ザ・ビートルズの曲で有名になった“ペニー・レイン”、道路の名変更も考慮

ザ・ビートルズの曲で取り上げられた英国リバプールにある通り“ペニー・レイン”が、奴隷貿易との関連が認められれば、改名される可能性があるという。
◆関連画像
ペニー・レイン(ペニー通り)は、18世紀、奴隷船のオーナー/商人であり、奴隷制度の廃止に声を上げ反対していたジェイムス・ペニーにちなみ名付けられたとの説がある。それを問題視したのであろう。先週、通りに設置されている標識で“ペニー”の部分が黒く塗りつぶされたり、人種差別主義者との落書きがなされる破壊行為があった。
この行ないが非難されている一方、英国の新聞『Independent』によると、リバプール支庁は「ジェイムス・ペニーが直接の理由で、あの通りがペニー・レインと呼ばれているのか、調査する必要がある」「改名の可能性もある」とコメントしたという。
現時点では、ジェイムス・ペニーに由来するという確たる証拠はなく、ジョー・アンダーソン市長は関連するとの見方を否定している。国際奴隷博物館(International Slavery Museum)は調査を続けるという。
ザ・ビートルズの楽曲「ペニー・レイン」は、ペニー・レインでの思い出を歌ったもので、当然のことジェイムス・ペニーとは何の関係もない。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
映画『ザ・ビートルズ:Get Back』、8月に世界同時公開
ザ・ビートルズ、新映画『The Beatles: Get Back』の5分間のプレビュー公開
ポール・マッカートニーとリンゴ・スター、ジョン・レノンの命日に追悼の言葉
ザ・ビートルズの初主演映画『ハード・デイズ・ナイト』、2021年に最高画質でリリース決定
ポール・マッカートニー、曲作りにいまもジョン・レノンの影響
ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォード「最も影響を受けたのはジョン・レノン」
ザ・ビートルズ、映画の公開に合わせ『GET BACK』公式本出版
キャバーン・クラブ、コロナ感染拡大の影響で閉店の危機
ザ・ビートルズ、70年代に前座“人間とサメの闘い”が嫌で再結成のオファーを断る
