ボブ・ディラン、『The New York Times』がレアなインタビューを掲載

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自身のウェブサイト以外では2016年にノーベル文学賞を受賞して以来初となるボブ・ディランのインタビューの抜粋部分が、金曜日(6月12日)、『The New York Times』紙のウェブサイトに掲載された。

ディランは4月、マリブにある自宅からDouglas Brinkley氏の電話インタビューに応じた。Brinkley氏はその後、白人警官により黒人男性ジョージ・フロイドさんが殺害された事件の翌日にもう一度、ディランと話したという。ディランは自身の故郷ミネソタ州で起きたこの事件について、意気消沈した様子で、「ジョージがあのようにむごたらしく殺されるところを目にするなんて、吐き気がする。卑劣なんてものじゃない。即座にフロイド一家、そしてこの国に正義がもたらされることを願おう」と話したという。

ボブ・ディランは3月、2012年発表のアルバム『Tempest』以来となる新曲「Murder Most Foul」をリリース。ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺にはじまり、あの時代に起きた出来事やカルチャーに触れ、様々な曲やミュージシャンの名を上げた。その中にイーグルスのドン・ヘンリーとグレン・フライの名もあり、Brinkley氏から「ちょっと驚きだった。イーグルスの曲で最も楽しんでいるものは?」と問われると、ディランは「“New Kid In Town”“Life In The Fast Lane”“Pretty Maids All In A Row”だ。あれはこれまでで最高の曲の1つだろう」と答えた。

また、4月にリリースした新曲「I Contain Multitudes」の歌詞では、ザ・ローリング・ストーンズの名が出ており、「面白半分で訊くが、ストーンズの曲で自分が作ったんだったらよかったと思うものは?」との質問には、「おお、どうだろう。多分、“Angie”“Ventilator Blues”、ほかには何だ。ああ、“Wild Horses”だ」と返している。

ディランはこの3ヶ月で「Murder Most Foul」をはじめ、「I Contain Multitudes」「False Prophet」と3つの新曲をリリースしており、来週(6月19日)、これらを収録したニュー・アルバム『Rough And Rowdy Ways』を発表する。オリジナル楽曲による新作は、2012年発表の『Tempest』以来8年ぶりとなる。日本盤は7月8日に発売される。

新型コロナウイルスの感染拡大が世界中を脅かせている中行なわれたこのインタビューで、ディランは、「このパンデミックを聖書に書かれているようなものと捉えているか?」との問いに「別の何かが起きる前触れだと思う。インベージョンなのは間違いない。まん延している。でも聖書的? 人類の間違った行ないへの警告だと? この世界に天罰みたいなものがくだると暗示しているのかもしれない。極度の傲慢さは破滅的なペナルティを負いかねない。僕らは破滅直前なのかもしれない。このウイルスに対する考え方は無限にある。成り行きを見守る必要があると思う」と語った。

フル・インタビューは日曜日(14日)、『The New York Times』の紙上で公開される。



Ako Suzuki
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