【レポート】有村竜太朗、自身初の配信ライブ<月令>で「お帰りなさい」

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Plastic Treeのボーカリストであり、ソロ活動も並行して行っている有村竜太朗が7月5日、自身初の配信ライブ<有村竜太朗 Live Streaming「月令 13.8 / getsurei 13.8」>を実施した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆有村竜太朗 画像

2020年2月14日のバレンタインデーに品川教会でアコースティックライブを開催した有村は、続いて3月6日、<有村竜太朗 BIRTHDAY LIVE 2020 -ROOM306- @マイナビBLITZ赤坂>で自身の誕生日をファンと祝う予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により公演は延期に。以降、エンターテイメントの世界がすっかり静まりかえってしまった。が、多くのアーティストは表現活動を模索し、音楽を届ける方法として配信ライブが定着していくこととなる。

有村竜太朗も同様に、今、この時期だからこそ出来るライブ企画として実施したのが、<Live Streaming「月令 13.8 / getsurei 13.8」>であり、16ヵ月ぶりとなるバンドスタイルでのパフォーマンスが行われたのは満月の夜。もともと有村のライブでは映像が効果的に使用されるなど、映画を見るような趣もあるだけに画面で体感する配信ライブはしっくりくるはずだ。

映像のスタートは背景に月が浮かぶステージ模様から。気心の知れたバンドメンバー“デモンストレーションズ”の面々、hiro(G)、鳥石遼太(B)、高垣良介(Dr)、野村慶一郎(Manipulator&Key)はすでにステージにスタンバイしており、インスト曲「幻形テープ/genkeitêpu」で郷愁漂う世界へ引き込んでいった。2曲目の「浮融/fuyuu」は歪んだギターが炸裂するナンバーだ。急激に演奏に熱が帯びていき、画面にはザラついたエフェクトがかけられるなど、配信ならではの演出も。続いてキャッチーなメロディーでテンションを上げてくれる「猫夢/nekoyume」、穏やかなテンポでじんわり心に響く「鍵時計/kagidokei」へ。前半戦が終わったところで、有村が画面の向こう側のファンへ挨拶をした。

「見てますか? 有村竜太朗です。こんばんは! 特殊な形になりますけど、またひとつ大好きな場所に戻ってこれて嬉しいです。……ただいま。あ、皆さんも帰ってきてくれたので、お帰りなさい」

配信スタイルではありながら、リアルに音を出す場にファンが集まるかけがえのない時間がここにある。ライブチャット上でもライブを楽しむ人達のコメントが躍る。後半は満月の夜にふさわしい「また、堕月さま / mata,otsukisama」から。ステージに浮かぶ月を背負いながら有村が優しく歌い上げる。その後は、躍動感を生む「くるおし花 /kuruoshibana」や「色隷 /sikirei」、そして「憑影と月風 /tsukikagetotsukikaze」で、テンションを上げていく。バンドサウンドで感情を爆発させるスタイルは爽快だ。

終盤ではノスタルジックな「日没地区 /nichibotsuchiku」、そしてノイジーなギターが充満する「19罪 / jukyusai」で感覚を刺激。エンディングはインストの「幻形フィルム / genkeifuirumu」で、火照りを収めるように締めくくられた。

本編が終わると、ライブチャットには“アンコール”を求めるコメントが流れる。その声に応え、有村はステージに戻ると「アンコールありがとうございます。また会えまして、嬉しい限り」と語り、「恋ト幻 /rentogen」へ。幻想的な画像エフェクトとのコラボレーションも見事、視覚にも訴える配信スタイルで新たな可能性を見せてくれた。

■配信ライブ<有村竜太朗 Live Streaming「月令 13.8 / getsurei 13.8」>

配信日:2020年7月5日(日)
チケット発売期間:7月8日(水)20:00まで
※配信チケット購入者は、7月8日(水)23:59までアーカイブが視聴可能。
▼チケット
¥3,000(税込)+zaiko手数料
お支払い方法:各種クレジットカード、コンビニ決済、PayPal、WeChat、Alipay
※お支払い方法により決済手数料がかかります。
https://arimuraryutaro.zaiko.io/_item/327450

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