SUGIZO、初ライヴ盤『LIVE IN TOKYO』発売＋清春、TERU & TAKURO、京参加4曲先行配信

SUGIZOが9月30日、ソロキャリア初の試みとしてライヴアルバム『LIVE IN TOKYO』をリリースする。これに先駆けてオフィシャルファンクラブでは9月16日より先行販売を開始。さらには同ライヴ盤収録4曲の先行配信リリースが本日7月8日にスタートした。

◆SUGIZO 画像

『LIVE IN TOKYO』として音源化されるは、2019年に豪華ゲストを招いて行われた自身初のBirthday公演＜SUGIZO 聖誕半世紀祭～HALF CENTURY ANNIVERSARY FES.～＞のうち、SUGIZOのライヴパート全18曲となる。＜SUGIZO聖誕半世紀祭＞は、50歳の誕生日前夜および当日の2日間にわたって中野サンプラザで開催されたもの。SUGIZOは両日、全く異なるセットリストを用意した。今作は2日間のDay1およびDay2を別ディスクに収めた2枚組。ゲストの京(DIR EN GREY / sukekiyo)、GLAYのTERUとTAKURO、清春らを迎えたセッションも含めた全曲が収録される。なお、この3組はSUGIZOのソロ20周年記念アルバム『ONENESS M』に参加したゲストアーティストでもあり、ライヴではそれぞれの参加曲が披露された。

SUGIZOのソロライヴは基本的に、電子音楽に生演奏を絡めるスタイルで行われ、自身はギター、ヴァイオリン、ごく限られた曲数であるが歌唱、近年はリボンコントローラーを手にモジュラーシンセサイザーも操る。ダンスミュージックを基軸に、音楽性はアンビエント、サイケデリックトランス、ロック、ジャズ、ファンク、クラシック、現代音楽、民族音楽……と多彩で、あらゆる要素が分断なく融合した魅惑の混沌。社会への憤怒をぶちまけたような轟音インダストリアルから、宇宙空間を浮遊するかのごとき神秘的アンビエント、救済を体現するかのような静謐な祈りのバラードまで、SUGIZOの深遠な精神性はノンストップで心身に訴え掛けてくる。

生楽器のみのバンド編成に比べ、プログラミングされた電子音楽をベースとするライヴは偶発性に乏しいイメージがあるかもしれないが、SUGIZOのそれはインプロヴィゼーションを重視したスリルに満ち、その時間、その空間ならではの一回性が強い。アルバムに刻まれているであろう、オーディエンスとの魂の呼応で高まっていった会場の熱気、エネルギーに溢れた空気感は、コロナ禍でライヴ本来の醍醐味を味わえないでいる今、貴重な記録であり大きな喜びとなるはずだ。

アルバムタイトルは、SUGIZOが少年時代に大ファンで聴き込んでいたという、PIL (Public Image Ltd)の中野サンプラザ初来日公演を収めたライヴアルバム『ライヴ・イン・TOKYO』へのオマージュだ。また自身と同様、エレクトロニクスに生演奏を重ねるスタンスのYMOやJAPANのライヴアルバムを愛聴してきたことも、同盤制作を後押ししたという。LUNA SEA結成30周年、ソロとしては23年というキャリアを積み重ねたSUGIZOの新たな挑戦となる。

『LIVE IN TOKYO』は新型コロナウイルスの影響で発売が延期となっていたが、SUGIZO自身の誕生日である本日7月8日にリリース日を発表。加えて、「DO-FUNK DANCE [from LIVE IN TOKYO]」、「VOICE feat. 清春 [from LIVE IN TOKYO]」、「巡り逢えるなら feat. TERU & TAKURO [from LIVE IN TOKYO]」、「絶彩 feat. 京 [from LIVE IN TOKYO]」の4曲が本日先行配信される運びとなった。なお、CDの仕様は通常盤と豪華盤の2種類。豪華盤は2Daysから厳選されたライヴ映像作品Blu-rayほか、写真集も内包する特製ブックレットを封入した特別仕様であり、オフィシャルファンクラブ先行販売およびHMV&Loppi限定商品となる。

文◎大前多恵