つんく♂×クミコ&井上芳雄、親子の愛情と絆を歌ったデュエット・シングル

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つんく♂が作詞・作曲し、クミコ&井上芳雄が歌う新曲「小さな手」を収録したデュエット・シングル「小さな手/きずな」が6月24日(水)にリリースされる。

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癌による声帯摘出手術から2019年で5年が経ったつんく♂は、新たなチャレンジとして、自らの家族との体験をもとにした、母と子の切なくも心温まるストーリーを持つ絵本を初めて制作(双葉社より6月出版予定)。これを進める中で、絵本の世界観を音楽でも表現し、より多くの人たちへ届けられないかと考え、2015年に行われた“次世代に歌い継ぐ子守唄”プロジェクト「うまれてきてくれて ありがとう」でタッグを組んだクミコに声をかけた。


▲つんく♂

この依頼を受けたクミコは、つんく♂の想いに共感しつつ、作品が“次世代に伝える母と息子の物語”であるならば、自分ひとりで歌うよりも、次の世代へのメッセージを伝える担い手として、家族を持つ男性と共演することがよいのではと提案。かねてより親交のある井上芳雄に直筆の手紙を送り、デュエットの依頼をした。

それを読んだ井上は、小さな子を持つ親としてその思いに共感し、オファーを快諾。これによって、2010年にリリースされたミニアルバム『届かなかったラヴレター」 ソングブック』以来10年ぶりに“クミコ&井上芳雄”として楽曲をリリースすることが決定した。


▲クミコ&井上芳雄

楽曲の制作は2019年末からスタートしたが、2020年に入って新型コロナウイルス感染症が深刻化。世界中の人々が多くの時間を家の中で過ごし、家族や親子で向き合う機会が増えていく中、つんく♂の絵本や新曲には、不安を抱えている人々の心の希望となり、一つの光になればという願いが込められることになった。

2月初旬にはつんく♂、クミコ、井上による初めての顔合わせが実現したものの、その後は会うことが難しくなり、オンラインでコミュニケーションを取りながらのリモート作業が中心となっていった。

そんな状況の中で誕生した「小さな手」は、“母と子のつながり、家族の絆”をテーマにクミコと井上がさわやかに歌い上げ、世代をこえて楽しめる明るいポップナンバーに仕上がっている。

あわせて収録される「きずな」は湯川れい子が作詞、宮川彬良が作曲し、亀渕友香&VOJAの歌唱によって2005年に発表された楽曲。過去には松浦亜弥や平原綾香も同曲をカヴァーしており、今回はクミコと井上のデュエットVer.として収録されている。


▲「小さな手/きずな」


▲湯川れい子

なお、シングルはCDの発売に先駆け、井上のデビュー20周年記念日である6月6日(土)に先行配信がスタートする予定。リリース情報の公開にあわせて、つんく♂、湯川、クミコ、井上より下記のコメントが届いている。

   ◆   ◆   ◆

■つんく♂ コメント

2020年が人類にとってとても重要な年となったことはご承知のことと思います。
当然、音楽の世界に至っても過去に経験したことの無い大変な状況であることは間違いありません。
大人はいろんな過去の経験から物事の基準を頭の中で計算し、今がどんなところにあるかを判断しているのだと思います。
そういう自分なりの物差しがあるということですね。
私も子を持つ親となって10年以上が経ちますが、我が子からも日々教わることだらけ。
彼らには私たち大人のような経験値からの概念が少ないので、現状況が大変かそうでないかの前に、こんな惨事の中においても楽しみを見つけ、工夫し、ルールを作って兄妹と遊んでます。
時には喧嘩もし、それでも笑顔になって、おやつのことは忘れず、夜になったら眠そうな顔をし、歯をみがいて眠る。
そう。親が気がつかない間に日々成長してる。
昨年より私は絵本の企画をしてきました。
我々大人が子どもからたくさん勇気をもらう絵本です。
そんな絵本の制作を進めている途中、クミコさんと話す機会があり、「そんな楽しい企画があるならぜひご一緒に!」と賛同いただき、彼女の友人でもある井上くんを紹介いただきました。「じゃあ、世の中をほんわかあったかい気持ちに出来そうなデュエットソングが良いね!」と今日まで話が進んで参りました。
3世代で楽しめる、そんな曲ですよ!
子どもの大人に対するするどいツッコミ。
子どもの思い描く無限の想像力。
家の中、喧嘩ばかりしてうるさいと思えども静かすぎて何もしないでいる方が不安に思うもの。
大人(親)の想像の中にいるより、そんな大人の常識から思いっきりはみ出して飛び出してくくらいの子どもであって欲しいなぁって思う、そんな曲でございます。
世界中の子どもたちに良い意味で驚かせて欲しいですね!

