【レポート】ケン・カタヤマ、<Tokyo Music Evening Yube〜音楽の力で、みんなにエールを!!〜>ライブ配信

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2020年年7月14日(火)、としま区民センター多目的ホールにて<Tokyo Music Evening Yube〜音楽の力で、みんなにエールを!!〜>のライブ配信が行われた。

◆<Tokyo Music Evening Yube〜音楽の力で、みんなにエールを!!〜> 関連動画&画像

<Tokyo Music Evening Yube>は、池袋のナイトライフを楽しむため、本格的なクラシック音楽を堪能できるプログラム。「誰もが主役になれる劇場都市」豊島区において、劇場での観劇鑑賞後の余韻とともに池袋でのナイトライフを満喫できる“アフター・ザ・シアター”を推進するため、そのきっかけとして本格的なクラシック音楽を堪能できるプログラムを定期開催、会場は2019年11月に野外劇場としてリニューアルオープンした「池袋西口公園(GLOBAL RING)」だ。


現在新型コロナウイルス感染防止対策のため、GLOBAL RINGでの公演休止を余儀なくされている、<Tokyo Music Evening Yube>を、⻑い自粛生活が続く中で、文化の力で人々を元気づけられるようなコンテンツをということで、<Tokyo Music Evening Yube〜音楽の力で、みんなにエールを!!〜>と題してライブ配信を続けている。

3回目となるライブ配信のゲストはケン・カタヤマが登場。ケン・カタヤマは、武蔵野音楽大学声楽科卒業後、ミラノ国立ヴェルディ音楽院に留学。オペラ『魔笛』でデビューしたテノール・アーティストだ。国内外で活躍し、2016年4月、スペインで開催された「三大陸テノール」にアジア大陸代表として参加、そしてスペインと日本の国際的テノールユニット“ADESSO”のメンバーとしても活動中だ。そんなケン・カタヤマが昨年11月にオープンしたとしま区民センター内にある、創り美しい多目的ホールに立つ。


せり上がったステージ上には、小泉たかし(Pf)、平石カツミ(B)、足立浩(Dr)、滝野郁瑛(Syn)というバンドがスタンバイ。姿が見えないケン・カタヤマのメッセージからステージが始まった。1曲目は「新型コロナウィルス、そして最近の意大雨災害で亡くなられた多くの方々に追悼の意を込めて」の「アベ・マリア」。美しいピアノの伴奏をはじめ、バンドの演奏をバックにケン・カタヤマの心を揺さぶる歌声を堪能できる一曲だ。続く2曲目目はアイルランド/ノルウェーのミュージシャン、シークレット・ガーデンの楽曲「ユー・レイズ・ミー・アップ」。こちらはケン・カタヤマ自身が日本語詞をつけたもの4披露された。


ここで一旦小休止。「テノールアーティスト」たる所以を語り、次曲を選んだ理由を話してくれた。その曲はイタリアを代表するカンツォーネ「オー・ソレ・ミオ」。本場イタリアではオーソドックスな「オー・ソレ・ミオ」を歌う人はいないそうで、日本ではあまり披露されない一風変わったアレンジで披露した。続いては山形民謡「最上川舟歌」。日本の伝統的な音楽を世界に発信したいとの理由から選ばれた曲だそうで、自分が所属するスペイン人とのテノールユニット「ADESSO」のメンバーたちも気に入ってプログラムに加えているそうだ。


この間にバンドメンバーがステージを降りた。最後の曲は、そのADESSOのメンバー、ヴィクトル、モレノ、カルロスからのビデオメッセージからスタートする、「ADESSO〜今!〜」。本作でテレワーク合唱と企画し、福岡、富山など総勢43名が集まったというプロジェクトだ。多目的ホールの大型LEDビジョンに大合唱する姿が映されると、視聴者にもケン・カタヤマのいう「身体の距離は離れいても心が寄り添うことができる」の意図が伝わったのではないだろうか? ケン・カタヤマのメッセージをアーカイブ映像からぜひご覧いただきたい。



<Tokyo Music Evening “Yube”>

■日時:2020年年7月14日(火)19:00〜19:30
■場所:としま区民センター多目的ホール(無観客開催、配信のみ)
■出演:ケン・カタヤマ 演奏:小泉たかし(Pf)、平石カツミ(B)、足立浩(Dr)、滝野郁瑛(Syn)

◆<Tokyo Music Evening “Yube”> オフィシャルサイト
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