オーディオテクニカ、ARTを冠したMCカートリッジ2機種とLHシリーズ最軽量のヘッドシェル1機種を6月19日より発売

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オーディオテクニカは6月19日より、デュアルムービングコイル(MC)ステレオカートリッジ「AT-ART9XA」「AT-ART9XI」の2製品と、ヘッドシェル「AT-LH11H」を発売する。



「AT-ART9XA」はボロンカンチレバーにシバタ針を搭載した、AT-ART7の後継モデルとなる空芯型MCカートリッジだ。製品型番のARTとはAudio-Technica Reference Transducerの略称で、同社のカートリッジの中でも特別なモデルにのみ使用されている。MCカートリッジの主流である鉄芯型と比べ、空芯型は磁気歪みの影響を受けないため、自然な音色や緻密な音場表現が可能だ。出力電圧が得にくいという性質があるが、「AT-ART9XA」ではコイルの巻き枠を新規設計することにより出力電圧が向上し、0.2mV (1kHz, 5cm/sec) を獲得している。



一方、AT-ART9の後継モデルとなる「AT-ART9XI」は、ボロンカンチレバーに特殊ラインコンタクト針を搭載した鉄芯型のMCカートリッジ。本製品も特別なモデルに使用されるARTを冠し、さらにオーディオテクニカの鉄芯型MCカートリッジのフラッグシップモデルでもある。磁気回路は本機種のために専用に設計され、出力電圧は0.5mV (1kHz, 5cm/sec) と扱いやすく、MCカートリッジらしい繊細な表現を得意としながらもダイナミックに音楽を鳴らすのが特徴だ。

両製品ともに、カートリッジの取り付け穴がネジ切り仕様になっており、ヘッドシェルまたはシェル一体型トーンアームへの取り付けも容易となった。


また、「AT-LH11H」はユニバーサルトーンアームに取り付け可能な質量約11gの高品位なアルミニウム製ヘッドシェル。ヘッドシェルの取り付け穴は貫通穴としており、AT-OC9XやAT-ART9Xシリーズなど、取り付け穴がネジ切りタイプとなっているカートリッジに最適だ。LHシリーズ最軽量の約11gの仕様で、より多くのターンテーブルやトーンアームでカートリッジの選択肢の幅を広げるに違いない。

アナログオーディオを高音質で楽しめるだけでなく、より快適に使用できるようになった新製品3機種に期待したい。

■製品価格

2020年6月19日(金)発売予定
■AT-ART9XA
希望小売価格 150,000円(税抜)
■AT-ART9XI
希望小売価格 150,000円(税抜)
■AT-LH11H
希望小売価格 11,000円(税抜)

◆オーディオテクニカ オフィシャルサイト
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