セロニアス・モンク、ある高校で行われた感動の未発表ライヴ音源発掘

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ジャズ史を語る上で欠かすことのできない鬼才、セロニアス・モンクの未発表ライヴ音源が発掘された。

◆ セロニアス・モンク 関連動画&画像

このライヴ音源は7月31日に『パロ・アルト 〜ザ・ロスト・コンサート』としてリリースされることが発表され、プレオーダーもスタート。それに伴い、先行配信曲の「エピストロフィー」が解禁となり、ティザー映像も公開となった。


本アルバムには、これまでどこにも発表されてこなかった1968年に行われたライヴの音源が収録されている。今もジャズ・ファンから愛される数多くのスタンダード・ナンバーを世に送りだし、当時、黄金期を迎えていたモダン・ジャズの旋風内で、即興ソロにおけるそのユニークなスタイルで注目を集め、人々の心を鷲掴みにしたモンク。彼のライヴ音源は数多くあるが、今回のライヴ音源が他と決定的に異なるのは、このライヴが、まだ人種差別が色濃かった時代に、音楽の力で人種の垣根を超えることを願った一人の高校生が企画し、カルフォルニア州の普通の高校で行われたという点である。

また、録音もその学校の用務員によって行われた。当時、アーティストとして成熟期を迎えていたモンクが、ライヴ・ハウス以外で演奏をすることは珍しく、このライヴはマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺された直後で、人種間緊張が高まっていた時代に起こった奇跡のライヴと言える。

本アルバムの音源は、今日に至るまで、このライヴの発案者で当時高校生だった、ダニー・シャーの自宅屋根裏で保管されていた。音源を聴いたセロニアス・モンクの息子でありドラマーのT.S.モンクは「この演奏は、今まで聴いたセロニアスのライヴ音源の中でも、最高のものだ」、「自分の父親が高校で行われたギグに参加していたなんて、全く知らなかったけれど、確かに彼らはそこにいたんだ。初めてテープを聴いた時、一音目で父の気分がいい時の演奏だということがわかったよ」と語っている。

アルバムには音楽的にも評価の高い、チャーリー・ラウズ(ts), ラリー・ゲイルズ(b), ベン・ライリー(ds)とのカルテットで演奏したモンクの代表曲である「ルビー・マイ・ディア」、「ウェル・ユー・ニードント」「ドント・ブレイム・ミー」「ブルー・モンク」「エピストロフィー」「アイ・ラヴ・ユー・スウィートハート・オブ・オール・マイ・ドリームス」の6曲が収録される。



『パロ・アルト 〜ザ・ロスト・コンサート』

2020年7月31日(金)リリース
UCCV-1180 2,860円(税込)
https://jazz.lnk.to/TM_PaloAltoPR

■収録曲
01. ルビー・マイ・ディア / Ruby, My Dear (6:59)
02. ウェル・ユー・ニードント / Well, You Needn’t (13:16)
03. ドント・ブレイム・ミー / Don’t Blame Me (6:36)
04. ブルー・モンク / Blue Monk (14:02)
05. エピストロフィー / Epistrophy(4:25)

◆セロニアス・モンク 日本オフィシャルサイト
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