ジョー・ウォルシュ、ジョン・エントウィッスルと疎遠になった理由を語る

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イーグルスのジョー・ウォルシュが、ザ・フーのジョン・エントウィッスルが亡くなる前、彼と疎遠になっていた経緯を明かした。ウォルシュはエントウィッスルが2002年6月27日に死亡する数ヶ月前、NAMM(アメリカの楽器、音響機器などの展示会)で彼に会ったが、それが最後になってしまったという。

◆ジョー・ウォルシュ画像

先月英国で出版されたエントウィッスルの家族公認のバイオグラフィ・ブック『The Ox: The Last of the Great Rock Stars』の中で、ウォルシュはこう語っている。「しばらく、ジョンの楽屋で過ごし、それから食事に出かけたんだ。彼が聴力に問題を抱えていることに気づいた。それに、僕がかつて知っていたジョンとは違い、話の筋が通っていなかった。飲み過ぎていたのか、なんだか、わからなかったけど」

「個人的に、僕は1994年までそんな感じだった。その頃までには、僕はアルコール依存症全開のコカイン・クレイジーになってた。でも、僕は過剰摂取したり死ぬ前にどん底に落ちたんだ。僕のブラザー達の多くは違う道に進んだ。僕がシラフになったとき、ジョンと僕は全く違う世界に生きてた。何度か彼に会いに行ったが、以前のように朝まで騒ぐことはなかった。彼はまだそうしてた。だから、僕らはちょっと距離を置くようになったんだ」

ウォルシュは、後悔しているようだ。「彼と対峙すべきか、それができるのかさえ、僕にはわからなかった。結局のところ、僕はジョンと向き合い、“おい、お前おかしいぞ”って彼に言うことができなかった。当時の僕は、自分がシラフでいることに手いっぱいだったんだ。それから時間が経ち、いまなら、気にかけている人に“聞け、僕は自分が何を話しているかわかってる”って言える」

ウォルシュは、エントウィッスルが身体面だけじゃなく、精神的にも悪くなっていると感じたそうだ。「ろれつが回っていなかったし、思考過程も単純じゃなかった。僕に言わせれば、キース・ムーンは行けるとこまで行ってやれ、何でもありだと心を決めていた。ジョンの中にも少しはそういうところがあったのかもしれない」

エントウィッスルは亡くなる前、自伝に取り掛かっていたが、完成させることはできなかった。しかし、そのとき残したメモが助けとなり、先月、Paul Rees著で『The Ox: The Last of the Great Rock Stars』が出版された。

Ako Suzuki
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