アンドレア・ボチェッリ、ミラノ大聖堂から世界へ希望の歌声「生涯忘れ得ぬ日に」

(C) LUCA ROSSETTI, COURTESY SUGAR SRL, DECCA RECORDS

アンドレア・ボチェッリが現地時間4月12日（日）、イタリア・ミラノのドゥオーモ大聖堂で無観客のソロ・コンサート＜Music For Hope＞を行なった。

◆アンドレア・ボチェッリ動画、画像

同コンサートはミラノ市とドゥオーモ大聖堂の招聘により開催されたものだ。ボチェッリは復活祭の日曜日に、大聖堂の専属オルガン奏者、エマヌエーレ・ヴィアネッリの伴奏で「パニス・アンジェリクス（天使のパン）」（フランク）や「アヴェ・マリア」（バッハ／グノー）など、この日のために選ばれ特別に編曲された歌の数々を届け、最後はドゥオーモを背に「アメイジング・グレイス」を披露。この模様はYouTubeを通じて世界へ生配信され、大きな反響を呼んだ。

(C) LUCA ROSSETTI, COURTESY SUGAR SRL, DECCA RECORDS


ボチェッリは次のようにコメントを残している。

　　　◆　　　◆　　　◆

「この未曾有の体験は私にとって深い意味のあるものでした。この思いを私は胸に抱き続けることになるでしょう。今年の聖なる復活祭が、こうして人類緊急の事態に見舞われたことは大きな痛みです。が、それゆえにその意味はより大きく、実りをもたらすものとなり、私にとっても生涯忘れ得ぬ日となりました。同じ場所に、それぞれが1人で、そこにいる。それはまさに神を前にした人間一人ひとりの姿そのものです。と同時に、何百万もの人々の祈りの声を、一つの声として表現する立場に私がいられたこと、その喜びに深く感銘を受けています。愛は神から贈られるものです。それをいかに広めるか、それこそが人生の目的そのものです。またしても私は人生に生かされていることを感じています。この素晴らしい機会を可能にしてくださった、ミラノ市とドゥオーモ、そしてこの企画に、地球を抱擁することに賛同してくださった、天からの恵みによってもたらされる勇気と信頼、希望を信じる人々の信仰心に感謝します」──アンドレア・ボチェッリ

(C) LUCA ROSSETTI, COURTESY SUGAR SRL, DECCA RECORDS

　　　◆　　　◆　　　◆

なお、これらのパフォーマンス音源は後日、ストリーミング・サービスにてデジタル配信予定とのことだ。