YOUちゃん、今までありがとう

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6月16日、足立“YOU”祐二が急逝してしまった。

6月14日には<3 tea 3 無観客配信ライブ Vol.01>を開催し、その後も精力的なスケジュールで数多くのライブを予定しており、DEAD ENDの活動に関しても前向きに準備を進めていたYOUちゃんだっただけに、にわかには信じられない状況だ。

1980年代、DEAD ENDは、そのワンアンドオンリーなサウンドと出で立ち、ストイックなバンド姿勢と際立つ個性をもって、当時のバンドシーンはもちろん、後世のバンドへ多大な影響を与え続けたバンドだ。ことギタリストの足立“YOU”祐二のプレイは、なめらかで流れるようなレガートなフレージングと、エッジのたった過激なリフメイクが幾重にも重なるようなプレイを、繊細さとダイナミックさを兼ね備えた極めてテクニカルな表現手法で他のギタリストを圧倒し続けていた。

彼のサウンドもまた、特筆すべき高みに上り詰めたもので、艶と肌目をたっぷりと携えたハードサウンドは、多くのギタリストから羨望を集めていたものだ。1980年代にDEAD ENDで出していたノーマルストラト+ソルダーノSLO-100の足立“YOU”祐二のサウンドは、ハードエッジながらしっかりとした腰の中で伸びやかさが際立つ、鳥肌が立つような芸術的なトーンを奏でていた。もちろんそのサウンドは機材が生み出すものではなく、YOUちゃん本人の右手と左手によるものなのだと実感したのは、どうしてもその魅惑のサウンドを体感したいと、彼の機材を触らせてもらったときだった。

その後私はプロギタリストを辞め、音楽メディアに従事することになるのだけれど、相も変わらずギター好きが治らない私に、YOUちゃんはフェンダーUSAのストラトを快く譲ってくれたりもした。つい最近ではアコースティックアルバムをリリースし、BARKSでもその元気な声をインタビューで聞かせてくれていたばかりだった。

藤岡幹大といい足立“YOU”祐二といい、なぜ神様は研ぎ澄まされた才能を天へ連れて行ってしまうのか。この世から放たれ天国では極上のセッションが奏でられているんだろうな。合掌。今までありがとう。YOUちゃんの極上サウンドはいつまでもいつまでも響き続けるよ。

文:烏丸哲也(JMN統括編集長)
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