ作業みたいな感じで進められるから、時間は掛からない。

──ところが今回はそうしなかった?

HATANO:そういうやり方を何度か繰り返すうちに、“らしさがなくなっていく”ってことも感じて。このバンドっぽくないことになっていくというか。PIZZA OF DEATHに所属していた時代は、YUTAから出てきた曲のアイデアに対して、メンバーみんなで“ここを変えよう”ってやったり、そこからさらに“ああでもこうでもない”を重ねていくっていう作り方だったんです。要するに、一人の個性だけで作らないのが、このバンドが最初からやってきたこと。それこそ意味のあるものだということを、別の作り方でやってきたここ何作品かで感じたんですね。それを踏まえて、このバンド本来の作り方に戻したほうがいいかなって。ただ、お互いが納得する着地点を探すことは簡単ではない。それを探しながらやっていくのは、ある種のストレスもあれば時間も掛かって。でも、このバンドらしいことをやるには、それが一番正しいやり方だってのは見えていたんで。

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