【ライブレポート】SUPER★DRAGON、配信限定<with LIVE>で“俺達の時代”への第一歩

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9人組ミクスチャーユニットのSUPER★DRAGONが6月14日、初の配信限定オンラインライブ<with LIVE>を開催した。新型コロナウィルス感染拡大の影響から、1万人を動員する予定だった春の全国ツアーが全公演中止になったため、彼らにとってはこれが実に119日ぶりのライブに。ファンとの絆の証であるフラッグを掲げて、さまざまな“感情”を画面越しに共有し、セルフタイトルの新曲「SUPER★DRAGON」も初披露。最後には7月26日に2ndオンラインライブを行うことも発表して、自らの手で創り上げる“俺達の時代”の第一歩を踏み出した。

緊急事態宣言が発令されて以降のステイホーム期間も、リモート配信企画『HOME SD』やインスタグラムライブ等で、ファンとのコミュニケーションを取り続けてきた彼ら。この日も開演1時間前から公式YouTubeにて新曲「SUPER★DRAGON」のMVをプレミアム公開し、個人SNSでも直前まで配信を行ってきた。開演時刻になるとツアーが幻になってしまった悔しさ、だからこその前向きな想いを伝えるムービーが流れ、お馴染みのロゴが描かれたバックドロップが掲げられたスタジオに、9人のメンバーそれぞれがフラッグを握って入場。これら9本のフラッグは2018年に全国をリリースイベントで回った際に、ファンからの寄せ書きを集めたもので、いわばファンとの絆の結晶である。フラッグを背後に並べ終えたところで毅が「俺達がSUPER★DRAGON」と告げ、ライブを幕開けたのは、リモート期間を通じて居場所を再確認させてくれたファンへの感謝と未来への決意を込めた新曲「SUPER★DRAGON」。躍動する四つ打ちに乗り、全身赤と黒で統一した装いで“俺達が時代を変える”“Just SUPER★ DRAGON rises on”と、勇ましい想いを限界ギリギリのトーンで吐き出す彼らからは、昇り龍としての覚悟があふれんばかりに伝わってくる。

続いて、クールなエレクトロナンバー「Don’t Let Me Down」では、昨夏にリリースされた最新アルバムのリード曲として練り上げてきた楽曲ならではのフォーメーションの妙技を公開。9人という大所帯のアドバンテージを存分に発揮して、時に織り成すアートのような絵面を余すところなく視界に収められるのも、オンラインライブの為せる業だ。また、「ステージのSUPER★DRAGONです」(毅)と始まった久々の自己紹介では、颯が「WonderfulでInterestingでPunkfulでHappyなライブをお届けしたい」と決意を述べ、楽は「メチャクチャ身長が伸びました。今、175センチくらいかな」と驚きの報告を。また、二十歳になってこれが初ライブというジャンは「いっぱいのハートを届けたいと思います!」とキメてみせた。





「僕たち、この日のためにエネルギー充電してきたので、しっかり愛と勇気をお届けできるように、最高のパフォーマンスを今から見せたいと思います」と毅が伝えてからは、涼やかな初夏から燃え盛る真夏へと駆け上がるような3曲をドロップ。「City Noise」ではジャン、和哉、洸希のラップから毅、彪馬のクリーンボーカルへと広がる展開が小気味よく、軽やかなダンスが観る者の心を躍らせる。ラストはボーカル二人がフェイクを掛け合う楽しげな空気から一転、カメラに迫ったジャンの不穏なラップで始まった「WARNING」は野太いビートで怒りを表し、玲於はアクロバティックに跳躍。そして「まだまだかかってこいよ、伝わってるからな!」という毅の煽りから一気にヒートアップしてなだれ込んだのが、ライブ鉄板のミクスチャーロック「Untouchable MAX」だ。ミリタリーな動作で揃って歩を進める9人の足音がカツカツと響くのはスタジオライブならではの臨場感で、ダンスのキレも抜群。得意のヒューマンビートボックスをブッ放した洸希が直後にハートマークを作ったり、セクシーな振りと挑発的なカメラ目線で悩殺した和哉が「叫びたんねーんじゃねぇの!?」と魂の叫びをあげたりと、感情のままのパフォーマンスに強く胸を掴まれる。ディストーションの利いたボーカル陣のシャウトでクライマックスを駆け抜ければ、メンバーは口々に「ヤバい!」「久々だ、この感覚」と興奮をあらわに。壮吾は「こんなにライブの期間が空いたのはスパドラ史上初めてで。僕らライブ依存症ですから寂しかったですけど、画面越しとはいえ今日パフォーマンスできてよかったです。まさに最強(=埼京)線!」と、鉄道オタクとしての活動も著しい彼ならではの返しで沸かせた。













