【インタビュー】WANDS、第二弾シングルに王道感と新境地「もう一度やる意味があるなって」

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WANDSが本日5月20日、第5期始動第2弾シングル「抱き寄せ 高まる 君の体温と共に」をリリースした。TVドラマ『サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 season2』の主題歌としてオンエア中の同曲は、1990年代にミリオンセラーを連発したWANDS王道のメロディックでフックのあるラブソング。新たなボーカリストに上原大史が起用された理由がストレートに伝わるナンバーでもあり、作曲を担当した柴崎浩(G)が上原の魅力を引き出したという事実が今後のWANDSへの期待を加速させてくれる。

◆WANDS 動画

初回限定盤には「世界が終るまでは…」のカップリング曲をリアレンジした「Just a Lonely Boy ~WANDS 第5期 ver.~」、通常盤には代表曲「愛を語るより口づけをかわそう ~WANDS 第5期 ver.~」をパッケージ。ドラマのタイアップが決まる前に完成していたという新曲のエピソードとともに、ほっこりした温度感が伝わる3人の関係性について、上原と柴崎にたっぷり語ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

■ラブソングは書いたことがなかった
■初挑戦というか新境地ですね

──2019年に第5期WANDSとして始動し、2020年1月に第一弾シングル「真っ赤なLip」をリリースしてから感じている手応え、ファンや周囲の反応について印象深いことを教えてください。

上原:WANDSは有名なバンドなだけに、新たなボーカリストとして加入することになって最初はどういう反応が返ってくるのかわからないし、すごく不安はあったんです。よく思わない人もいるんじゃないかって。でも、「真っ赤なLip」を発売したら、聴いていただいた方々から「応援してます」とか「これからが楽しみだ」っていう前向きな言葉をかなりいただけたので、“よかった!”と思いました。

──上原さんが抱いていた不安というのは?

上原:やっぱり今までのWANDSと比較されるんだろうなって。「新しいボーカル? ふざけるな」みたいな感じで(笑)。

柴崎:興味を持っていただいてライブに足を運んでくれた方々と直接会えて嬉しかったし、励みになりましたね。同時に「新しいWANDSってどうなんだろう?」ってクエスチョンを抱いている人もたぶんいっぱいいるだろうから、そういう人たちにも“いいな”って思ってもらえる曲とライブパフォーマンスで表現していかなきゃいけないなと思っています。

▲上原大史 (Vo) / <スペシャルライブイベント>2月16日@東京・渋谷eggman

──柴崎さんが嬉しかったリアクションはありましたか?

柴崎:「真っ赤なLip」を買っていただいた方の中から抽選という形で、大阪と東京でライブイベントを開催したんですが、お客さんみんなが、WANDSの過去の曲を口ずさんでいる姿を見て、“特定の誰かのファンというよりWANDSの音楽が好きな人が多いんだな”って実感したんです。嬉しかったし、“もう一度、やる意味があるな”ってすごく思いました。

──大合唱になって拳を振り上げていましたものね。

柴崎:WANDS愛を感じましたね。

──そんな手応えを経てリリースされる第二弾シングル『抱き寄せ 高まる 君の体温と共に』はドラマ『サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 season2』の主題歌ですが、ドラマのタイアップということもあり、曲を書くに当たって意識されたことはありましたか?

柴崎:今回、曲が先にあったので、ドラマの脚本を見てから書いたとかっていうわけではなくて。プロデューサーが「ドラマの最後は、ほっこりした雰囲気で終わりたい」とおっしゃっていて、すでに作曲していたこの曲を聴いていただいて「ぜひ!」と即決していただけたという経緯です。

──WANDSの王道を思わせるキャッチーなナンバーですが、上原さんのボーカルを活かすためにこだわったところはありますか?

柴崎:第5期WANDSではまだ1曲しか新曲を披露していないので、「真っ赤なLip」とはまた違う歌唱と魅力を表現できる曲が書けたらいいなと思っていました。上原には泣きのメロディが絶対合うだろうと思っていたので、そこはうまく活かせたと感じています。

──サビの部分も鮮やかなメロディで印象に残ります。

柴崎:ありがとうございます。


──上原さんは曲を聴いたときにどんな印象を受けました?

上原:「真っ赤なLip」を初めて聴いたときはカッコよくて衝撃的だったんですけど、僕の中のWANDSのイメージとだいぶ違ったのと「1曲目からこう来るのか」って想像していなかっただけに意外だったんですね。「抱き寄せ 高まる 君の体温と共に」は“これこれ!”みたいな(笑)。“いい曲やなぁ”と思いました。

──“少年の頃に聴いていたWANDSの世界だ!”って?

上原:そう思いました。

──心理戦ドラマの主題歌ですが、タイアップが決まってから歌詞を書かれたんですか?

上原:柴崎さんと同じく歌詞は先に書いていました。聴いたときに恋愛ものが合いそうな曲だなって。以前から歌詞は書いていたんですけど、ストレートなラブソングはこれまであまり書いたことがなかったんです。なので初挑戦というか、自分の中で新境地ですね。

──“迷った 時には 一緒に出口探そう”という歌詞が出てきますが、どんな2人を思い描いていましたか?

上原:付き合いたての2人ではなく、数年付き合ってときめきが薄れてきたカップルの物語ですね。“ドキドキより、いまの落ち着いた感じが逆に心地いいよね”って思うような。“これからも一緒にいろんなことを乗り越えていきたいね”っていう恋愛観をこめました。

──実際にドラマで流れたときに感じたことは?

上原:“栗山千明さん主演のドラマに自分が歌う曲が流れてる!”って。ミーハーな感じですけど(笑)、嬉しかったですね。

柴崎:心理戦ドラマなのに、こういうストレートな恋愛の曲を主題歌として使っていただけるのは意外でもあったんですが、ドラマを拝見したら、曲が流れることによって爽やかにまとめあげられてるなって。音楽とドラマが織りなす作用って面白いと改めて感じたし、ありがたいなと思いました。

◆インタビュー【2】へ
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