【コラム】マカロニえんぴつの「レモンパイ」を作ってみた 〜BARKS編集部の「おうち時間」Vol.009

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BARKSでは先日、マカロニえんぴつ・はっとり(Vo,G)にニューアルバム『hope』についてのインタビューを行なった。(インタビュー記事はコチラ)本作についてはっとりは以下のように語っている。

──2019年は駆け抜けていった感覚ですけど、やっぱり「レモンパイ」から加速していったかなって印象なので。そういう意味では今回のアルバムには「レモンパイ」以降の、ちゃんとした正装に着替えて、人様に会いにいく格好をしたマカロニえんぴつのいいところしか見せてない感じです。

つまり、『hope』を知るには、まず「レモンパイ」からなのだ。


この取材に立ち会うにあたって改めて『hope』をしっかりと聴いたのだが、私はそもそもレモンパイを食べたことがなかった。(私の生活圏内にレモンパイは売っていない)そんな状態で、「レモンパイ」という楽曲および『hope』を本当に理解できたことになるのだろうか……。

ということで、BARKS編集部もテレワーク中の今、「#おうち時間」を利用してレモンパイ作りに挑戦してみた。レモンパイを知ることで、よりレモンパイを深く理解できるはず! そして単純にレモンが大好きだからレモンパイ食べたい!(※なお、筆者は特にお料理上手なわけでもなく、なんならお菓子作りは苦手。なので本格的なものは作れませんし、お目汚しの可能性が高いです、すみません。)

  ◆  ◆  ◆

材料
■レモンパイ
レモン:1/2個(防カビ剤などの使われていないもの)
砂糖:50g
水:50ml
冷凍パイシート:1枚
卵黄:1個
粉糖 :適量

■レモンカードのタルト
レモン汁:30ml(レモン約1個分)
卵:1個
砂糖:60g
無塩バター:50g
市販のタルトカップ:2個
※パイ生地にレモンカードとメレンゲを載せた本格派レモンパイを作る予定が、いざ作り始めたところでパイ生地を焼くときに使用する重石がないことに気づいたのでタルトに変更。無念。
(参考:クラシル)

  ◆  ◆  ◆

材料を準備したら、まずは手洗い。こんなご時世でなくとも、調理の前には完璧に手洗いを。記事全体の色合いを見て、コチラの手洗い動画をセレクトした。Wash!Wash!Wash!。

■レモンパイ
(1)左手にレモン、右手にペンを持ちたくなる気持ちを抑えて、レモンを厚さ3ミリ程度の輪切りに。“安らかなロクデナシの午後”に広がる爽やかな香り!


(2)それをまた半分に切り、半月型にしたら砂糖、水とともに落し蓋をして弱火で10分ほど煮ます。写真の謎の画角と写真の粗さは、鍋に生活感が出すぎていたためトリミングしたから。“まじダッセえ、叱ってくれい!”


(3)解凍しておいた冷凍パイシートを厚さ3ミリに伸ばし、半分にカットし正方形に。正方形の中に正方形を作る感じで切り込みを入れる。


(4)外周に卵黄をハケで塗り、対角線上の角を合わせて折りたたむ。そう、“長い夜”を“一つ折りで二人占め”するかのように。


(5)フォークで生地に穴を開け、(2)で作ったレモンを載せる。その間にオーブンを200℃に予熱。



(6)天板にクッキングシートを敷き(5)を並べ、10分焼く。初めてなのでこれでパイが膨らむのかドキドキしてオーブンを開けて確認したくなるが“君に触ったら終わるかな 終わってしまうかな”と思って我慢。無事焼き上がったら、オシャレに見えるので粉糖も振りかけておく。


■レモンカードのタルト
(1)「というかレモンカードって何? 」。“僕はまだちゃんと君を知らない”んだよなと思いながら、レモン1個を絞って30mlのレモン汁を作る。レモンって本当にいい香りで大好き。“これ恋かもね”。卵はしっかり溶いて、漉しておく。

(2)卵、砂糖、無塩バター、(1)を混ぜて中火にかける。とろみがついたら火からおろし、粗熱をとる。“石の上slow”で、我慢して待つ。


(3)冷めたら(2)をタルトカップに流し込んで、冷蔵庫で冷やす。タルトカップは4個用意したものの、レモンカードが足りなかった。


  ◆  ◆  ◆

そんなこんなで完成したものがコチラ。初めて作ったけど、それっぽいかも……!と感動。


バターの香るパイ生地はサクサクで、そこに乗ったレモンの香りがたまらない。甘いパイに、ちょっとの酸味。なんというか、恋の始まりの甘酸っぱい気持ちがふんわり口中に広がる感じ。朝ごはんのデニッシュとしても良さそう。タルトの方は、思ったよりも甘い。こっくりしたレモンカードの濃厚な甘さのあとに、レモンの酸味が追いかけてくる感じ。


この曲のタイトルにショートケーキでもシュークリームでもなくパフェでもなく、「レモンパイ」が選ばれた理由。そしてこの楽曲がいかに「レモンパイ」に似合うかということ。それがわかった。爽やかで、甘酸っぱくて、ポップで、ちょっとエモい。机上で色々と考えていたときよりも、レモンパイを一口食べたことによってすんなり「レモンパイ」という楽曲が身にしみるというか……。初めての感覚だ。

今回は楽曲タイトルをきっかけに、初めてのレモンパイ作りに挑戦した。そして改めて2つの意味で「レモンパイ」の良さがわかった。それに加え、今は「カスタードを入れたらもっと美味しそう」「メレンゲをのせた本格的なレモンパイも作りたい」とムクムクとお菓子作り欲が湧いている。私の生活の中に、「お菓子作り」というワードが追加された感じ。

外出自粛で一日中自宅にいると、気分が塞いでくることもある。そんなときは「#おうち時間」を利用して、何か初めてのことにトライしてみようと思う。そうすれば日々の生活にも新たな視点が加わるはず。音楽を聴くことからも、いろいろなアイディアが湧いてきそうだ。それってとてもワクワクする。

とりあえず、これから甘酸っぱい恋をする機会があったとしたら、私は「レモンパイ」を聴いてレモンパイを焼くだろう。その日が楽しみだったり、恋をするなら激甘なショートケーキな恋がいいよなと思ったり。

文◎服部容子(BARKS)
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