ここでジャンがスマホで集合写真を自撮りし、リアルタイムでツイートするや、みるみるRT数が1000を超える場面も。これまたオンラインでつながる手段の一つだろう。そして「雨の後には晴れが待っているというメッセージを伝えて、ポジティブな気持ちをシェアしていきたい」と毅が前置き、晴れやかなポップチューン「雨ノチ晴レ」を披露。笑顔満開の親密なムードで仲良くじゃれ合い、壮吾が自らカメラを持ってメンバーを自撮りすれば、サビではジャンが「一緒に踊ってください!」と可愛らしいダンスで煽って、毅はマイクをカメラに向けて「聞こえる、聞こえる!」とファンの歌声に耳を澄ます。その後のMCで彼は「ツアーが中止になった中でも、いろんな企画を配信して、みんなとなお絆を深められた」と語ったが、顔を合わせられずともファンを信じて、その存在を感じてきた彼らにとっては、ライブもまた同じことだったのだろう。

「配信ライブで皆さんと感情を共有できたのは、ここまで信じてついてきてくださったファンの方々のおかげです。これから大きな壁にブチ当たったとしても、手を取り合って先を目指していきたい。最後、また一つになりましょう」

そう告げた彪馬がタイトルコールしたのは「SOUL FLAG」。フラッグを集めた2018年のイベントツアーを象徴し、魂と魂の繋がり――絆を歌った彼らにとって大事なナンバーを、エモーショナルかつ包容力たっぷりにパフォーマンスするメンバーに、配信アプリの画面上には“泣いてしまう”“最高のチーム”“好きになれてよかった”と視聴者のコメントが並ぶ。ファンと共に合唱するパートでは毅が「聞こえてるよ!」と呼びかけ、“夢の続き 一緒に見ようぜ”と謳うのだから、こちらの涙腺も決壊するほかない。

「皆さんの熱量、伝わりました。僕たちもいろいろ溜め込んでたものが、ちゃんと出せたんじゃないかなって。こういう形でエモいライブを作れるSUPER★DRAGON、強いんじゃないかなって思います。“夢の続き”しっかり皆さんと一緒に作っていけるよう、これからもいろんなコンテンツ、パフォーマンス、エンターテイメント、ステージを通して音楽を届けて。最高のグループを目指して頑張っていきたいので、信じてついてきてください」

そう毅が締めくくってからは、終演後の反省会まで配信され、おのおの「久々にこんな体動かした」「気持ちよかった」「シンプルにいいライブだった」と充実感を全開に。最年長の玲於は「コメントでファンの反応も見れたし、自分たちができる最大限のライブができて、すごく大切なものになった」と、颯は「あのフラッグをバックに置いて、みんなの想いを背負ってライブできたのが感慨深かった」と、しみじみ語ってくれた。さらに「インターネットを通じて、音楽で笑顔を伝える機会をもう一度設けたい」とジャンが告げて、2ndオンラインライブが7月26日に決定したことを発表。続いて、画面上にあふれる“アンコール!”の声に応え、公式YouTubeでゲリラアンコールが無料公開されることが告知されると、アンコールを呼ぶツイートは見事ハッシュタグをトレンド入りさせた。中止になったツアー<九龍領域:クーロンズテリトリー>のTシャツに着替え、4千人の視聴者にアンコールの手拍子を求めた9人が贈ったのは、初期からの人気曲「KITTO→ZETTAI」。ラフな空気感の中でも、結成から5年で積み上げてきたスキルによるパフォーマンスは成長著しく、それを共有できた喜びに“ライブ”の尊さを思い知る。





「自分たちの生きる場所であるライブをやっと届けられたことがすごく嬉しいです。ここからカメラ越しに映る皆さんの存在ってホントに大きいし、支えられてるんだなぁって実感できました。すごく報われた気がします。“きっと絶対”また会えることを信じて、これからもしっかり突き進んでいきたいと思います」

毅の言葉を最後に、メンバーが手を振って退場すると、カメラが大写しにしたのは彼らのロゴマークが描かれたバックドロップ。オンラインライブでファンとつながるという、初めての試みを果たした彼らが、これから築く夢の形に期待したい。







文:清水素子
カメラマンクレジット:笹森健一

<セットリスト>
M1:SUPER★DRAGON
M2:Don't Let Me Down
M3:City Noise
M4:WARNING
M5:Untouchable MAX
M6:雨ノチ晴レ
M7:SOUL FLAG
EN1:KITTO→ZETTAI

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