   ◆   ◆   ◆

■湯川れい子 コメント

あらためて、命の温かさ。その命の大切さ。つながり合う命への愛しさを、強く強く感じている毎日です。
この思いもかけない地球規模の苦しい日々の中で、「小さな手」と、「きずな」を、今、涙を流しながら聞いています。
これ以上に大切なものなんて、本当は何も無いんですよね!だから、その為だけにも、私たちは明日を信じて、しっかりと生きなければ。
つんく♂さん、クミコさん、井上さん、素晴らしい歌をありがとう!!

   ◆   ◆   ◆

■クミコ コメント

明るく自由な気持ちがどこかに消えてしまいそうな今。
これまでいただいたご縁から、二曲をリリースできることになりました。
そのご縁というのは、湯川れい子さん、つんく♂さん、そして井上芳雄さんです。
湯川さんは、2015年に「うまれてきてくれて ありがとう」を作詞され、作曲者としてつんく♂さんをご紹介くださいました。
(殺伐とした時代だからこそ温かい子守唄を、という想いから誕生した歌です)
ここから始まったご縁で、今年、つんく♂さんが出される絵本から歌を作ろうというお話をいただきました。
子と親の繋がりを歌うのに、ちょうど親子ほどの年齢差の井上芳雄さんとのデュエットこそふさわしいと思いつきご連絡すると、小さいお子さんのパパにもなられた井上さんは、この申し出を快く引き受けてくださったのです。
こうして、3世代の繋がりの歌が出来上がりました。
これがビート感溢れる「小さな手」です。
そしてもう一曲「きずな」。
今年音楽業界60年を迎えられる湯川さんが、これまでずっと大切にしてこられた歌です。
過去から未来へと続く絆。人と人とが繋がり生き合う世界。
この歌は、これまで様々な方々が歌って来られましたが、その歌の繋がりの中に井上さんと私も加えていただくことになりました。
どちらの歌も、手を繋ぎ合う歌です。
人と人とが接触を禁止されている今だからこそ、歌の中で手を伸ばし合い、繋がり合いたい。
ひとりだけどひとりじゃない。そんなメッセージをお届けできればと思っています。

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■井上芳雄 コメント

本当に大変な世の中になってしまいました。
先が見えず、前を向くのが難しい毎日。
それでも、子どもたちは毎朝、目をキラキラさせながら起きてきて、気づけばびっくりするほどの成長を見せてくれます。
今は会えない家族や友人たちとも、連絡を取り、近況を報告して励まし合いながら、その存在を変わらず近くに感じることができます。
今回素晴らしいご縁を頂いて、「小さな手」と「きずな」の2曲をレコーディングしました。
湯川さん、クミコさん、つんく♂さんという人生の先輩方とご一緒させてもらえたことは、僕の宝物です。
僕に何かできるとすれば、この曲たちを次の世代に繋げていく橋を架けること。
どんな時でも、いや、こんな時だからこそ歌が必要だと信じています。
どうか届きますように!

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■シングル「小さな手/きずな」

2020年6月24日(水)CDリリース
COCA-17767/¥1,350(税込み)

【収録内容】
1.小さな手(作詩/つんく 作曲/つんく 編曲/鈴木俊介)
2.きずな(作詩/湯川れい子 作曲/宮川彬良 編曲/大貫祐一郎)
3.小さな手 インストゥルメンタル
4.きずな インストゥルメンタル

【先行配信】
2020年6月6日(土)
COKM-42768

1.小さな手
2.きずな

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